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結果こそが全て。 そう理解したはずだった。 だけど本当に理解していたのだろうか。 自分は、未だに甘さを捨てきれていなかったのではないか。 そうだ、甘かった。 何もかもを甘く考えすぎていた。 枢木スザクは現実を現状を省みる。 マスター相手に片腕を持って行かれた――これはまだいい。 右腕が使えないのは大きなハンデだが、万全の状態でも完敗を喫したのだ。 匂宮出夢がマスターの中でも特別強かったとも考えられるが、それこそ甘い考えだと切って捨てる。 たとえ出夢がマスター中最強だったとしても、この地に召喚されたあらゆるサーヴァントはそんな彼女よりももっと強いのだ。 マスター一人にすら勝てない自分が、況やサーヴァントに勝てるはずもない。 やはり聖杯戦争にて勝利のカギを握るのはサーヴァント……。 今更ながらにそう思い至ったからこそ、マスターとサーヴァントとの繋がりを辿りバーサーカーとの合流を果たしたのだが。 失策だった。 完全にスザクの失策だった。 自身の甘さに気付くのが余りにも遅かったことを、バーサーカーの姿に痛感する。 バーサーカーの傷に比べれば、自分の傷など安いものだった。 両腕の欠損に加えて、右太腿に回復不能の傷、極めつけにに宝具“無毀なる湖光(アロンダイト)”の喪失。 どこからどう見ても戦闘力の大幅な低下は免れない。 今まさに修復中な両腕はともかく、右太腿の傷は運動性や回避能力に大きな影を落とし、宝具の喪失についてはもはや言うまでもない。 脳裏に浮かぶバーサーカーのステータスを見るに破壊されてはいないようだが、そうなると“騎士は徒手にて死せず”のような宝具や能力で敵に奪われたのかもしれない。 これは、単に破壊される以上に質が悪い。 絶大な力を誇る武装が敵の手に渡り、こちらは使えなくなってしまったことも問題だが、ことはそれだけでは済まない。 宝具とは英霊にとって切り札であると同時にシンボルなのだ。 そこからバーサーカーの真名が割れる可能性も極めて高い。 万全な状態でも適わなかった相手に手の内を読まれてしまうというのなら、不完全な状態のバーサーカーで勝てるはずがない。 (……違う、そうじゃない。確かにバーサーカーは敗北した。けれど、それは彼が既にして万全じゃなかったからだ。  不完全なのはむしろ自分の方だ) ランスロットが決して弱いサーヴァントでないことは、マスターである自身が一番良く知っている。 かのアーサー王をも上回るとされている騎士の力を狂化により引き上げているのだ。 これで弱いはずがない。 その上狂化によるデメリットの一部もスキル『無窮の武練A+』で打ち消せているのだ。 バーサーカーというクラスとランスロットというサーヴァントは中々に好相性だといえよう。 だから、そう。 ランスロットが為す術もなく敗北したというのなら、それはサーヴァントではなく、マスターであるスザクにこそ責任がある。 枢木スザクは騎士ではあっても魔術師ではない。 その為、現在彼のサーヴァントであるバーサーカーはせっかくの狂化による能力上昇を、マスター補正によるステータス減退と打ち消し合っている状態だ。 加えて、スザクが魔術師でないことは、バーサーカーの宝具にすら制限をかけてしまっている。 バーサーカーがマスターの大量の魔力を喰らうという弱点は、普段はムーンセルからの魔力供給にて補えているのだが、無毀なる湖光を使用しての全力戦闘となると話が別だ。 ムーンセルから供給される以上の魔力を、バーサーカーに求められるせいで、スザクは魔力枯渇へと陥ってしまう。 いや、それならまだいい。 償いのためならば、自分の命など安いものだ。 守るべき民をこの手で消し去る以前、父を殺めたあの時から自罰的に生きてきたのだ。 今更惜しがるものでもない。 だが、それはあくまで枢木スザク自身の意思に即した場合にのみ言えることだ。 “生きろ” そう呪われた身であっては、命すら賭けられない。 電脳世界であるこの地でさえ、スザクはそのことを実感させられた。 あの時、文字通り匂宮出夢の魔の手から逃れた先で、傷の処置が完了して暫くした後、スザクは突如激しい苦痛に襲われたのだ。 ナイトメアの騎士として戦場を駆け抜けてきたスザクがこれまで味わったありとあらゆる苦痛とことなるそれ。 自らの魂が削られているような感覚が、宝具の開放によりバーサーカーに魔力を喰われている故だと勘づいたまさにその時。 ギアスが、発動した、発動してしまった。 出夢からスザクの命を守ったように、バーサーカーからもスザクの命を守らんとして。 バーサーカーへの魔力供給を抑えるという最悪の形で。 宝具を開放したというのなら、それは勝負どころだったのだろう。 バーサーカーが追い詰めていたのか、はたまた追い詰められていたのかは分からない。 しかし、ここ一番という時にマスターからの魔力供給が途絶えたとしたらどうなるか。 瞬間開放型の宝具ならギアスの発動前に勝負を決せたであろうが、常時発動型の宝具ではそうはいかない。 全てはバーサーカーの痛々しい姿が物語っている通りだ。 事実、スザクは知る由もないことだが、バーサーカーが刺し穿つ死棘の槍を防ぎきった後に崩れ落ち、ペルソナ使いとはいえマスター相手に不覚をとったのはその為でもあった。 “生きろ”のギアスが発動しさえしなければ、強化されたブレイブザッパーを防ぐことは能わずとも両腕を失うまでの無様は晒さないで済んだのかもしれない。 スザクとしては魔力枯渇に陥った自分が狙われて足を引っ張ったりせぬようにバーサーカーを単独行動させた所もあったのだが。 その思惑は完全に裏目に出てしまった。 あの時もしも、スザクがいれば、悠を抑えることができただけでなく、令呪による援護で一時的に魔力を存分に供給できたというのに。 「すまない、バーサーカー。俺のミスだ……」 謝れども応える声はない。 彼はバーサーカーのサーヴァントだ。 狂化しているとは思えないほどの武芸を誇るとはいえ、理性を剥奪されていることに変わりはない。 だからこそその穴を自分が令呪を使ってでも指揮して補わねばならなかった。 バーサーカーをナイトメアに喩えたことは的を射ていたのだ。 マスターである枢木スザクこそがナイト・オブ・ナイツ――騎士の騎士にならねばならなかったのだ。 だというのに、制御できないのならと初めから諦めてしまった。 これではいかなサーヴァントでもパイロットのいないKMF同様、ただのガラクタに成り下がってしまう。 こんな時ルルーシュなら。 黒の騎士団を組織していたあのルルーシュなら、きっと狂戦士でさえも無責任に放り出すのではなく、上手く使いこなしたはずだ。 それに比べて自分はどうか。 バーサーカーも使いこなせず、我が身一つさえ守れない。 「本当に……俺は、弱い」 とはいえいつまでもこうして蹲っている訳にはいかない。 犯した罪は償わねばならず、犯したミスも埋め合わさねばならない。 何にしてもまずは無毀なる湖光の奪還だ。 できればバーサーカーの正体が割れるよりも早く取り戻したいし、最低でも対策を打たれる前に敵を始末せねばなるまい。 最悪のパターンとして、無毀なる湖光を持ち去った相手から情報が流出し、他のマスターにまでバーサーカーの正体が知られてしまう危機さえある。 ただでさえ不利な戦況が時間が経てばたつほどより勝ち目がなくなってしまうのである。 早急に手を打たねばならない。 不幸中の幸いにも、バーサーカーには無毀なる湖光以外にも強力な二つの宝具がある。 特に“己が栄光のためでなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)”は使いようによっては自分の手を汚さずに他のマスター同士を争わせることができる。 騎士らしくないことこの上ないが、正面から戦えば勝ち目が薄い以上、無毀なる湖光を奪った相手に他の主従をぶつけるのは有用な一手だろう。 ただ、バーサーカーのクラス上、変装を可能にするには令呪を一つ消費せねばならないのは辛いところではある。 何せこれより一つ、令呪を使わねばならぬ以上、己が栄光のためでなくにまで令呪を使用してしまえば、最早スザクの令呪は残り一つになってしまうのだから。 それは、一刻も早く無毀なる湖光を取り戻すためには必須のギアス。 理性なきバーサーカーからでは、どこで誰にどうやって奪われたのかを聞き出すことはできない。 この手で取り戻すにしても、騙し討するにしても敵の情報は必要だ。 無論、それだけの為に令呪を使うというのならもったいないようにも感じられるが。 彼の騎士として共に戦わねばならないと痛感したばかりではないか。 余計なことを話さないのがありがたいなどとは言ってられない。 手を取り合うためにも、理解し合う努力を惜しんではならない。 彼の狂気さえ理解できれば、その御し方へと繋がる手がかりにもなる。 そう考えればこの令呪の使い道は、そう悪くはないはずだ。 或いは、ルルーシュと袂を分かつた過ちを繰り返さないためにも、最初にしておくべきことだったのかもしれない。 ならばこれは自分とバーサーカーが互いの騎士の騎士になるための最初の一歩だ。 「令呪を以って命じる……」 「ランスロット。君と、話がしたい」 【深山町・商店街月海原学園寄り/黎明】 【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュ】 【状態】:疲労(中)、左腕欠損(処置済)、失血(命に別条なし)(残令呪回数:2) 【バーサーカー(ランスロット)@Fate Zero】 [状態:ダメージ(中)・両腕欠損(修復中50%)・右大腿に刺し傷(通常の回復手段では治癒不可能)・宝具“無毀なる湖光(アロンダイト)”喪失 ※バーサーカーがどこに向かうかは次の書き手さんにお任せします。 ※右大腿の傷はゲイボルクによる傷なので、通常の手段では治癒できません。 ※令呪により一時的(二時間程)に理性と言語能力を取り戻しました。令呪による奇跡のものであるため狂化分のステータス補正は生じたままです。
結果こそが全て。 そう理解したはずだった。 だけど本当に理解していたのだろうか。 自分は、未だに甘さを捨てきれていなかったのではないか。 そうだ、甘かった。 何もかもを甘く考えすぎていた。 枢木スザクは現実を現状を省みる。 マスター相手に片腕を持って行かれた――これはまだいい。 右腕が使えないのは大きなハンデだが、万全の状態でも完敗を喫したのだ。 匂宮出夢がマスターの中でも特別強かったとも考えられるが、それこそ甘い考えだと切って捨てる。 たとえ出夢がマスター中最強だったとしても、この地に召喚されたあらゆるサーヴァントはそんな彼女よりももっと強いのだ。 マスター一人にすら勝てない自分が、況やサーヴァントに勝てるはずもない。 やはり聖杯戦争にて勝利のカギを握るのはサーヴァント……。 今更ながらにそう思い至ったからこそ、マスターとサーヴァントとの繋がりを辿りバーサーカーとの合流を果たしたのだが。 失策だった。 完全にスザクの失策だった。 自身の甘さに気付くのが余りにも遅かったことを、バーサーカーの姿に痛感する。 バーサーカーの傷に比べれば、自分の傷など安いものだった。 両腕の欠損に加えて、右太腿に回復不能の傷、極めつけにに宝具“無毀なる湖光(アロンダイト)”の喪失。 どこからどう見ても戦闘力の大幅な低下は免れない。 今まさに修復中な両腕はともかく、右太腿の傷は運動性や回避能力に大きな影を落とし、宝具の喪失についてはもはや言うまでもない。 脳裏に浮かぶバーサーカーのステータスを見るに破壊されてはいないようだが、そうなると“騎士は徒手にて死せず”のような宝具や能力で敵に奪われたのかもしれない。 これは、単に破壊される以上に質が悪い。 絶大な力を誇る武装が敵の手に渡り、こちらは使えなくなってしまったことも問題だが、ことはそれだけでは済まない。 宝具とは英霊にとって切り札であると同時にシンボルなのだ。 そこからバーサーカーの真名が割れる可能性も極めて高い。 万全な状態でも適わなかった相手に手の内を読まれてしまうというのなら、不完全な状態のバーサーカーで勝てるはずがない。 (……違う、そうじゃない。確かにバーサーカーは敗北した。けれど、それは彼が既にして万全じゃなかったからだ。  不完全なのはむしろ自分の方だ) ランスロットが決して弱いサーヴァントでないことは、マスターである自身が一番良く知っている。 かのアーサー王をも上回るとされている騎士の力を狂化により引き上げているのだ。 これで弱いはずがない。 その上狂化によるデメリットの一部もスキル『無窮の武練A+』で打ち消せているのだ。 バーサーカーというクラスとランスロットというサーヴァントは中々に好相性だといえよう。 だから、そう。 ランスロットが為す術もなく敗北したというのなら、それはサーヴァントではなく、マスターであるスザクにこそ責任がある。 枢木スザクは騎士ではあっても魔術師ではない。 その為、現在彼のサーヴァントであるバーサーカーはせっかくの狂化による能力上昇を、マスター補正によるステータス減退と打ち消し合っている状態だ。 加えて、スザクが魔術師でないことは、バーサーカーの宝具にすら制限をかけてしまっている。 バーサーカーがマスターの大量の魔力を喰らうという弱点は、普段はムーンセルからの魔力供給にて補えているのだが、無毀なる湖光を使用しての全力戦闘となると話が別だ。 ムーンセルから供給される以上の魔力を、バーサーカーに求められるせいで、スザクは魔力枯渇へと陥ってしまう。 いや、それならまだいい。 償いのためならば、自分の命など安いものだ。 守るべき民をこの手で消し去る以前、父を殺めたあの時から自罰的に生きてきたのだ。 今更惜しがるものでもない。 だが、それはあくまで枢木スザク自身の意思に即した場合にのみ言えることだ。 “生きろ” そう呪われた身であっては、命すら賭けられない。 電脳世界であるこの地でさえ、スザクはそのことを実感させられた。 あの時、文字通り匂宮出夢の魔の手から逃れた先で、傷の処置が完了して暫くした後、スザクは突如激しい苦痛に襲われたのだ。 ナイトメアの騎士として戦場を駆け抜けてきたスザクがこれまで味わったありとあらゆる苦痛とことなるそれ。 自らの魂が削られているような感覚が、宝具の開放によりバーサーカーに魔力を喰われている故だと勘づいたまさにその時。 ギアスが、発動した、発動してしまった。 出夢からスザクの命を守ったように、バーサーカーからもスザクの命を守らんとして。 バーサーカーへの魔力供給を抑えるという最悪の形で。 宝具を開放したというのなら、それは勝負どころだったのだろう。 バーサーカーが追い詰めていたのか、はたまた追い詰められていたのかは分からない。 しかし、ここ一番という時にマスターからの魔力供給が途絶えたとしたらどうなるか。 瞬間開放型の宝具ならギアスの発動前に勝負を決せたであろうが、常時発動型の宝具ではそうはいかない。 全てはバーサーカーの痛々しい姿が物語っている通りだ。 事実、スザクは知る由もないことだが、バーサーカーが刺し穿つ死棘の槍を防ぎきった後に崩れ落ち、ペルソナ使いとはいえマスター相手に不覚をとったのはその為でもあった。 “生きろ”のギアスが発動しさえしなければ、強化されたブレイブザッパーを防ぐことは能わずとも両腕を失うまでの無様は晒さないで済んだのかもしれない。 スザクとしては魔力枯渇に陥った自分が狙われて足を引っ張ったりせぬようにバーサーカーを単独行動させた所もあったのだが。 その思惑は完全に裏目に出てしまった。 あの時もしも、スザクがいれば、悠を抑えることができただけでなく、令呪による援護で一時的に魔力を存分に供給できたというのに。 「すまない、バーサーカー。俺のミスだ……」 謝れども応える声はない。 彼はバーサーカーのサーヴァントだ。 狂化しているとは思えないほどの武芸を誇るとはいえ、理性を剥奪されていることに変わりはない。 だからこそその穴を自分が令呪を使ってでも指揮して補わねばならなかった。 バーサーカーをナイトメアに喩えたことは的を射ていたのだ。 マスターである枢木スザクこそがナイト・オブ・ナイツ――騎士の騎士にならねばならなかったのだ。 だというのに、制御できないのならと初めから諦めてしまった。 これではいかなサーヴァントでもパイロットのいないKMF同様、ただのガラクタに成り下がってしまう。 こんな時ルルーシュなら。 黒の騎士団を組織していたあのルルーシュなら、きっと狂戦士でさえも無責任に放り出すのではなく、上手く使いこなしたはずだ。 それに比べて自分はどうか。 バーサーカーも使いこなせず、我が身一つさえ守れない。 「本当に……俺は、弱い」 とはいえいつまでもこうして蹲っている訳にはいかない。 犯した罪は償わねばならず、犯したミスも埋め合わさねばならない。 何にしてもまずは無毀なる湖光の奪還だ。 できればバーサーカーの正体が割れるよりも早く取り戻したいし、最低でも対策を打たれる前に敵を始末せねばなるまい。 最悪のパターンとして、無毀なる湖光を持ち去った相手から情報が流出し、他のマスターにまでバーサーカーの正体が知られてしまう危機さえある。 ただでさえ不利な戦況が時間が経てばたつほどより勝ち目がなくなってしまうのである。 早急に手を打たねばならない。 不幸中の幸いにも、バーサーカーには無毀なる湖光以外にも強力な二つの宝具がある。 特に“己が栄光のためでなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)”は使いようによっては自分の手を汚さずに他のマスター同士を争わせることができる。 騎士らしくないことこの上ないが、正面から戦えば勝ち目が薄い以上、無毀なる湖光を奪った相手に他の主従をぶつけるのは有用な一手だろう。 ただ、バーサーカーのクラス上、変装を可能にするには令呪を一つ消費せねばならないのは辛いところではある。 何せこれより一つ、令呪を使わねばならぬ以上、己が栄光のためでなくにまで令呪を使用してしまえば、最早スザクの令呪は残り一つになってしまうのだから。 それは、一刻も早く無毀なる湖光を取り戻すためには必須のギアス。 理性なきバーサーカーからでは、どこで誰にどうやって奪われたのかを聞き出すことはできない。 この手で取り戻すにしても、騙し討するにしても敵の情報は必要だ。 無論、それだけの為に令呪を使うというのならもったいないようにも感じられるが。 彼の騎士として共に戦わねばならないと痛感したばかりではないか。 余計なことを話さないのがありがたいなどとは言ってられない。 手を取り合うためにも、理解し合う努力を惜しんではならない。 彼の狂気さえ理解できれば、その御し方へと繋がる手がかりにもなる。 そう考えればこの令呪の使い道は、そう悪くはないはずだ。 或いは、ルルーシュと袂を分かつた過ちを繰り返さないためにも、最初にしておくべきことだったのかもしれない。 ならばこれは自分とバーサーカーが互いの騎士の騎士になるための最初の一歩だ。 「令呪を以って命じる……」 「ランスロット。君と、話がしたい」 【深山町・商店街月海原学園寄り/黎明】 【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュ】 【状態】:疲労(中)、左腕欠損(処置済)、失血(命に別条なし)(残令呪回数:2) 【バーサーカー(ランスロット)@Fate Zero】 [状態:ダメージ(中)・両腕欠損(修復中50%)・右大腿に刺し傷(通常の回復手段では治癒不可能)・宝具“無毀なる湖光(アロンダイト)”喪失 ※右大腿の傷はゲイボルクによる傷なので、通常の手段では治癒できません。 ※令呪により一時的(二時間程)に理性と言語能力を取り戻しました。令呪による奇跡のものであるため狂化分のステータス補正は生じたままです。

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