古鷹改二小ネタ 16-906

川内とツイスターゲームのネタを書いた者です
古鷹の流れ、ということでネタ投下します


「提督、少しお話が――」
「ん? あぁ、古鷹か、珍しいな」

重苦しい雰囲気で扉を開けたのは古鷹型重巡洋艦のネームシップ、古鷹。
普段は規律を守る鎮守府の模範になる艦娘であり、高い練度も誇る文武両道な艦娘である。
今では上層部から改二実装も行われ、この鎮守府の強大な戦力として戦ってくれていた。
しかし古鷹が執務室を訪れ、時計を確認すると既に日付は変わっている頃。
就寝時間も過ぎているが、少し相談に乗るくらいなら構わないと思った。

「いいよ、入っておいで。椅子がないな、ソファーにでも腰掛けてくれ」
「はい、失礼します」

改二になってから、自分に自信が持てるようになったと喜んだ姿は記憶に新しいが――。
今の古鷹にはそんな雰囲気はなく、ただ何かをひた隠しながらソファーに歩いてくるだけ。
互いに向かい合ってソファーに腰掛けると、こちらが口を開く前に古鷹が口火を切った。

「提督。隼鷹さんから聞いて、この本のことなんですけど……」
「隼鷹から? さて、何の本――おい古鷹、もう読んじゃった後か?」
「……」

思わずそれ以外何も言えず、古鷹が問いかけに答えてくれることもなかった。
古鷹は何も言葉を返すことなく、ただ顔を赤らめてうつむいているだけ。
読みました、などと直球で返せるような本の内容ではない。
ましてや古鷹の性格を考えると、読んでませんと嘘を吐くことなどしないだろう。

隼鷹に渡されたという本は春画を連ね、成人男性向けの物語が綴じられた雑誌だった。
平たく言えばエロ本であり、鎮守府唯一の日本男児である僕が読まねば誰も読まない。
万が一、万が一香取さんや加賀さんにでも見つかろうものなら明日の朝日は拝めまい。
普通のエロ本ならともかく、何が悲しくて男が女にいじめられている内容なのだろうか。
挙句の果てに持ってきたのは古鷹というシチュエーション、興奮……じゃなくて驚きだ。

「とりあえず隼鷹には俺から言っておくから、今日はもう休もう。な?」
「提督。じゃあ1つだけ聞いてもいいですか?」
「お、おう、僕に答えられることなら何でも」
「そうですか、じゃあ――」

古鷹はそう言うと膝を抱えて、履物を脱ぎ始める。
膝を抱える時にめくれたスカートから、普段は見えないおしりのラインが見えたのは内緒。
形も良く、適度にふくよかな身体つきの古鷹にぴっちりインナーは反則だと思うんだ。
一度でいいから撫でてみたいとは思うものの、それだけはやっちゃいけない。

やがて古鷹は左足の靴を脱ぎ終えると、互いの間にある机を横にずらした。
次の瞬間、ゆっくりと持ち上がった左足の指先が紛れもなく僕の顔を指す。
しなやかに伸びる足のライン、スカートとソックスの間に見えるかすかな柔肌。
あまりにも扇情的な光景だが、それ以上に驚きすぎて言葉が出なかった。
すると古鷹は机の上の本を取り、あるページを開いて口を開く。

「提督。これ、見えますか?」

古鷹が見せているページは、男が女の足を舐めているというあまりにニッチな場面。
まさか僕に自分の足を舐めろというのか、それは何というご褒美!!
――いや、落ち着け、これは誰かの罠かもしれない、たぶん青葉とか青葉とか青葉とか。

「ああ、分かる、きちんと見えているが、それがどうかしたのか?」
「男の人が胸とかおしりとかに興奮するのは分かるんですけど、こういうのも好きなんですか?」
「好き、な人もいるだろうな。とにかく古鷹、今日はもう寝よう、な?」
「提督も――こういうことしたいなって、思ったりするんですか?」

執務室という空間が完全に凍り付いた瞬間である。
古鷹の顔はこれ以上ないくらい赤くなり、僕は古鷹が何を言っているのか分からない。
けれど確実にわかるのは、今の古鷹の言葉で最高潮に感覚が研ぎ澄まされていること。

さっきまで感じなかった、どことなく石鹸のような甘い匂いが鼻をくすぐる。
古鷹のソックスが徐々に染み出す汗で、張り付いた足の形が浮き出てくるのが分かる。
古鷹は古鷹で恥ずかしくてたまらないのだろうが、僕だって恥ずかしくないわけじゃない。
だがここで古鷹に手を出してしまうのは、提督という立場上非常にまずい。
その時、顔から火が出そうなほど赤く頬を染めて、古鷹はかすれるような声で言った。

「提督。もし好きなら――私の足、舐めてもいいですよ?」


+ 後書き
小ネタと言うことでひとまずここまで
続きは書くかどうかわかりませんけど、こんな古鷹もいいなーとか思ったり
改二の古鷹の可愛さは異常、いや、改二来る前から好きだったけど
本編では見れない一面を書けるのはパロディの特権(暴論)とか思ってます
それではまた


これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/

最終更新:2019年10月02日 00:57