願いと絆とここにある想い


最初に見えたのは、どこかの戦場のような場所だった。
爆音と人々の叫び声。
鼻につく、硝煙と血の臭い。
その中心で、一人の少女が泣いていた。

この意識の主は、届かぬその手を必死に伸ばし。
次の瞬間、少女を爆風が包んだ。

意識の主の絶叫が、絶望が伝わってきた。


次に見えた記憶は、一つの出会いだった。
謎の赤い手との出会い、そしてメダルを使って変身する能力。
それが、仮面ライダーオーズの力。

世界には、欲望から生み出された一つの存在があった。
メダルの怪人、グリード。己の望みのために人間の欲望を利用する怪人。
仮面ライダーの力は彼を戦いの運命に引きずり込んでいった。
そして、赤い腕の男もその一人だった。

赤い腕とは利害関係のはずだった。
己を完全なものとするという欲望を叶えることを求め、青年はその力を集めるための道具。
青年にとってもその存在は、己の欲を叶えるものでしかなかった。
だが、人間の肉体を得た右腕は、やがて己の生き方について考え、悩むようになった。

ずっと彼と過ごすうちに、いつしか彼との関係は利害関係から特別なものへと変わっていっていた。


そして、世界を終わらせようとする男との戦い。
赤きグリードはその命を賭して彼を勝利へと導き。
消滅していった。

―――お前がつかむ腕はもう俺じゃないってことだ

消滅していった。

そして、自分の欲していたものを思い出した青年は、その想いを胸に再び旅に出た。
その時は一時的にメダルは全て失ってしまったが。

しかし彼の戦いの記憶はそこで終わっていなかった。
未来よりやってきたというライダー。宇宙を支配しようとする男。青年と同じ、しかし別の宿命を背負った多くの戦士達。そして、”死んだ”はずのあのグリード。
彼らとの共闘、戦いの中で再び戦う力を、青年は取り戻した。

世界に訪れた平和。
しかし、それでも人々の争いはなくなりはしなかった。
それでも、青年は自分なりにできることをして、多くの命を救い続けた。

内戦地帯において、ライダーの力をもって多くの兵器を破壊した。決して人の命を奪うことをせずに。
戦車を、ヘリコプターをも破壊するその力は小さな範囲であっても大きな抑止力となり、結果的にだが内戦に巻き込まれるはずだった多くの人々の命を救った。
やがて、その存在は戦えないものにとって英雄、あるいは神のような存在になっていた。

嬉しかった。
彼自身が崇め奉られたことがではない。
そうやって多くの人を救うことができること、多くの人に手を伸ばすことができるのは、己の欲望、やりたかったことなのだから。

だが、そんな彼にも一つ、それとは違う大切な欲望があった。
少なくとも、この夢の中では、それが達成されたのかどうかを確認することは、泉こなたにはできなかった。



「―――ちゃん、こなたちゃん」
「ハッ!ポチョムキン!?」

謎の言葉を発しながら目を覚ます泉こなた。
彼女は今、図書室の中で調べ物をしている真っ最中だった。

陸と別れ、何か自分にもできることはないかと考えての行動。
しかし、通して一晩、一睡もしていないことになっているこなたは、調べ物の最中にうたた寝をしてしまっていた。

「こなたちゃん、大丈夫?」
「あ、え、えっと、えい…じゃなくてライダー?」
「あ、今は大丈夫。付近にはサーヴァントの気配はないみたいだし、真名で呼んでも大丈夫だよ。
 一晩中連れまわしたわけだし、休めるときに休むべきだとは思うけど、ちょっと司書の人に注意されちゃって。
 保健室とかならゆっくりできるらしいし、そっちに移動する?」
「あ、大丈夫大丈夫!
 このくらいの寝不足など、夏休みにネトゲで夜を明かした私にとっては屁でもねえぜ!」
「…ダメだよ、ちゃんと寝ないと」


ともあれ、この図書室は寝るところではないということで、調べ物を再開。

ここへきてまず調べたのは、あの時戦った白いアサシンのことであった。
データベースで、「アサシン、武道家」で検索をかけたものの、出てきた情報は莫大なものとなっていた。
とりあえず一つ一つ調べてみることにしてみたものの、その結果があの寝落ちである。

「映司さん、何か他に情報とかないの?戦って何か感じた~とか」
「そうだなぁ。……あ、そういえば。
 戦ってるときに腕を突かれたんだけど、その時に何か腕の調子がおかしくなったんだ。
 こう、キーーーンって感じにさ」
「突かれて、キーーーン?何だろそれ?」

体を突いて動きを鈍らせる。
拳法、突き。

ムムムムム?

「体を突くっていうと、ツボみたいなものかな?」
「ツボ、かぁ。あ、そういえば中国にはツボを突いての医術みたいなものがあるって聞いたことあるな」

ここで詮索方向を変える。
データベースで「ツボ、拳法」での検索をかけた。

結果、情報量は増えたものの、方向性は掴むことができた。
この中からそれっぽいものを探し出すのだ。時間はかかるがアサシン全てを調べるよりはマシである。

少林寺拳法。
中国拳法。

様々な名前が並ぶが、どれも似たような、一つの流派の派生系のようなものばかり。
あそこまでの力を、そのようにありふれた拳法で得ることは難しいだろう。

「ん?」

と、こなたは一つの単語に目を止めた。

「どうしたの?」
「うん、これなんだけどさ。どうしてか妙に気になるんだけど」

北斗神拳。

多くの拳法の並ぶ中、名前だけなら一際異彩を放つ名をしている。

少しその資料を手にとって調べてみた。


―――北斗神拳
一子相伝の暗殺拳であり、2000年間他門に敗れたことはないとされる最強の拳法。
その攻撃の最たる特徴は、敵の経絡秘孔を指や拳や足により直接的に気を送り込み突く、または、間接的に遠距離から経絡秘孔を気を放ち突くこと。


経絡秘孔。
あの時の攻撃された瞬間を思い出す。
もしあの時オーズに変身していなければどうなっただろうか。
あるいは腕を吹き飛ばされていた可能性もあったかもしれない。

「たぶんこれだよ。ちょっともう一回調べてみようよ」

再度、データベース検索をかける。

「アサシン、北斗神拳、白」

ジョインジョイン

検索結果「トキ」

若干の時間と謎の擬音を立てながら、検索結果は表示された。
その情報を元に、彼の資料を検索した。

トキ。
歴代北斗神拳伝承者候補の中で、最も華麗な技を持つといわれた男。

核戦争により荒廃した、弱肉強食の世界。
法は無くなり、多くの荒くれ者が略奪を、殺戮を繰り返す世界。
そんな中で、人を殺すはずの拳法の力で多くの病人を救い、助けてきたという。

「うーん…、近いような気はするけど、どうも情報が足りないなぁ」

しかし、一度戦っただけの相手でしかないサーヴァントの情報としては今一つ情報不足だった。

映司にとっては。


「映司さん…、この人だよ」
「えっ?」
「この人、北斗兄弟の次男のトキ、あの時会ったアサシンはこの人で間違いないよ!」

こなたは力強く、そう叫ぶ。

キッ

入り口の方から強い視線が飛んでくるのが見えた。
敵かと思ってみると、司書の生徒がこちらを睨んでいた。
一言すみませんと謝った後、声を下げて映司はこなたに話しかける。

「どうして、それが分かったの?」
「分からない。ただ、なんとなくだけど、確信できたんだ。この人で間違いないって」

根拠のない自信。しかし何故か映司はこなたの言葉を信じてみようと思えた。

先のデータベース検索。
そこに「アサシン トキ」と入力する。

「あ、そういえば。間目さん、ここで出てくる情報って、聖杯戦争参加者の情報は見られるんですよね?マスターの名前って載ってるんですか?」
「情報があるなら見られますねー。さすがに数撃ちゃ当たるとはいきませんけど」

出てきた。
アサシン、トキ。
マスターの名前は、間桐雁夜。


「間桐って言うと、冬木の聖杯戦争の御三家の家の人か」
「え、でも、この人の名前って…」

そう、この名は確か、あの時見た掲示板に載っていた名前のはず。
で、あればあの時の二人はもう。

「…助けられなかったんだな」

あの時の間桐雁夜は苦しんでいるように見えた。
それでも、何かの、おそらく彼自身の願いのために戦っていたのだろう。

彼にも、手を伸ばしたかった。

「映司さん…」
「大丈夫だよ。過ぎたことを悔やんでばっかりいちゃ、今を生きられないからさ」

気楽にそう答える映司。そこには先ほどの悲壮感は全く感じられない。
やはり、彼も自分とは違ってサーヴァントなのだ。このような命のやり取りは慣れているのだろう。

「でもさ、トキっていうとこういう戦いを好む人じゃなかったと思うんだけど、どうしちゃったんだろう…?」
「やっぱりサーヴァントとして戦おうって思ってたんだと思うな。マスターには何かしらの願いがあったみたいだし―――ってこなたちゃん?」
「ん?」
「さっきといい今といい、まるでそのトキって人を知ってるみたいな口ぶりだったけど、何か知ってるの?」

映司はこなたに問う。
まるでその人物を深く知っているかのような言葉に、映司は疑問を覚えたのだ。

「どうしてだろう?分かんないけど、何でか”知って”るんだ。
 北斗4兄弟の次男で、兄はラオウ、弟はジャギにケンシロウ、北斗有情拳、紅の豚さんありがとう……。
 さっきトキの名前を確認したとき、頭の中にぶわって浮かんできたんだ」
「もしかして、それがこなたちゃんの能力…?」
「分からない。でももしかしたらもっと調べたら何か分かることがあるかもしれない」

そう言って、こなたは再度本棚の前に立つ。
もう一つ調べるのは、敵対したサーヴァントとしてこの場でもう一人出会った者、仮面ライダーディケイド。

こっちは固有名詞がはっきりと分かっていたため、情報検索は難しくはなかった。

「確か、そのディケイドっていうのも、映司さんと同じ仮面ライダーなんだよね?」
「うん、一緒に戦ったこともあったと思うんだけど、その時はあんな雰囲気じゃなかった。
 でも世界の破壊者や悪魔って呼ばれてたこともあるし、今の彼はその一面性が強く出ちゃってるんだと思う」

映司の知識としてはディケイドというライダーの大まかな経歴や能力は把握できた。
異世界のライダーの能力を操るという特異な存在だという。
しかし、その操る各ライダーの能力、そして彼自身の戦う理由や弱点といった内面的なところまでは分からない。

「あ、あったあった。これだね。
 それにしても、仮面ライダーって映司さん以外にもいるんだね」
「どうも俺の生きた場所とは別世界にいた人たちばっかりらしいけどね」

仮面ライダーディケイド―――門矢士。
滅びの定めにあった世界を救うため、再生のための破壊をその手に担った仮面ライダー。
多くの平行世界を渡り歩き、世界を巡る中で出会ったライダー達の力をカードに宿して戦う存在。

そこには彼の操る9つのライダーの情報も載っていたが、その戦法はまた別に調べる必要があった。
しかし、こなたには関係がなかったようだ。

「え、あれ、仮面ライダーでしょ?知ってるよ私」

聞いてみると、やはり想像は正しかったようで、こなたはディケイドの人となり、能力、そして彼の操る9人のライダーの能力も把握していた。

「えっと、あの時映司さんがサゴーゾだっけ?で推しきったのがファイズアクセルでしょ?
 で、コンプリートフォームの時に呼び出されたのがキバ・エンペラーフォーム」
「こなたちゃん、すごいね…」
「あ、そういやサゴーゾって重力操ってるんだよね?だったら多分クロックアップには気をつけないと。
 あれ物理法則も緩めるから余裕で逃げ切ると思うよ」

とりあえず情報は集まったが、弱点といえそうなものは知っていなさそうだった。
海鼠が嫌いらしいがこの場では特に関係ないだろう。
一つ一つの特性に注意して戦うことと、彼自身の能力である分身と透明化には注意ということだった。

「そういえば、やっぱり映司さんもあのベルト取られたりするとまずいのかな?」
「そうだね。変身すると真名解放になるし、そうすれば変身中はベルト自体が防壁を張ってくれるけど、逆に言うとそれをやる前っていうのが弱点だね」
「………」
「ん?どうかした?」
「え、あ、なんでもないなんでもない!
 映司さん、ちょっとお願いがあるんだけど、ちょっとこのワードで検索かけて本持ってきてくれない?
 私はちょっとこっちで気になることがあったからさ―――」
「いいよ。えっと、『聖杯戦争』『円卓の騎士』あと、こっちは…えっと…」


仮面ライダー。
その名を継いだものは、皆何かしらの運命を背負っていた。(ような気がする)
現にディケイドも、世界を再生するために破壊者の宿命を背負った、反英霊の役割を担っていた。

では、私のサーヴァントは、火野映司は何を背負って、何を願って戦っているのだろうか。
あの夢に出てきた少女は、赤い右手は、一体何なのか。

正直本人に聞くのは気が引けた。
そして、調べているのを知られるのも何となく恥ずかしかった。
だから、こなたは映司を離して彼自身のことを調べてみようと思ったのだ。
同じ仮面ライダーの本。それはディケイドのすぐ傍にあった。

『欲望とメダル』


……………………

「こなたちゃん、これでよかった?」
「ファッ?!」

突如背後から話しかけられたこなたは謎の悲鳴をあげてしまう。

「こなたちゃん?」
「え、あ…わわ…。
 え、映司さん!今私が本読んでるときチラチラ見てたでしょ!!」
「え、そりゃ見てたけど。何かまずかった?」
「あ、しまった…!
 ぎゃああああ!!汚いネタ出してしまった上にマジで返されたぁ!!」

図書室内を頭を抱えて転げまわる謎の少女A、もとい泉こなた。
完全に奇行少女であり、司書の生徒にも睨まれているが、それを気にする様子もなく転がり続ける。

と、こなたが読んでいたであろう本。
慌てて戻したのか、その本は入れ方が雑になってしまっていたため、それがこなたが手をつけた本だというのは一目で分かってしまった。

「こなたちゃん、これって、俺の……」
「わわわ…。
 ごめんなさい!どうしても気になって、でもちょっと映司さんには聞きにくくて…。
 で、ちょっと映司さんのことを…」
「そっか…、気にしなくていいのに。俺は全然気にしてないから」
「でも、戦場の女の子のこととか、赤い手…、アンクのこととか聞くのは…」
「女の子…?それに赤い手って、こなたちゃん、どうして―――あっ。
 もしかして、夢で俺の記憶、見ちゃった?」
「うん…」

沈痛な表情で顔を見せるこなた。
映司は決心したかのように、そんな少女に問いかけた。

「じゃあ、やっぱり俺のことも?」
「うん、映司さんが戦う理由も、求めてるものも、何となくだけど分かっちゃったんだ」

そのまましばらく口を噤む。まるで何かを考えるかのように。
そして、意を決したかのように、映司に問いかけた。

「映司さん。
 あなたには、聖杯に叶えたい願いはないんですか?」
「ないよ」

答えに迷いはなかった。

「確かに望みも願いもある。そして、それが聖杯なら叶えられるものだってことも。
 だけど、そんな俺個人の思いで叶えていいことじゃないって分かってるから」
「無限の絆…だよね?」
「うん。だけど、それを無理やり人に押し付けたりはしたくない。
 あくまで俺の手で、掴みとっていきたいんだ」

自分の手を見つめながら、そう呟く映司。
きっとこの手で多くの人の手を、あの夢のように掴んできたのだろう。
しかし、未だ満たされてはいないはずだ。彼の欲望は無限なのだから。
だが、そうだとすれば――

「聖杯戦争ってさ、願いをもったサーヴァントが呼ばれるんだよね?
 なら、どうして映司さんは呼ばれたんだろう?」

そう、聖杯にかける願いが何も無い者が、この場に参加者として呼ばれたのはなぜなのか。
自分と火野映司。共に殺し合い、生き残った末に叶えたい望みなどないのだ。

「いや、もしかしたらそこなのかもしれない」
「え、どういうこと?」
「こなたちゃんは聖杯にかける望みがない。だけどここに呼ばれた。
 理由は分からない。何かイレギュラーなことがあったのかもしれない。
 そして、俺にも聖杯にかける願いはない。だからかもしれない。
 そうやって戦いに巻き込まれていく人にも手を差し伸べたい、助けてあげたい。そう思った俺の考えが、こなたちゃんの元に呼び寄せたのかもしれない」

戦い自体を否定するつもりはない。
だが、巻き込まれたものがいれば、戦いを否定するものもいる。
そういった人達とも手を取り合っていきたい。
そして可能であるなら、願いを持って戦いを推し進める人とも、あるいは。

「まあ、こんな話気にしなくてもいいから。
 こんなことに気をとられてこなたちゃんを危険に晒しちゃまずいし」
「………」

こなたはそう告げる映司の顔を見つめ。

「…映司さん、もっと仲間を増やそうよ!みんな手を取ってくれるよ!」

そう、力強く言った。

「陸くんやセイバー、士郎君や凛ちゃん達みたいにみたいに分かってくれる人はいっぱいいるって!
 だから、小さくても叶えようよ、映司さんの願い」
「こなたちゃん…。ありがとう。
 でも、俺だってサーヴァントだ。こなたちゃんは絶対に守りきるから、こなたちゃんも、無理だけはしないでね」
「分かってるよ。私だって死にたくはないし」

映司を励ますこなたと、そんな彼女を気遣う映司。

と、映司は思い出したかのように一つのメダルを取り出した。

「映司さん、それは?」
「こなたちゃんには悪いことしちゃったみたいだし、こっちも秘密明かすことでおあいこってことにしてほしいんだ」
「いや、別に気にしてはないんだけど………これって、もしかして」

映司の取り出したメダルは赤い、ひび割れたメダル。
そこに描かれているのは、おそらくタカの模様だろう。

「俺の宝物だよ。この聖杯戦争をやる中で、一回だけ使えることになってる宝具だ」
「映司さん、これってやっぱりアンクの?」
「そう、昔あいつの命が入っていたコアメダルだ」

真木清人との最終決戦で、あの恐竜グリードを打ち倒したタジャドルコンボ。その際に使用した、相棒の命。
このメダルを使うことで、本来のそれよりもランクが高いコンボ形態を取ることができるだろう。そしてこれはメダル自体が魔力供給を行ってくれるため燃費も悪くない。
その姿で放つ、恐竜メダル7枚を使い捨てての攻撃、ロストブレイズはブラックホールを生み出すことのできる最大技だ。
だが、それを使うともう二度とプトティラコンボに変身できなくなる。暴走の危険性を持ったコンボとはいえ、戦力ダウンは否めない。使うのはここぞというときだ。

「やっぱり、アンクもずっと一緒にいたんだね」
「ああ、そしてあいつのくれた力で、きっとこの戦いを終わらせて見せるから」






「あ、あのさ。映司さん」
「何?」
「映司さんはアンクを――――
 …いや、いいや。やっぱり聞かないことにしとく」

ふとこなたが気になったのは、彼が結局アンクを生き返らせることができたのかということ。
彼が生きているうちに、それを成しえることができたのか。
しかし、何となくそれは聞かないほうがいい気がしたのだ。


「とにかく、他のみんなから連絡あるまでは私達でできることをしよう!特に何も連絡ないんだよね?」
「そうだね、一応カンドロイドを偵察に出してるけど、戻ってくるまでは何ともいえない」

映司の足元で飛び跳ねるバッタのカンドロイド。士郎や陸達が気がかりになった映司がこっそり柳洞寺に偵察を送り込んでいたらしい。
おそらくこの学校内にも散らばっているのだろう。
何者かが侵入してきた際には真っ先に連絡がくるはずだ。


「陸君や士郎達、大丈夫だよね?」
「信じようよ。きっと無事だって。俺達は今ここでできることを進めよう」
「そうか、そうだよね。
 それじゃ、さっき頼んでた資料だけど――――」

情報を得られた以外には特に大きな進展があったわけではないこの時間。
だけど、何となく、こなたには己のサーヴァントとの距離がほんの少し縮まったような気がした。

【深山町・月海原学園/昼】

【泉こなた@らき☆すた】
[令呪]:3画 
[状態]:健康 
[装備]:携帯電話
【ライダー(火野映司)@仮面ライダーOOO/オーズ】 
[状態]:魔力消費(微)


※こなたの知識制限について
情報を一定以上集めることができた際、その作品の記憶を取り戻すことができます。(必要な情報はFate/EXTRAにおける情報ランクMatrix(E)に相当すると思われる)
ただし、それがアニメ、漫画などで知ったものだということまでは思い出せないでしょう。
また、同一作品に現聖杯戦争に参加中のサーヴァントが二人以上存在する際は、そのサーヴァントについての情報が一部制限されて開示されます。
現在、北斗の拳(ラオウの情報に一部制限)、仮面ライダーディケイド(及び彼の変身するライダー全て)、仮面ライダーオーズについての情報を得ています。

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