綾波(若干ヤンデレ?)18-931

930 :名無しの紳士提督:2016/06/06(月) 00:48:38 ID:921OSk/2

渋やらニコ静やらでときどき見かける村について思いついたので投下します
若干ヤンデレ?

931 :930:2016/06/06(月) 00:52:19 ID:921OSk/2

「よう、久しぶりだな」
山奥の無人駅に迎えに来てくれた友人は、乗ってきた軽自動車のライトに照らされながら手を上げてそう言った。
訳あってこんな山奥までやって来たはいいものの、既に終電は無く、
途方に暮れていた私がこの辺に引っ越したと言っていた彼の言葉を思いだし、藁にもすがる思いで連絡したのが三十分ほど前だ。

「いやすまん。助かったよ」
助手席に乗り込み礼を言いながら、計器の光に浮かび上がる友人の横顔を見ると、その口には火のついていない細巻きの煙草が揺れていた。
「煙草いいかい?」
「ああ。いいけど……やめたんじゃなかったか?」
その言葉が口をついてから私はそれが失言だったと思い直したが、吐いた言葉は戻せない。
友人は苦笑いを浮かべている。

「これを嫌う奴も、もういないからな」
「ああ……すまん」
遅い謝罪を口にした私に彼は気にするなと言いながら煙を吐き出し、ライトだけが見える農道に車を走らる。
かつて彼は煙草をやめていた。彼の妻がそれをとがめたからだ。
無表情で物静かなその妻が彼の健康を案じてたしなめていたと聞いている。

車は三十分ほどで彼の家についた。
居間のソファーに腰かけた我々は、前から二人で会うとそうしていたように、他愛もない話をしながら酒を酌み交わす。
日付が変わろうかと言う頃、不意に彼の視線がテーブルの端に置かれた写真に注がれる。
仕方のない事だ。そもそも我々の出会いはそこなのだ。
写真には彼と、彼の妻と、その沢山の仲間たちとが写っている。
彼を中心に身を寄せ合い、皆嬉しそうな笑顔で。

その姿を見て、私は取るべき態度をとる。即ち、彼の気が済むまで黙っているという事。
いつの間にか二人の間に出来たルールだった。
昔話になり、当時を思い出し、それにふけりたい時はそうさせる。
彼は今、あの頃に、少将に戻っている。――私がたまにそうするように。
と言っても――これもまた私がそうであるように――長い時間ではない。互いに孤独にも慣れる。

一年前、我々は提督だった。
艦娘を率い、彼女らに囲まれ、深海棲艦と戦う日々。
多くの提督にとって、苦楽を共にした艦娘達には愛着や信頼と呼ぶには強すぎる絆がある。
銃後の家族とのそれをも上回る強い絆が。

だからこそ、戦いを終えた時多くの提督達は困惑した。
艦娘達と引き離された事、彼女達が忽然と姿を消してしまった事。それらの真相を知る上層部が一切を秘密とした事。
だがそれすら、時間の経過は薄れさせていく――筈だった。
「なあお前、こういう話を聞いたことないか」


それから暫くして、私は再びあの日と同じ無人駅にいた。
同じように終電は既にないが、誰にも連絡はせず、ホームに一人佇む。
あの日、友人から聞かされた話。曰く『どこかに艦娘が暮らす世界に行く方法がある』
最初私は全く信じていなかった。お互い酔っぱらっていたし、そんなのはよくある与太話だ。
誰もが望むが故に生まれてくる夢物語。東では西にあると言われ、西では東にあると言われるような類の話。

だがその話をした数日後、彼が一通のメールの後に行方不明になった。
そしてその最後のメールにはただ一言『辿り着いた』とだけ。

彼は精神を病んでいたのだと理性では考える。孤独に慣れたと思い込んでいただけで結局耐えられなくなったのだ。
だが同時に感情は希望的意見を主張する。
結果、私は試すことにした――どこかで自分も“辿り着く”事を望みながら。
あの日彼が語っていた方法――提督が終電を終えた無人の駅で待っていると、暗闇からダイヤには存在しない列車が現れる。
行き先表示も何もないその列車には乗客もなく到着時のアナウンスもないが、ドアが閉まるまで後ろを振り返らずに乗車するとその世界に行ける。

正直、信じているかと聞かれればノーと言わざるを得ない。
だがそれでも試さずにはいられなかった。宝くじだって当たらないと言いながら買うのだ。
僅かな希望にすがって試す。自分も“辿り着く”事を、即ち壊れてしまう事をどこかで望んで。
私も所詮耐えられなかったのだ。

「……」
だから目の前の光景が信じられなかった。
音もなくホームに滑り込んだ、古い一両編成の列車は、ぼんやりと明かりを真っ暗な無人のホームに照らしている。

そちらに行く

数日前のメールに返信すると、聞いていた通り振り返らずに中吊りも何もない列車に乗り込んだ。
静かにドアが閉まり、真っ暗闇の中を滑り出す。
不意に瞼が重くなり、規則的に伝わってくる揺れが眠りへと引きずり込んだ。


どれぐらいの時間が経ったのか、気が付くと私はシートに座り船を漕いでいた。
車内には日の光が満ちて、青々とした田園風景の中を電車はゆっくりと走っている。
カタン、カタンと規則的に揺られながら、穏やかな日差しに照らされてのどかな景色を見るでもなく眺めている。
これは夢なのか、それとも――
不意に電車がスピードを緩め、田んぼの真ん中で停車した。
駅、と言うより土塁と呼んだ方が近いような土を盛り上げただけのホームが見えて、私は不意にここが目的地だったような気がして席を立った。
ホームには聞き覚えのない駅名が記されている。表記からして終点ではない様だが、この次の駅も前の駅も聞き覚えがない。

「どこなんだ?ここは……」
思わずつぶやく。
田んぼの真ん中に走る単線。駅の周りは田畑に囲まれ、まっすぐに伸びた畦道が続いている。
遠くを見ると高く緑の山々が連なり、この辺り一帯はその山々に囲まれた場所であることが分かる。
のどかで、知らない場所の筈なのにどこか懐かしい、日本の田舎のステレオタイプな風景。

「提督」
懐かしい声、懐かしい呼び名に振り返る。
ホームの端に忘れようはずもない人。伊勢。今は艤装を外している、私の最初の戦艦。
「お待ちしていました」
最後にあった時と同じ屈託のない笑顔。優しく、柔らかな声。
温かいものが一筋頬を伝った。

「行きましょう。皆待ってますよ」
感無量とはこういう事を言うのだろう。
これが現実なのか、それとも幻なのか、そんな事はどうでもいい。
何か言いたい。けれど胸がいっぱいで何も言えない。ただ彼女の背中を追う様に後についていくことしか出来ない。

涙で歪んだ視界をごしごしこすって畦道を歩く。
遠くに軽トラが走っていく。ぽつぽつと田畑の隙間に点在する民家。路肩に放置された泥だらけのトラクター。死にたくなるぐらい懐かしい風景。
そんな景色の中を歩き続け、野菜の無人販売所のある角を曲がった時だった。

「司令官!」
振り返った先には里山のふもとに建つ、木造一階建ての、この村同様古く寂れた学校。その校門の前に立つ一人の少女。
セーラー服姿で長いサイドテール。健康的な少し日に焼けた肌。屈託のない愛らしい笑顔。柔らかな懐かしい声。
忘れもしない。大切な娘。

「綾波……」
名前しか言えなかった。それ以上は泣き声にしかならなかった。
泣きながら、子供のように大泣きしながら彼女を抱きしめた。
「おかえりなさい、司令官」
綾波の声もまた涙ぐんでいたのは、気のせいではないだろう。


それから暫くして、私と綾波は広い居間に卓袱台を挟んで座っていた。
二人に泊まっていけと連れてこられた古い日本家屋は、先程の校舎からほど近い所に建っている。
「ゆっくり寛いでいてくださいね。夕食の準備してきますから」
「あ、ああ……、悪いな」
伊勢がそう言って台所に行ってしまい、私は綾波にいくつか尋ねてみた。

「ここはどこなんだ?」
「ここは、私達のような艦娘が暮らす村。司令官と引き離されてから、ここでずっと待っていましたよ」
艦娘が暮らす村。これが私の脳が見せている幻覚でなければ、友人の言っていた噂話は本当だったのだろう。

「そうか、私も逢いたかったよ」
「えへへ」
恥ずかしそうに頬を赤らめ照れ笑いを浮かべる綾波。
彼女達と同じ空気を吸い、同じ時間を生きている。当たり前だったことがこんなにも素晴らしい。彼女達と引き離されてからそのことを痛感していた。
そうだ。逢いたかった。逢いたかったのだ。
どんなに慣れたふりをしたところで孤独は孤独。一度でも彼女達の、艦娘の温もりを知ってしまった以上は、それの無い人生は苦痛でしかなくなっていた。

「他の皆もここに?」
「はい。今日はもうすぐ日が暮れますから、明日以降に伊勢さんが他の人たちに紹介するって」
そう言われて、猛烈な郷愁に襲われた。懐かしい皆の顔。彼女達にまた逢える。
成程、彼と連絡がつかなくなった理由もよく分かる。
ここに居れば、もう外界なんて、艦娘のいない世界なんてどうでもよくなってしまう。

「そうか、皆いるのか」
「はい。この家も私と伊勢さんと、今日は当番で加賀さんの所にいっている敷波と三人で暮らしているんです。鎮守府みたいで楽しいですよ」
そう言えば、この家は誰の家なのだろう。
田舎の農家と言って頭に浮かぶ、これまたステレオタイプな木造一戸建て。
広い敷地と相応に広い建物。今では珍しくなった縁側が、これまた珍しくなりつつある畳敷きの広い居間の前に設けられ、
その先に広がる庭の隅、垣根の足元に朝顔が――綾波と敷波のものにそれぞれ名札付きで植えられている。
その垣根の向こうには、夕日に照らされた田畑が絵画のように広がっている。

この家といい、あの田んぼや畑といい、乗ってきた電車といい、この村には不明な点が多すぎる。
そもそも、この村の正確な所在も何もわからない。

「あっ、それ」
私の目線が朝顔に注がれていると思ったのか、綾波が立ち上がり、縁側に移動しながら語り始めた。
「私と敷波で毎日お世話しているんですよ。きれいでしょ~」
追いかけて縁側に腰掛けた私の横に綾波もちょこんと腰かけ、朝顔を眺める。
紫色に変わりつつある空の下、垣根の向こうから虫の音が聞こえ始めた。

初夏の夕暮れ。静かで平和でのどかな時間。
二人並んで縁側に座っていると、その中に溶け込んだような、目の前の景色の一部になったような気分になる。
ここがどこか?そんな事はもうどうでもいい。
結局そのまま、「ご飯ですよ」と伊勢に後ろから呼ばれるまで並んでいた。


「敷波バスに乗り遅れちゃって、今加賀ちゃんの家で一緒にご飯食べてくるって電話があったから三人でご飯ね」
「は~い。三時間待ちは大変ですからね~」
「三時間?加賀の家そんなに遠いのか?」
伊勢とそんな話をしながら食器と料理を運んできた綾波に思わず聞き返す。

「まあ、山一つですから歩けば四十分ぐらいですけど、バスが三時間に一本しかないので……村のあっち側に行く時はバスを考えて動かないといけないんですよ」
どうやらこの村はこの辺り以外にも集落があるらしい。それにしても中々な田舎だ。

「さあ、提督もご飯にしましょう」
「ああ、悪いな手伝わなかった」
「気にしないでください。さあ座って」
味噌汁、冷奴、山菜の和え物に肉と野菜の炒め煮のような物が湯気を立てている。

「「「いただきます」」」
三人で囲む食卓、誰かと食卓を囲むなど本当に久しぶりだ。
伊勢の手による料理はどれも美味しかったが、この雰囲気の中でなら磯風だろうが比叡だろうが誰の手によるものでも最高の食事となるだろう。

「「「ごちそうさま」」」
久しぶりの、本当に久しぶりの楽しい食事。
「片付けは私も」
食器を片づける伊勢と綾波にそう言ったものの、二人から丁重に断られてしまった。
その結果一人残された居間。静かになるとじんわりと実感が込み上げてくる。
また出会えた。また一緒になれた。そう思うと自然と顔がほころぶ。

二人が戻ってきたらここがどこで、どういう所なのか詳しく聞こう。
この近くに住めるところを探して、この近くで仕事を見つけて、彼女達と一緒に生きて行こう。
もし許されるのなら、彼女達のこれからを、平和の中にいる彼女達を見守っていこう。
元の暮らしに戻る気はない。彼女達に再び出会えたのに、そんな事をする必要はどこにもない。

その決意が固まった時、不意に瞼が重くなった。
世界がぐるぐる回る。体から力が抜ける。
重力に逆らえず、そのまま卓袱台に突っ伏し、意識を失った。

どれぐらい時間が経ったのか、私は冷たい尻の感覚に目を覚ました。
温かく明るい居間は、暗く冷たい石造りの密室に変わっていた。
燭台の上でゆらゆらと揺れる蝋燭しか灯りは無く、天井に近い小さな明り取りの窓は固く閉ざされている。これではまるで牢獄だ。
その暗い密室に、私は全裸で転がされていた。

「気が付きましたか?司令官」
暗闇に慣れてきた目を声の方に向けると、先程までと同じ綾波の姿があった。
「綾波!?これは……」
答える代わりに綾波は私の懐に飛び込むと、しっかりと抱きつきながら唇に吸い付いた。
「むっ……!?」
突然の行動に驚いている私の唇をこじ開けると、そこに彼女の舌が滑り込み、私の舌先を舐めつけていく。
くちゅり、くちゅりと淫らな音を立てたそれは、突然の事に準備が出来ず息苦しくなった私が半ば突き飛ばすように離れるまで続いた。

「あ、綾波……、これは一体……?」
「うふふふっ、司令官。私の初めて、あげましたぁ~」
そういって無邪気に笑う綾波。だがその目は熱を帯び、興奮した獣を思わせる。

「お前、どういう――」
「ああ、気付いたんですね提督」
混乱の中、何とか発した問いかけはもう一つの声で中断された。
「薬よく効いていたからもう少し寝てると思ったけど……案外早かったですね」
「伊勢……薬ってお前……」
扉の開く音、足音に続いて近くの燭台に影がかがみ込んだ。
薄明かりに照らされた伊勢の顔が浮かぶ。

「美味しかった?私の自信作ですよ」
この異常事態、人を一人監禁しているという状況に不釣り合いな屈託のない笑顔。
その笑顔が、私の心を読んだように説明を語り出した。
「提督から引き離された後いろんな事があった。けど、皆提督の事が忘れられない。
提督と一緒にいたかった。こうして世間から離れて暮らしながらその事ばかり来る日も来る日も考えていた」

ゆらりとろうそくの灯が揺れ、伊勢の瞳に反射した。
その目もまた、興奮した獣のようにぎらついている。
「気付いてました?皆、提督の事が大好きだったんですよ。勿論私も」
男冥利に尽きるカミングアウトだが、今この時にしなくてもいいだろう。
「だから決めました。いつか提督がここを見つけてくれたら、皆でここから離れないように繋ぎとめようって、二度と離れないようにずっと一緒にいようって」
ここから離れないように繋ぎとめる。全裸にして監禁。綾波の行動。答えは一つしかない。

狂っている。

じっとりと脂汗が背中を伝い、不意に一物を柔らかいものが包み込んだ。
「うわっ!」
「大丈夫です。綾波に任せてください」
いつの間にかまたぐらに潜り込んだ綾波の手が私の一物を上下に扱き始める。

「ぐ……っ、綾波……やめ……っ!」
幼い手の細い指が何度も何度も往復し、そのくすぐったいような快感は言葉とは裏腹に一物を大きく隆起させる。
吊り上るほどに膨張したそれを、今度は先程初めて接吻したという口が咥えた。
チロチロと拙い舌づかいで根元から先端まで丁寧に舐め上げ、小さな口の中いっぱいに加えたそれを前後左右から刺激する。
やがて勢いがついたのか、綾波はチロチロと舐めるだけでなく、口全体で扱き始めた。
吸い取られるようなその動きにあわせて、一物は既にはちきれんばかりに怒張している。
最初は示していた拒絶も、もうこうなってくると何の意味もなさない。
快楽が全身を駆けあがり、脳を制圧した。

「んむっ!?むぐっ……、けほっ」
限界に達した白濁が一斉に飛び出し、綾波の口内を満たした。
恐らく予想以上だったのだろう。驚いた様子で口を離した綾波は少しむせ、顔にも少し白濁がついている。

「よーし、上手い上手い」
わしゃわしゃと、伊勢が綾波の頭を撫でる。
「えへへ、司令官すごいですね。こんなに沢山……」
そう言って彼女はとろんとした笑顔を私に向けた。
恍惚状態の私は何も言えず、ただ快感の余韻に浸りながら暗闇の中に浮かぶ彼女を眺めていた。

「あっ、皆来たみたい」
不意に伊勢がそう言って小さな戸口を開ける。
現れるいくつもの人影。いくつもの獣の目。

「おー、提督遂に来たんだー、いや長かったねぇ」
「僕達みんな、提督を待っていたよ」
「嬉しいなぁ、本当に来てくれた」
懐かしい声がいくつも口々に歓迎してくれる。



どれくらいの時間が経ったのか。暗いここでは蝋燭の長さでしか時間が測れないが、さっき見た時は新しいものに交換されていた。
今どれぐらいの長さなのかは目隠しされているのでわからない。

「んっ……、むぐっ……」
温かい舌が怒張した一物を丁寧に撫でまわす。
もう何人も体を重ねたはずだが、伊勢の薬には精力剤でも入っていたのか、全く衰える気配がない。
そしてまた、吸われ、扱かれ、舐めまわされ、温かい口の中に吐き散らす。

「ぷはっ、んむ……」
何度かやると慣れたのか、もうむせることなくそれどころか噴き出したものをさらに舐めとろうとチロチロとすぐに舌が動き出す。

「はい、今のは誰ですか?」
後ろから両手で目隠ししていた娘――多分吹雪が尋ねる。
「うーん。これは磯波……じゃないな、綾波だ」
「わっ、すごい三連続正解!」
脇の方でもう一人の声――こっちはおそらく深雪だ。

あれからどれだけ時間が経ったのか、新しい蝋燭もすでに半分ほどになっていた。
今なら分かる。友人の連絡が途絶えたのは、なにか問題があったからではない。
きっと彼も、彼の妻たちに歓迎されているのだろう。ここから歩いて四十分ぐらいの所で。

「えへ、綾波上手くなりましたか?」
吹雪の手が離れ、またぐらにかがみ込んでいた綾波がにっこりと笑う。その笑顔は在りし日に私が愛した娘の、記憶にある中で最高の笑顔と同じものだ。


「もう出ても大丈夫そうですね」
きゃっきゃっとはしゃぐ駆逐達の後ろから伊勢が姿を現した。
開け放たれた小さな扉からはまぶしい朝日が差し込んでいる。

もし、このペースで毎日彼女達と交わり、完全に絞り尽くされたら?その時は用済みとして始末されるのだろうか?
それとも私がもう完全にここに繋ぎとめられていると分かったらこのまま置いておいてくれるのだろうか?

(まあ、今はどっちでもいいか)
駆逐達に手を引かれて外に出ると、太陽に目がくらむ。
そう、どっちでもいいのだ。今やるべきはそんな事に悩むことではない。
建物の外には大勢の艦娘達が待っていた。
私は彼女達を全力で愛そう。これまでの空白を埋めよう。狂わせてしまったその責任は取ってやらねばなるまい。
彼女達の目が、優しく、綺麗な目が一斉に私に注がれた。



「「「「「「ようこそ、しばふ村へ!」」」」」」



+ 後書き
939 :名無しの紳士提督:2016/06/06(月) 01:21:41 ID:921OSk/2
以上スレ汚し失礼しました
ゲーム中で言及(加賀の『赤城さん』等)が無い場合、戦艦組と空母組は結構フランクに呼び合いそうという妄想してたら加賀ちゃんと呼んでしまった
多分隣の駅はやどかり町

940 :名無しの紳士提督:2016/06/06(月) 08:57:48 ID:b9DAmT4o
乙です
なるほど、例の話としばふ村の合わせ技ですか

941 :名無しの紳士提督:2016/06/06(月) 20:05:35 ID:irgmFds6
乙。しばふ村があるならやどかり村とかしずま村もあるはずだ!

942 :名無しの紳士提督:2016/06/06(月) 23:20:59 ID:ZfNBQWDs
扶桑嫁提督の自分としては六花村(二人しかいないし六花屋敷?)監禁を希望する所存であります!

じじ村だと比率的には2割の筈の駆逐艦がわらわら居そうで「ダメです」

943 :名無しの紳士提督:2016/06/07(火) 00:40:22 ID:eBQT4Q4I
bob村でなら骨を埋めてもいいなぁ


これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/

最終更新:2020年01月01日 01:53