Anything Goes!



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仮面ライダーオーズ、前回の三つの出来事!

一つ、泉こなたのサーヴァントとして聖杯戦争に呼ばれた火野映司!
一つ、オーズの姿が見たいと願うこなたの前で映司は変身する!
一つ、その姿を見つめるサーヴァントの姿が映司達の傍に!

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「ここは本当に冬木市なのかしら…」

遠坂凛は自宅を拠点として結界を張った後、周囲の散策に出ていた。
もちろん凛の張る結界ではキャスタークラスに通用しない可能性も高い。が、こっちのサーヴァントもキャスターだ。
変な結界を張らないよう凛が監修した上で陣地作成のスキルを活用させてもらった。

しかし出て感じたのは異常なまでの違和感だった。
もしかしたら何らかの魔術結界の中に囚われているのではないかと思うほどだ。
違和感の原因は分からない。
サーヴァントを問いただしもしてみたが、

『ごめんなさいねぇ~、私にもそういうのはちょ~っとよく分からないのよねぇ』

の一点張りだった。
何か知っているのは明らかだが、答えないのではどうしようもない。令呪を使うのももったいない。とりあえず自分の足で出向いてみることにしたのだった。
キャスターのサーヴァントのみを連れて出歩くというのも危険な行為な気はしたが、だからと言って引きこもっているのもプライドが許さない。
ただ、キャスターには周囲の索敵は指示しておいた。付近で戦闘、あるいはサーヴァントの気配がないかと警戒するように、と。

それが引っ掛かったのは、冬木大橋に近づいたときだった。

『ご主人様~、どうもこの近くでお祭りをやってるみたいよぉン』


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キャスターがそれに気づくより前の時間となるだろう。彼、間桐雁夜が目を覚ましたのは。

「む、目覚めたかマスター」
「…お前は、……ああ、お前が今の俺のサーヴァントか」

さすが聖杯戦争経験者というところだろうか。今の状況は大まかにだが把握できたようだ。

「クラスは――アサシンか」

アサシンは正面からの戦闘は不得手とし、暗殺や隠密行動に優れたクラス。
だが雁夜の目の前のサーヴァントはアサシンとしては破格のステータスを持っているようだ。
これならば正面から戦わせてもある程度は行けるだろう。

「…あいつらは、魔術師とサーヴァントか?」
「ああ、どうやらそのようだ」

指したのは公園にいる妙な鎧をまとった男と一人の少女。
トキには、その少女が魔術師ではないことは彼女の様子から察しはついた。だがサーヴァントを連れているという事実は変わらないだろう。

「ならちょうどいい、あいつらを殺せ」
「…。彼ら二人を、か?」
「ああそうだ、他の魔術師とサーヴァントはみんな殺すんだ。俺は聖杯を取らなくちゃいけないんだ…!」
「―――分かった。ならマスターは近くで身を隠していてくれ」

迷いもあった。逡巡もあった。
しかしそれでも、今の自分にマスターを止めることなどできないだろう。
今の自分はサーヴァントでしかない。その言葉など彼には届かないだろうから。
だからせめてマスターに危険が及ぶことはないように願い、一歩前に踏み出した。

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「こなたちゃん、下がって」
「映司さん?」

変身を解く前にその存在に気付けたのは幸いだったのだろう。
この宝具は強力なものではあるが変身するまでにはある程度のタイムラグが生じてしまうのだから。
事前に存在に気付けていればともかく、このように気配を消して接近してきたり、あるいは奇襲をかけてこられた場合は変身すらできずに負けてしまう可能性が大きい。

だが、相手は気配を隠したまま近づくことはなく、正面から映司を見据えつつ近づいてきた。
白髪に白い襤褸の布を纏った男だった。

「俺はアサシンのサーヴァント。貴様のクラスは?」
「ライダーだ」
「そうか。お前に恨みはないが、このような場所で出会った不幸を恨んでくれ」

そう言うと、アサシンは構えを取る。武器を持ったわけではなく、何かの拳法の構えのような姿だ。
それを見て映司も手に剣を構える。

(アサシンは正面からの戦闘は苦手のはず、それでも戦いを挑んでくるってことは、かなりの強敵か)
「…あれ?あの人どこかで…」
「ではいくぞ」

スッ
と、気が付いたときには相手はオーズの目の前まで移動していた。

(っ?!早い!!)

変身していたのは本当に幸運だった。もしそうでなければドライバーを構えたところで終わっていただろう。
突き出された指はオーズの腕に防がれていたため体を突くことはなかった。しかし――

「な、何だ?腕が…重い…?」

特にダメージはなかったはず。なのに左腕の動きが妙に重くなった。


「なるほど、かなりの魔力で編まれた鎧のようだな」

映司は知らない。その突きはただの攻撃ではないということに。
体に708ある経絡秘孔、その一つを突かれたのだった。
幸い今映司はオーズへとその姿を変えている。全身に流れる魔力がその効果を軽減していた。

(何かされたのか?いや、これは…)
「だがそうであるなら」

と言うやいなや、続けざまに接近し拳を突き出してくる。

「効くまで当てるだけだ」
「っ…!」

メダジャリバーを振る暇すら与えずに攻撃を繰り出してくるアサシン。
それでも5発の拳をかろうじてかわしきった映司はとっさに距離を取り、メダルを取り出す。

(相手は何かの拳法の達人…、接近戦はまずい。ここはこいつで)

しかしアサシンもすかさず追いすがって追撃をかけようとする。
だが映司もそんなことは予測済みだ。
迫るアサシンの目の前を黒い霧のようなものが覆う。

「ぬ…」

咄嗟に送り出したタコカンドロイドの墨だ。
その一瞬の隙にメダルを入れ替える。

―クワガタ!クジャク!バッタ!―

鷹を模した頭は緑色の双角に、虎の爪を持った腕は赤き盾を掲げた姿へと変化する。
赤い体からは6枚の羽根が広がり、飛蝗の脚力も合わせて空中へと飛び上がる。

タコカンドロイドを振り切ったアサシンの元へ、右腕の赤い盾から炎を撃ちだす。
アサシンは巧みな動作でそれをかわしていく。しかし制空権を持つオーズに近づくことができない。

炎が地面を焼き、周囲に爆音を響かせる。
おそらくこのままジリ貧になり、アサシンが諦めるのを待つだけだ―と。
だがそうはならなかった。
そうして放たれた炎弾が地面を抉ると同時、アサシンは飛び上がっていた。
それは魔術的な仕掛けもなく、ただ飛び上がっただけ、にしてはあまりに美しい跳躍。
そしてそこから繰り出される拳は確実にオーズを捉えている。
しかし映司は動かない。足がバッタのままである以上、空中を動き回ると姿勢が崩れやすくなるのだ。下手に動けば追撃を受ける可能性が高い。
そんなオーズに向けて無数の、目にも止まらぬ突きが繰り出され――

「――今だ!」

と、それらが映司を捉える寸前、クワガタホーンから緑の電気が迸った。

映司が敢えてクワガタメダルに変更した理由。
彼はアサシンが遠距離攻撃にも何かしらの対応が可能ではないかと読んでいた。それゆえの保険だ。
できるのであれば空中まで追跡してくることも考えられた。
さすがにアサシンといえど魔術や固有スキルもなしに空中を自在に動くことなどできないだろう。
迫ってきたところに、その周囲を覆うように電撃を放ったのだ。

至近距離からの電撃を受け、さすがにアサシンも避けきれずその身を後退させる。

映司はアサシンから一定の距離をとれる場所に足を下ろす。

「もう止めてください!」

そして叫んだ。

「映司さん…?」
「あなたはこんな戦い、やりたくなんてないんじゃないんですか?!」

アサシンはそう言う映司を見据える。

このアサシンはかなりの強敵だ。これまでの打ち合いの中でも幾度も危ない場面はあった。
しかしそれでも映司には彼が本気で戦うことを心の何処かで拒んでいるのではないかと、そう感じた。
実際、彼ほどの技量があれば映司を組み伏せることなど容易いはずなのだ。

「…俺の迷いを見破ったか。だがそれでも俺には引くことなどできない」

しかしそれでもアサシンは再び構えをとり、戦闘態勢を崩さない。

その時であった。
大量の羽音がその場にいた三人の耳に響いたのは。

「な…、マスター?!」
「アサシン!!何をやってる!!早くそいつを殺せ!!」

見るとアサシンの背後から白髪の男が見えた。おそらくマスターだろう。
彼はそのボロボロの体を酷使して体を蝕む蟲を使役していた。

「うわあ!!」
「こなたちゃん!!」

蟲の狙いは映司のマスター、泉こなた。
もはや数えることなどできないだろう数の翅刃虫がこなたの元にとびかかる。

彼の狙いはこなたを殺すことだろう。マスター不在のサーヴァントは本来の力を発揮することはできない。
もし今彼女が死ぬことがあれば、おそらくアサシンに勝つことはできない。
いや、それ以前にこの場ではそもそもマスターの死=敗退も同然なのだ。

映司はすかさずタジャスピナーから炎を撃ちだすが飛び掛かる蟲を殺しきれなかった。
そしてそんな映司の元にアサシンが迫る。

「…時間がない。素早く決めさせてもらうぞ」
「くっ…!」

焦りを抑えつつ大量の缶を辺りにばらまきつつアサシンの拳をスピナーで受け止める。

そうしている間にも蟲はこなたの元に近寄っているが、それらをばら撒いたカンドロイドが全力で迎撃をしていた。
だがあまりにも数が多すぎた。

襲いくる蟲をクジャク缶達は輪切りにし、ウナギ缶達は放電で落とし、プテラ缶達は音波で消滅させる。
だが、それでも広範囲に襲いくる蟲に対してカバーしきれていない。
それらを突破したものをかろうじてゴリラ缶、トリケラ缶達がこなたの直前で撃ち落としている。

これでは時間の問題だろう。

「っく…!あなたはこんな戦いが正しいと思っているんですか!」
「俺達はサーヴァントだ。マスターを勝ち残らせなければこの戦いを生き残れはしない」
「それは、本当にあなたの言葉なんですか?!」
「……」

一瞬動きが鈍るのを感じたが、次の瞬間には再び速度を取り戻す。

「ああもう、この分からず屋!!!」

そうしてメダジャリバーを大振りで振るった。
しかしそれは受け止められ、逆に当身の形で体ごと弾きかえされてしまう。

が、

「…何?」

そのまま弾かれた勢いに乗り、宙に飛び上がりこなたの元へ降り立つ。

「こなたちゃん、ごめん!あと伏せてて!」

迫る蟲の前で映司は三枚の黄色いメダルを取り出す。
ライオン、トラ、チーター。
本来ならこなたの負担を減らすためにあまり使いたくはなかった。だが今は彼女の命がかかっているのだ。
ドライバーにそのメダルを装填しスキャンを行う。

―ライオン!トラ!チーター!―
―ラ・タ・ラ・タ~! ラトラーター!!―

ラトラーターコンボ。猫科のメダル三枚によるコンボ。
火力、俊敏性に優れた黄色いオーズの姿。

変身と同時に、そのコンボの持つ固有能力を発動させる。

全身から熱量砲撃を放つ、通称ライオディアス。
アサシンをして近寄らせないほどの威力を持つそれは周囲を熱と光に包み、迫る蟲を一斉に消滅させる。

放射が収まったときには蟲はほとんどいなかった。
そしてわずかに残った蟲もカンドロイドに駆除されたことも確認した。

「…?」

しかしそれ以降のアサシンの攻撃がない。

不審に思い周囲を見回すと、アサシンは地面に蹲り、血と蟲を吐き続ける己がマスターの元に戻っていた。
殺そうというつもりはない。ただ分かってほしい。こんな戦いは間違っているのだと。
こんなことに巻き込まれたこなたのような者を殺してはいけないのだと。

そう思い、チーターの脚をもって距離を詰め、彼と話せる距離まで接近する。

だがアサシンがそれを許すはずもない。マスターの目の前で近づく彼を受け止めた。
ラトラーター形態となり筋力も俊敏性も上がったオーズの攻撃も巧みに受け流していく。

「ゴオッ…、あ、アサシン、勝てないならマスターを狙え…。それで勝てる…」
「っ…、あなたは、どうしてそんなに――」
「うるさい!!サーヴァント風情が話しかけるな!!
 俺は、勝たなきゃいけないんだ!!絶対に!!」


OOO

お前たちに何がわかるというのか。
薄汚い魔術師とサーヴァント風情に。

なぜこんなにも魔術師を憎んでいるのか、もう雁夜には自分でも分からなかった。
ただその怒りと憎しみを込めて、最後に一匹潜ませていたそれを動かす。


「うわっ!!」
「なっ?!こ、こなたちゃん!」

一匹だけ、もしものときのためにそいつの近くに潜ませていた蟲。
それをあのサーヴァントのマスターの元に解き放つ。

「い、痛い…、離せ…!」

腕に喰らいついた蟲はそのまま離すことなく肉をかじり続ける。
これであの魔術師は蟲に喰らいつくされることだろう。

サーヴァントのほうはアサシンが抑えている。
これで戻ることはできないだろう。俺の勝ちは確定だ。

そうだ、こうやって殺していくんだ。それで俺は聖杯がとれる。
これで救える。桜ちゃんも、■さんも、凛ちゃんも―――

と、そのときだった。
その蟲に向かって黒い何かが飛んでいくのが見えたのは。
それは蟲をピンポイントで撃ちぬく。
同時にアサシンとサーヴァントの戦っているところで爆音が響き、周囲が煙に包まれた。

「な…!だ、誰だ!!」

勝利を目前にしての介入者に雁夜は怒りをあらわにするが、

「はーい、ちょっとごめんなさいね」

その背後から聞こえた声に彼の思考は止まる。

「悪いけど聞きたいことがあるから邪魔させてもらったわ。
 私の質問に答えられるかしら?」

背後で指を背中に押し付けて話しかける何者か。

アサシンは敵のサーヴァントを逃してしまい、マスターの元にかけよっている。
このまま状況を立て直すのは難しいだろう。

だが、そんなことは気にもならない。
なぜなら、その聞こえてきた声は――

「――凛…ちゃん?」
「え?」

そう、その声は■さんの娘で、桜ちゃんの姉で―――
なぜその声がここで聞こえるのだろうか。


「凛ちゃん、どうして君が――」

思わず振り返る雁夜。が、そこから言葉を続けることはできなかった。

「―――あ」

だってそこにいた彼女は、自分の知っているツインテールの女の子ではなく。

「―■、さん…?」

その長く下ろした髪が、あまりにも■さんに似ていたから――

「あ…、ああ、ああああああああ!!!!」

その瞬間、何かに耐え切れなくなるように逃げだした。
なぜ逃げたのか、そもそもなぜ彼女がここにいるのか。そんなことを考えることすらできなかった。

「待って、あんた何でわたしの名前――――」

もう彼女の声も届かない。あれほど必死だった聖杯のことも今は頭にない。
足の筋肉から血が噴出していることも気に留めない。
ただ、この場から逃げ出すことしか考えられなかった。

OOO

男は走り去り、それを追うようにそのサーヴァントも霊体化して消えていった。

『あらあら、行っちゃったけどどうするの?』
「…今は追えないわ。だけど捕捉は続けて。あのマスターからは話を聞かないと」
『はいは~い。ふふふ♪』

霊体化した状態を解除させ、逃げたマスターの捕捉を続けさせる凛。
心なしか、キャスターは楽しそうに見えた。何が面白いのだろうか。

ともあれ、まずは目の前の二人から話を聞かなければいけない。

「君は…?」
「遠坂凛。こいつのマスターよ」

その声は泉こなたに向けられたもの。蟲に喰われた腕の傷に魔力を込めながらそう言った。

「わ、私は泉こなた。その遠坂、凛、だっけ?」
「ええ。聖杯戦争に参加しているってことは知ってるはずなんだけど、分かるかしら?」
「痛っ…、えっと、何か聞いたことがあるような分からないような」
「そう」

元々凛はこの戦いに介入するつもりはなかった。
聖杯戦争でサーヴァント同士を戦わせるのは当たり前のことだ。
むしろ様子を見てそこから他のサーヴァントの情報を得る、当初はそれを目的としていた。
が、どうしても不自然なことがあることに気付いてしまった。

「ねえ、あなた本当に魔術師なの?」

そのうちの一つがこれだ。
確かに彼女からは微量ながら魔力を感じられる。だが彼女の立ち振る舞いは魔術師のそれとはかけ離れたものに見えた。
あの蟲に対する怯え。戦いを見ている際の目。むしろ一般人のそれだ。

「その…、魔術師って――」
「違うんだ、彼女は魔術師じゃない」

否定の声を上げたのは彼女のサーヴァント。纏っていた鎧のようなものは消え、外見だけなら一般人と区別のつかない姿をしている。
一見不用心だが、周囲に小さな魔力がばらついているのが分かる。使い魔のようなものだろう。なかなか油断ならない。

「ならどうやってこの聖杯戦争に参加したか、分かるかしら?」
「その、家でPCいじってて寝落ちしたと思ったらこんなところに…」
「……」

凛は思考を巡らす。
そんな状況はありえないはずだ。
一般人が聖杯戦争に参加できるはずはない。それに言ってしまえば彼女は無理やり参加させられたということになる。
御三家である自分は百歩譲って仕方ないとしてもそんなことがあり得るだろうか?

(綺礼、あんた何をしたのよ?)

この聖杯戦争、自分たちがかつて参加したものにも増して何かおかしい。
くわしく調査する必要があるだろう。

と、足元に転がる蟲の死骸に目をやる。
彼女がこの戦いに介入したもう一つの理由、それがこれだ。

これと似たものを凛は知っている。
間桐臓硯、あの男の操っていたあの刻印蟲。だがあれは死んだはずだ。他でもない桜の手にかかって。
蟲、というだけなら他の魔術にもあるだろうがあまりにもこれは似すぎていた。
そしてあれを受け継いだという者など知らない。慎二はもとより桜も使役することはできないはずなのだから。

ともあれあの男も追わなければいけない。
可能なら彼からも情報を引き出しておきたい。あの精神状態ではそれが可能か微妙ではあるが。

この少女はとりあえず保護しておきたい。幸いサーヴァントもそこまで戦闘を好む英霊というわけでもないようだ。

(そういえばあの男、私のこと凛ちゃんって―)

あの時は顔を見せないよう、背後から声をかけた。それでも彼が自分の名前を当てたということは声のみで判断、つまりかなり親しい存在ということになるはず。
そんな人物、そもそも「凛ちゃん」と呼んでくる者など――

(――あ)

一人だけ、思い当たる人物を思い出す。
だがそれは小さなころの記憶だ。それにそうだとしてなぜこんなところにいるのかまで分からない。
ゆえに確信には至らず、答えは出なかった。

とにかくこの泉こなたという少女はどうするかもまず考えておかねばならないだろう。
教会は論外だ。例の疑問を解決するにしてもあの男のところには一人で向かわせる場所ではない。
先に拠点である遠坂邸に向かわせるべきか、あるいはあの男を追った後で共に連れ帰るべきか。

(どうしたものかしらね…)

OOO

こなたが凛と会話している中、映司は思い出す。
戦いの中で、そして彼が霊体化する直前に見たあのアサシンの悲しそうな眼を。
そしてその中で、血を吐きながらも戦うそのマスターの姿を。介入してきた少女を見て逃げ去る姿を。


サーヴァントとして、こんなことを考えるのはおかしいのは自覚している。むしろこなたを危険にさらす行為だ。
だがそれでも、彼はサーヴァントとしてではなく火野映司として。
彼らを助けたい、と。手を差し伸べたいと。
そう思ってしまった。

それが果たして間桐雁夜を救うのか、はたまた己が破滅を導くのか。
それはまだ、分からない。

【深山町・商店街外れ・公園周辺/深夜】
【間桐雁夜@Fate/Zero】
【状態】:全身に蟲使役によるダメージ、無我夢中(残令呪回数:3)

【アサシン(トキ)@北斗の拳】
【状態】:疲労(中)、霊体化中


【深山町・商店街外れ・公園/深夜】
【泉こなた@らき☆すた】
【状態】:左腕に大きな噛みつき傷(治療済)、困惑中(残令呪使用回数:3)

【ライダー(火野映司)@仮面ライダーOOO/オーズ】
【状態】:疲労(大)

【遠坂凛@Fate/stay night】
【状態】:魔力消耗(小)、(残令呪使用回数:3)

【キャスター(蘇 妲己)@藤崎竜版封神演義】
【状態】:健康、間桐雁夜を追跡中

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