提督×空母棲鬼 17-466

466 :名無しの紳士提督:2015/07/26(日) 00:33:13 ID:oGJD3bxw
空母おばs…お姉さんが美人だったけど書いてみたらその前身の方だった。な…、何を言っているのか(ry
なので投下します。
※一部独自設定
※ヲ級の上の人=ヲッさんという電波



「今日ハ下ノ奴ハ一緒ジャナイノカ?」
「あいつはあれで恋多き年頃ってやつでして、今頃はしっぽりやってるんじゃないですかね」
「フウン。ソレデ一人酒カ」
「まっ、あっしは野暮な真似する趣味もないんでさ。それにこっちはうまい肴がたくさんある。
 こいつを詰め込んで冷てえのをキュッとやりゃあ、あっしにゃいう事はありませんぜ」

ヲ級の上の人が独立して動くところが見れるなど、恐らくこの街ぐらいだろう。
ましてや触手を器用に使ってカウンター席によじ登り、これまた器用に酒盛りとなれば、知らぬ者にとっては全く予想だにしない現象に違いない。

「姐さんの下の人は……こいつは野暮でしたかね。すいやせん」
「イヤ、構ワナイサ。アイツモ私モプライベートハ別ケル主義デナ」

カウンターの隣に座っていた女は、そう言うとグラスを磨いているマスターを呼んだ。

「マスター、彼ノコレヲ私ニ払ワセテクレ」
「えっ、いやいや。悪いですよそれは」

隣で聞いていた上の人は驚いて断るが、女は気にする風もなく席を立ち、自分の会計+もう一杯分の代金を支払った。

「気ニシナイデクレ。口止メ料ダ。ソレジャ楽シイ夜ヲ」
「すいやせんねぇ……。それじゃご馳走様です。楽しい夜を」

女が店を出る。「ありがとうございました」というマスターの声と、うねうねと器用に触手を振る上の人に送られて。

「済まない。待たせたな」
「イヤ、構ワナイサ。ソレヨリ本当ニイイノカ?」

少しして店の入り口の前で待っていた女に店内から彼女を追う様に出てきた男が声を掛ける。

「構わんさ。本当にまずい奴なら今ここには居ない。おそらくは本国で会議中だろうさ」
「マア、ソウダロウガ……」

ここは男の国ではない。かといって女の国でもない。両者の間に設けられたDMZ(非武装地帯)。
何度目かの期限付き休戦により、二人は初めて戦場以外で出会った。
先に誘ったのは女の方だった。
先程の店でたまたま隣に座った男に声を掛け、取り留めのない会話の後、お互いの立場を分かった上でその体をねだってみた。
「折角ダカラコッチノ男ノ体トイウモノヲ味ワッテミタイ」と。
何が何でも彼が良かった訳ではない。
からかい半分でそう尋ね、もし断られたら街に出て安い男娼でも買おうかと考えていた。
だが男が「物好きな奴だ」と首を縦に振った所で話は変わった。
結果、提督と空母棲鬼という奇妙な二人組が夜の街を歩く。
もっとも、表だってそれを奇異なものとする者は誰もいない。
明日の朝、休戦期間の終結までの間は、それがいかに奇異に映ろうとふたりともごく普通の男女である。
平和というものはこういう事なのかもしれない。そしてそれが異質であるという事が、彼らの関係性を物語っている。

「それに、誘ってきたのはお前さんだ。酔狂と言うかなんと言うか」
「ソンナニオカシナ事カ?折角男ニ抱カレルノダ。見ズ知ラズノ他人ヨリオ互イ知ッタ仲ノ方ガ良イト思ッタンダガナ」

お互い知った仲とはいうが、敵同士ではないか。そう言いかけて提督はやめた。
明日の朝までは敵ではないし、以前からDMZに設定されているこの街では、先程のバーのマスターや行きかう人々も深海棲艦を敵と認識していない。
そして何より、彼女の誘いに乗った時点で提督自身そこまで意識してはいないという証明になっている。
結局、それぞれの所属する組織が敵対しているからお互い知りあって戦っているのであって、それが無ければただの男と女。
見ず知らずの誰かに対し憎しみを持ち続けられる者はなかなかいない。
勿論家族や友人やその他大事な者を殺されれば、または何かを奪われれば違うのだろうが。

「まあ、俺も人の事は言えんな……。悪いがコンビニに寄っていいか」
「アア。ソレナラ私モ行ク」

大通り沿いにあるコンビニにも人間と深海棲艦が両方屯していた。

「しゃーせー」

店員も慣れたもので、相手が本来は敵の筈でもいつも通りの接客態度だ。土地柄というものか。
ATMに向かった提督と別れ、空母棲鬼は籠を持ってお菓子売り場に向かう。
提督には心なしかその目が輝いているように見えた。
提督がおろした万札を崩すためにいくつかレジを通していると、もう片方のレジに店員が入り、並んだ客を処理し始める。
これによって二人はほぼ同時に店を出たが、空母棲鬼の手には大きなビニール袋が提げられていて、中にはチョコレート菓子が大量に詰められていた。

「チョコレート好きなのか」
「ト言ウカ、コッチノ菓子ハ大体好キダ。ソレニチョコレートハ土産ニ買ッテイクト皆喜ブカラナ」
「コンビニのチョコが土産ねぇ…、そっちには無いのか?」
「アル事ハアルガ、コッチノヲ食ベテシマウト食ベルタイルニシカ思エナクテナ」

提督はこの街で深海棲艦達を見てきて一つ彼女らについて発見した特徴があった。
陸での彼女らは皆妙に気前がよい。
疑り深い者であれば地上での買収工作であると考えるかもしれないが、そんな抜け目のなさを感じさせない。
どちらかと言えば、観光に来たお上りさん然とした姿と言ったほうがよいかもしれない。
そしてどうしてかは分からないが、彼女達からどこか子供のような印象を受けるのだ。
それは隣を歩いている大人じみた深海棲艦も例外ではなかった。



「さて、時間もあまりないな」

数分後、連れ込み宿と呼んだ方が相応しいような、古いラブホテルの一室に二人はいた。
時間が来れば二人とも元の場所に戻らなければならず、今夜のうちに済ませてしまう必要がある。
提督は空母棲鬼に先にシャワーを浴びさせ、ふと今日までの事を振り返る。
確かに深海棲艦によって海の安全は脅かされるようになっているのかもしれない。しかし、かと言って即干上がる訳ではない。
いくら深海棲艦といえど量・質ともに世界各国を同時に敵に回し、それら全てに優勢であることなど到底できない。
となれば、ヒト・モノ・カネの流通がかつてないほど盛んな現代において、それらを武力だけで完全に途絶えさせるという事は事実上不可能なのだ。
今日のバーやコンビニに多少値上がりしたとは言えちゃんと商品があったのが何よりの証拠だ。
つまり、深海棲艦が多少暴れたところでこの世はそう簡単には動かないのだ。
勿論、敵である以上憎んではいるし、連中を撃つことに何の違和感もない。だが、命令が無ければそれを進んでしたいとも思わない。
極端な話、任務以外で敵軍の軍人を、つまりほぼ面識のない赤の他人を殺したいかと問われれば必ずしもそうではない。
軍人としてのスイッチが入っていれば、任務として、例えば丸腰の深海棲艦達を虐殺しろと言われても恐らく平然と実行するだろうが、
そこに何ら個人的感情は存在しない。
多少は同情もするかもしれないが、相手が同じことをする可能性がある以上そんな一時の感情で任務に異を唱える気はない。
勿論憎悪に突き動かされる提督も少なくは無いし、その気持ちは彼も分からないではない。
自分だって大事な人や物を奪われれば同じ考えを持つかもしれないし、徹底的にプロパガンダを刷り込まれればまた違っていただろう。
結局、そこの差かもしれなかった。だから今こうして連れ込み宿の一室で乳繰り合おうとしているのだ。
一応弁解すれば、彼は自分の艦娘が嫌いなわけではないし、寝返るつもりもない。
だが、それとこれとはまた別だ。今現在敵でも味方でもない女を抱くことに特に問題は無い筈だ。

「待タセタナ」

空母棲鬼がシャワーを終えて現れた。
バスローブ一枚の彼女は白い肌から湯気が立ち上り、
シャワーを浴びるにあたり降ろされたサイドテールは、大部分のその他の髪と同様腰のあたりまで伸びている。

入れ替わりで提督もシャワーに向かった。バスローブ一枚=その下は裸の空母棲鬼は果たして空母棲鬼なのか、
それとも空母棲姫なのかなどと考えながら。
それから更に数分後、二人は大きなベッドの上に転がっていた。
提督の股間には、先程コンビニで買ったゴムが取り付けられている。

「大丈夫ダゾ。私ピル飲ンデルカラ」
「一応念のためだ。何かあったらお互い困るだろう」

言いながら仰向けの空母棲鬼の上に覆いかぶさる。父親のいない子供を産ませるつもりはない。
二人の唇が触れ、提督の舌が滑り込む。

「ンッ…、ン……ッ」

空母棲鬼の細い指が提督の背中に回り、口から洩れる音に合わせて彼を抱きしめていく。

「ンッ…、ハァ……」

くちゅと音を立て提督の舌が引き抜かれると、細い一条の唾液が薄暗い照明の中でも見えた。
空母棲鬼は白い頬を染め、潤んだ瞳で提督を見上げている。恍惚とも期待とも取れる顔。
その顔の下に提督が消える。

「ヒャン!!」

空母棲鬼の体に電流が走った。
提督の舌が、彼女の豊満な乳房を愛撫している。
舌はその斜面を駆けあがり、頂上に達するとそれを舐めとり、また同じように斜面を駆けあがる。

「ヒャ…ッ!ア……ッ!アンッ!!」

登頂の度に上がる嬌声をBGMに提督の舌はその活動範囲を広げていく。


「ヒアアアッ…、アヒ……ッ!」

上気した白い肌はむせ返るほどの色香を振りまき、雌の臭いがベッドの上に充満する。
不意に提督の指が空母棲鬼の膣に触れる。
温く湿ったそこの感触を確かめると、指を更に奥へと進ませる。

「ア…ッ、アア……ッ」

指先に纏わりつく粘液を見て頃合いを悟った提督。
空母棲鬼の両足を抱えると、そのまま股を広げてぱっくりと開いた膣を目視する。

「直上より急降下……っと」

隆起した一物が突き下ろされる。

「ンアッ!!アッ、アアアッ!!」

侵入してくるそれを包み込みながら一際大きく喘ぐ。
提督の背中に廻していた手は、彼の掌と大きさを比べるように握られていて、侵入に際してぎゅっと強く力が籠る。

「んっ、くっ、……動くぞ」
「アッ、……イイゾ。ヤッテク―ヒャア!」

提督の腰が動き、それに合わせて一物も動き、その度に全身に電気ショックの様な快楽が走り抜ける。

「アハッ、イイッ、イイゾ!」

空母棲鬼はおそらく生涯で一番興奮していたといっていい。
目の前の男は、敵であることが悔やまれるほど体の相性がいいのだ。彼女の体が知っている何人かの男など比べるべくもない。
腰が浮かび、また沈む。その動作だけを何度でも、腰がいかれるまで続けたいと思う程だ。

「うっ……、くっ…、行くぞ」
「アアッ、アッ、アアアーッ!!」

一際大きい嬌声が上がり、ぐったりと動かなくなる空母棲鬼と一物を引き抜き、彼女を抱きしめるように寝そべる提督。
暗い部屋に二人の荒い吐息だけが響く。

「ハァ……、ハァ……、羨マシイナ……。アナタノ、艦娘ガ……」

靄のかかったような頭で天井を眺めながら隣の男にそう囁く。

「……誤解するな。あいつらとは清い関係さ」

位置の関係上、耳元で囁かれているようで首筋にくすぐったさを感じる。

「で、どうだ?こっちの男の味は」
「……スルンジャナカッタ」
「ほう?不満だったか?」
「帰ッタラ、コレモ満足ガイカナクナル」

そう言ってうっとり笑う空母棲鬼。
提督はわずかに口元を歪ませる。こんな事でも、いや、こんな事こそ、美女から評価をされれば男というのは喜ぶものだ。

「マァ、祭リノ締メニハ良カッタ。アリガトウ」

そう言われて、提督は彼女達がどこか子供っぽく見える理由がなんとなく分かった気がした。
彼女達にとって休戦期間の上陸とは、一種の祭り、非日常の楽しみなのだ。
いつその命が終わるかもしれない以上、この祭りはこの世の楽しみ納めかもしれない。
となれば、悔いを残さず楽しみ尽くしたいと考えることは何もおかしくない。
そして人というものは大抵の場合、楽しむときに楽しみ尽くすための行動は刹那的に、そして気前よくなる。
或いはうまい肴と美酒に舌鼓を打てればそれでいいというヲ級の上の人のように。
或いはただ興味本位で本来なら敵である男に抱かれてみたいというこの空母棲鬼のように。
そして或いは、本来は敵である行きずりの女の相手をしている提督のように。

(おれもこいつらも同じ……か)

怪物と戦う時は自らが怪物にならないよう心せよ。ニーチェのこの言葉に提督は言いたかった「そりゃ無理だ」と。

「サテ、ソロソロ帰ラナイトナ」

祭りの終わりがそうであるように、彼女もまた一抹の寂しさを感じていたのだろうか。
自分に言い聞かせるように呟いて体を起こす。
明日の朝は敵同士。死ぬかもしれないし、殺すかもしれない。



「一人で帰れるか?」
「大丈夫。子供ジャナインダ」

ホテルの前で二人は別れることにした。
深海棲艦と人間、それぞれの帰路が定められており、時間までに決められた場所で拾われなければ帰れない。

「門限付きとは、まるで箱入り娘だな」
「フフフ。マアオ互イ様ダロウ?」

言われて提督も苦笑する。
彼とて門限に間に合わなければ、出迎えてくれるのは艦娘ではなく憲兵となる。無論その後は訳を聞かれ、軍法会議に着任だ。
大通りには既に両者の行列が反対の向きに出来始めていた。

「では」
「ウン」

二人は踵を合わせ、互いに敬礼する。

「「貴官ノ健闘を祈ル」」

そのまま両者同時に踵を返すと、それぞれの行列に加わる。
一度も振り返らずに進む。これでお互いただの軍人だ。

(今から帰れば一眠りできるな)

酒と煙草の臭いのする行列の中、提督はそんな事を考えていた。



全サーバ群メンテナンス&アップデート、稼働全サーバ群ともに【作業完了】致しました!


+ 後書き
472 :名無しの紳士提督:2015/07/26(日) 01:00:39 ID:oGJD3bxw
以上スレ汚し失礼しました。
深海組鹵獲とかで使えるようになったら空母お姉さんは相当人気出ると思う
美人だし強いし美人だsあああああああキラ付けした奴から大破させんじゃねえクソヴァヴァアアアアアア


深海語は漢字使わないと読みづらいのが弱点か


これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/

最終更新:2018年10月03日 07:40