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「ぅん・・・・・」

 軽い疲労感を感じながら目を開き身体を起こすと見慣れない部屋にいた。
 うまく働かない頭を動かしながら記憶をたどるとここはホテルの一室ということを思い出した。

 「そっか・・・たしかアーチャーさんがホテルまで運んでくれて・・疲れて寝ちゃったんだ・・・」


 かなり深く眠っていたようで外を見てみるともう日が高く登っていた。
 いつもの習慣で顔を洗い身支度を整え椅子に座ると、アーチャーさんがいないことに気がついた。
 探しに行こうかと考えたが、またさっきのように他の参加者に鉢合わせることやアーチャーさんに
迷惑をかけるかもしれないという思いが頭をよぎり、再び椅子にすわりこんでしまう。


 「はあ・・・・・」


 独りきりになるといろんなことを考えてしまう。
 魔法少女のこと、魔女のこと、聖杯戦争のこと、願いのこと、そして生き残りを懸けたコロイアイのこと・・・

 人を守る正義の味方だと思っていた魔法少女の実態はとても残酷なもので、
 人に害を為すと思っていた魔女はとても悲しい存在で、
 願いを叶えることの出来る聖杯戦争は願望をかけた殺し合いで、
 何を信じて行動すればいいか分からなくなってしまった。

 「こんな時マミさんやサヤカちゃんならどうするんだろう・・・・」

 それにあの、なにかと自分を助けてくれた黒髪の転校生なら、こんなときどんな行動を起こすだろうか。
 願いを叶えるために行動を起こすのだろうか?
 それとも争いを止めるために動き回るのだろうか?
 そもそも自分はどうしたいのだろう。どうするべきなんだろう。

 「わかんないよ・・・マミさぁん。さやかちゃん。ほむらちゃん・・・ひっく、ぐすっ」

 やだ、涙がでちゃう。つくづく自分の駄目さが嫌になる。
 自分には他の人を蹴落とす覚悟も無ければ争いを止める勇気も無い。
 傍観者にはなれても当事者にはなれない。私はどこまでも中途半端だ。



 どのくらいたっただろうか。
 泣いたせいで頭が痛い。気分を落ち着かせるために冷蔵庫に入っていた水を飲む。
 少しだけクリアになった頭でこれからのことを考える。


 「アーチャーさんはゆっくり考えればいいって言ってくれたけど・・・。」
 そもそもこれは自分ひとりが考えたくらいでどうにかなる問題なのだろうか。
 私は何も知らなさ過ぎる。
 知りたい。何も知らないままでは何も出来ない。
 前に進むことも後ろに下がることも出来ない。
 そのためにはまずは・・・


 「詩音さんに会いたい。」

 ポツリとこぼれた言葉。自分を庇って他のマスターに連れて行かれた少女。
 あんなに辛そうだったのに、詩音さんは戦った。
 それは自分を守ろうとしてくれた正義感からなのかもしれないし、願いを叶えるため
におこした行動だったのかもしれないけれど、それでも私を助けてくれた。
 彼女に会って謝りたい。そして、話を聞きたい。
 どんな願いを持ってこの戦いに参加したのかを。


 「戻ろう。もしかしたら逃げ切れたかもしれない。捕まったままなら助けなきゃ。」

 きっとアーチャーさんは反対するだろう。でもごめんなさい。
 どうするかなんてまだ決められないけど、なにもしないのはいやだから。

 簡単に身支度を整え出かける準備をする。
 アーチャーさんがここに戻って来たときのために置手紙を書いて部屋をでた。
 「ごめんなさいアーチャーさん。何かあったら令呪を使うから。」
 自分に言い聞かせるように呟き、まどかはホテルを出た。
 地図とパンを買って目的地へと足を進める。
 目指す場所は最初にいたマンション。
 詩音を助けるために。そして自分の方針を決めるために。


 彼女の起こしたこの行動がどのような事態を起こすのか、今の時点では誰には分からない。
 けれどこれは、流されるままだった彼女が自分の意思で歩いた、小さな小さな一歩だった。




 【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
 【状態】:健康
 【装備】冬木市の地図@現実 
 【思考・行動】 
 1詩音に会う。捕まっているようなら助ける。(危なくなったら令呪を使う)
 2他の参加者に接触して話を聞く。(なるべく優しそうな人にする)
 3同行動するのか方針を決めたい(現時点ではかなりあやふや)
【備考】
 ホテルの部屋にはアーチャー宛に置手紙を置いています。
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