山城×模型、清霜16-253

253 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2015/02/26(木) 18:14:58 ID:STrkO70Q [1/15]
了解です
とりあえず警告文付けて投下してみます。

254 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2015/02/26(木) 18:16:00 ID:STrkO70Q [2/15]
お久しぶりです。以前艦娘が集団喫煙したり、清霜の替え歌で航空戦艦'sが曇るしょーもないSSを投下したものです。
一応その流れのSSですが例によってあまり関連性はありません。

#<注意!>
#この作品は百合・レズ・強姦要素が含まれています。
#それらの苦手な方はご注意ください。
#ご理解の上お読み戴けると幸いです。


『1/700 扶桑旧?』





 結婚した提督と天龍が新居に引っ越して早や半年。休日は残った荷物のダンボール箱を始末する日々。
天龍のは服と龍田チョイスの嫁入り道具程度で早く片付いたが、夫たる提督の荷物が意外に多い。
 先週も昔乗ってたバイクのパーツをガレージに押し込んで天龍を辟易させたし、今日も狭い官舎の部屋の何処に仕舞い込まれてたのか、モデルガンやらプラモやらの仕分け中だ。

「くっだらないモノばっかだな。こんなのに囲まれて貴方…お前とナニしてたのかよ…道理で狭かった訳だぜ。」
「そうは言うがな天龍、男ってのはいつまでも少年の心を忘れないんだよ。この積みプラだって何れ組むつもりだし。」
「へっ、そーっすか。つうかさ、子供出来たらオモチャの鉄砲撃ったりプラモは禁止だぜ。赤ちゃんに何かあったらどうすんだよ。」

 割と安定した職種・官舎住まい・収入は自分の自由とあって、独身暦の長かった提督は男寡のご他聞にもれず趣味だけは無駄に多かった。
上記以外にもギター・カメラ・熱帯魚・無線・カードゲームetc…ちょっと手を出しただけで飽きたのもある。
 しかし、そんな提督もこれを気に色々処分して身軽になるのもいいかなと思えてきた。
特に妻の言う通り何れ子供が出来た時の事も考えて、幼児に危険の及ぶものは控えても仕方無いと。

「プラモはな…有機溶剤やパテとか体に悪いし刃物も危ないな。俺もガキの頃散々痛い目にあって体で覚えたもんだ。」
「そうそう。それにさ今までずっとほったらかしって事はもう作る気ないんじゃねーか?処分した方がいいと思うぜ?」
「そう言われると返す言葉が無いな。惜しいが仕方ない。代わりに俺の秘蔵本やDVDは…って奥さん睨まないで真っ先に処分しますから!」
「ふん、どーだか怪しいもんだぜ。銃後の未亡人×甥のショタっ子軍人とか俺には到底理解出来ねえな。」
「人の好みに口出すなよ。でも天龍さ一緒に観てたらいきなり火が点いたよなあ。『僕のゴボウ剣が我慢できないよぅ…叔母さんの鞘に…』って後に俺の名刀をズンズッっと・・うぎゃっ!いきなり旦那に手を上げるなよ!」
「うるせー!お前のせいで色々耐性がついたんだよ!ったくよ…」

 というわけで提督は色々と処分先を考える。概ね売るなり捨てるなりあげるなりできる物ばかりか。
近所のデュエルスペースに漣や皐月がよく出向くというのでカードゲーム類はあげちゃおうか。
カメラ位なら家族の記録を撮りたいと言えば妻も許してくれると思う。
 とか考えながら片付けていたところ、箱の潰れた古いプラモがひょっこり出てきた。
これはリサイクルショップへ持っていくのも憚られる位のボロさ。

「ん、懐かしいな。1/700扶桑それも一番最初のやつだ…古き悪しき苦い思い出だな。」
「箱絵はマトモみたいだぜ。こっちの新しい大きい箱のとどう違うんだ?」
「あまり語りたくないな…これは見なかった事にしよう。」

 ゴミ箱に捨てようとした提督の手を天龍が掴んだ。

「これさ、いつも姉さま姉さま煩い山城にやろうぜ。自分らのプラモだからきっと喜ぶぞ。」
「別に構わんがプラモ組めんのか?まあ瑞雲飛ばしてるから不器用そうには見えんけど。」
「そんときゃお前が教えりゃいいんだよ、折角模型の腕を遊ばせてるんだしさ。たまには艦娘の娯楽に目配りしてもいいと思うぜ。」
(正直気が進まんが…まぁ扶桑型、特に山城はネガティブな自分に酔ってるとこがあるから、ここは一つ勧めてみるか)



 その時突如部屋に「ピロピロピロン」と音が流れた。提督の携帯だ。
荷物の仕分けは一旦止めて即座に電話に出る提督。そして5分程の会話の後又作業に戻る。

「天龍、通達どおり例の艦隊の駆逐隊が教習に向うとの事だ。悪いが奥様にも手伝って貰う事になるな。」
「ああ前から言ってたやつか。駆逐艦なら任せとけって。神通程じゃないがちったぁ可愛がってやるぜ。」
「…全く水雷戦隊の連中は相変わらずだな。お客様に何かあったら事だぞ。で、派遣艦艇は…」
「冗談だよ解るまで優しく教育してやるだけさ。(あれ?コイツは例の…もしかすると面白い事になりそうだぜ)」


 休日明け早速艦隊より駆逐隊が到着し、彼女らを秘書官の飛鷹が所属艦艇へ紹介する。

「落ち着きなさい。そわそわしててみっともないわよ。」
「ここ戦艦が多いって聞いてるから…会ってみたいよね。」

 清霜という名の夕雲型駆逐艦は挨拶も上の空だ。何でも彼女の戦艦好きは周辺の鎮守府や艦隊にまで噂される位で、今回も戦艦の多い鎮守府だという事で我先にと志願したのだった。そんな清霜に僚艦の霞は呆れ顔だ。

「今回は主に各種新式装備の教習を行います。この機会に各艦とも習熟するようお願いしますね。では…」

 改装担当の明石が教官として駆逐艦達に講習している。が、清霜の頭の中は…

(久しぶりに九四式四十サンチ三連装砲搭載艦の武蔵さんに、そしてビッグ7の長門・陸奥にも会える、会えるよ!)
「清霜、ちゃんと講義を聴いてるの?ねえ。」
「ん…んん?何?霞、今何か言った?」

 霞はハァーッ、と深い溜め息をつきたくなるのを我慢した。
 この子一体何しに来たの?命令を何だと思ってるの?お説教しなきゃ艦隊司令に申し訳立たないし私の腹の虫も収まらないわ、とギリギリと歯軋りし出しそうなのを堪えている。
 講義も終わり、駆逐艦達は宿舎に戻るだけとなった。ロビーで休憩する駆逐艦達の中から清霜を部屋の隅に連れ出した霞は長い長いお説教を始めた。

「……今日の態度は一体何よ?何考えてんの?今日の講義全部復唱なさい。でないと帰さないわよ!」
「だって霞、こんなに戦艦居るんだよ。少しぐらいウキウキしたってい…」
「ここに来てからずっと戦艦戦艦…あんたの頭ん中戦艦だけ?脳ミソは何処にあるのよ?黙ってないで何か言いなさい!」
「そんなぁ。明日からちゃんと講義メモって自習するから…」



「Ah~いいお風呂…って一体何事デース?ケンカはいけないネー。」

 入渠上がりにロビーを通りがかった金剛の耳に霞の声が飛び込む。二隻が揉めている様に見えたのだろう、彼女は思わず仲裁に入った。

「金剛さん違います。この子が大事な講習ろくすっぽ聞いてないので僚艦として注意してるんです。」
「助けて戦艦さん、ってなんだ元巡洋戦艦かぁ。装甲巡洋艦の成れの果てじゃんつまんなーい。」

 清霜の心無い一言に心をグサリと抉られた金剛はいつもの笑顔を引きつらせ彼女に詰め寄った。

「Why?何言ってるんデスか?金剛型は立派なバトルシップデース!戦艦に準じるなんて在り得まセーン!」
「装甲巡洋艦関係無いネー、そんな口きく子はおしりペンペンデース!!」

(このフネ多分『準用』戦艦って言われたんだと勘違いしてるわ。大型艦なのに残念ね…)

「うわぁ巡洋戦艦怒らせちゃった!霞後は頼んだ全速離脱ぅーっ!」
「ちょ、ちょっと清し…って金剛さん抑えて、後でよく叱っておきますから、ってみんな助けて私一隻じゃ無理よ~」

 いきり立った金剛を何とか抑えるのに精一杯な霞達を尻目に清霜は一目散に逃げ出した。

「はぁっ、はぁっ…(ふーっ疲れた~あれ?ここどこだろ?)」

「ちょっと何よこれ!一体どういうつもり!?」

 ある部屋から女性の怒り声が聞こえる。気になった清霜はドアに寄り様子を伺ってみた。

「天龍がさっき持ってきたプラモ、ネットで調べてたらボロクソ書かれてるじゃない!」
「ご、ごめん。昨日部屋片付けてたら出てきたんだ。扶桑のプラモだから欲しいかと…」
「ええマトモな物ならね。でも船体は私と同じ部品の使い回し・艦橋が積み木・他もダメダメ…1/700の恥部、面汚し…」
「で、ですよねー。特にこの旧キット他のと比べても酷いから…(って何火に油を注ぐ様な事言ってるんだ俺は)」
「そんなもの私に押し付けないでよ!こんな醜い姉さまなんて見たくない…不幸だわ…」

 提督と航空戦艦山城が何かのやり取りで揉めてる模様。清霜はそっと部屋に入り山城に訊ねてみた。


「不幸型欠陥戦艦山城かぁ…ねぇおねえさんなに揉めてるの?」
「駆逐艦?いきなり何よ!しかも不幸、欠陥って酷い言いがかりね。でも改造された今の私には無縁…な筈。」
「少しは不幸と欠陥依存は直った様だな。嬉しいよ。ところで君は派遣されてきた駆逐隊の。」
「清霜ですっ。何か戦艦のプラモがどうのって言ってたから。ねぇそれ見せて見せて!清霜に見せて!ねぇ?」
「…清霜?あの変な替え歌の?アレ航戦の扱いが悪過ぎ。ま、それで怒る様な私じゃないけどちょっと失礼よ。」
(山城もどうやら人格いや艦格か?が多少出来てきたようだな。大改造して良かった)

 机の上の古いプラモの箱を開け、しげしげと眺める清霜。暫く見た後、

「んーこんなに違うなら、いっそ新造時にするのもいいかも?三脚楼にしたりとか。作ってみたい!」
「ふうん・・・私達の就役直後の姿知ってるとはね。清霜ちゃん戦艦に詳しいのね。」

 清霜と山城のやり取りを聞く提督はあまり良い予感がしない。これは何か一波瀾有りそうだ。

「ねぇ提督ぅ~この山城と清霜ちゃんにプラモの作り方教えなさい。そしたら伊勢達に瑞雲一二型とか貸したげてもいいわよ~」


 山城は珍しく猫撫で声で話を切り出した。やっぱりそうなるのか。

「ありがと戦艦、いや航空戦艦さん。ねっ提督さん一緒にプラモ教えて!」
「(改造済とはいえ戦艦として認めてくれないのね、悔しい)ほ、ほら清霜ちゃんも乗り気だし?」
「提案は嬉しいが困ったな、ズブの素人にプラモ教えるの大変なんだぞ。まあ今は忙しくないから時間外なら…」

 渋々首を縦に振る提督。古(いにしえ)のキットのせいで暫く二隻の相手をするのか。やっぱりゴミ箱行きが良かったな。
しかし鎮守府の司令長官でこんな目に会うの俺ぐらいだよな…と思いつつワクワクしている二隻のプラモ初心艦を見つめるのだった。



「これはパーティングラインっ言ってこれをこうやってカッターで削るんだ。」
「うんうん…あちゃ、刃が滑って傷付いちゃったどうしよう…」

「…提督、接着しようにも部品が全っ然合わないんだけど。」
「そこはだな、すり合わせてツライチにしてから接着するんだ。で、隙間をパテでこういう感じに…」



 という風に時間外にプラモの作り方を教える提督とそれを熱心に学ぶ山城と清霜の姿があった。
たまに扶桑や霞が様子を見に来る。

「最近山城が忙しそうで寂しいわ。ところで皆さんコーヒーはいかがかしら。」
「姉さますみません…ちょっと、提督少しは気を利かせてお茶ぐらい用意しなさいよ!」

「清霜の精勤に免じて許してるのよそれを忘れない事ね。提督もあんまり図に乗らさない事ね。」
「霞、分かってるよ。ちゃんと実習もこなしてるからだいじょうぶ!」

 教習の終わる前日、二隻の組み立てていたプラモがどうにか完成した。山城のは1/700旧キット扶桑を新造時風へと改造したもの。
 そして清霜の手元では何故か30cmぐらいのモーターライズの金剛が出来上がった。
 提督が清霜向けのキットを探そうとした矢先、話を聞きつけた金剛が「私を作るデース!バトルクルーザーとバトルシップの違いが解りマース!」と無理矢理押し付けて行ったものだ。
 山城の改造扶桑は元が元なので提督が作り込んだ部分もかなり多いものの、二隻とも思いの外上達が早く初心者にしては中々の出来栄えだ。
 これには久しぶりにプラモの技を発揮した提督も大いに感心した。強いて言えばそのやる気をお仕事の方にも生かして貰いたいのだが。

「塗装少し手間取ったけど、出来上がった!ふっふーん。これでみんなに自慢出来る!」
「棒やら板やら組んで心折れかけた…けど、私も完成できた…早速姉さまに見せるから。」

「組み上げた瞬間の達成感は何事にも変えられないだろ?二隻ともそれを感じてたみたいでモデラーとして嬉しいよ。」
「さて教習も明日で最終日だな。清霜君忙しくなるから早めに休みなさい。山城も砲術演習の予定有ったろう。」
「提督さん色々ありがとう。では失礼します航空戦艦さんも。」
「提督も清霜ちゃんも色々楽しかったわよ。さて明日の準備でもするかしら。」

 そうして提督と清霜は山城の部屋を後にした。が、ロビー辺りで清霜があっ!と小さく呟いた。

「どうした清霜君?」
「…山城さんの部屋にピンセット忘れてきたみたい。取りに行って来るね!」

 そう言って清霜は小走りに駆けていった。その頃山城の部屋では…



「ふう、作ってる時は精一杯だったけどこうやって見ると中々よね。昔の姉さまを思い出すわ。」
「姉さまも私も煙突二本で、そうそう私と違って八サンチ砲は平射砲で、あの頃の姉様も綺麗だった…って、これって…」
「あっ、姉さまの…そう…生まれたままの姿…」

 扶桑の模型をまじまじと眺める山城の心に小さな火が灯る。最愛の姉のことを想う心。だがそれ故姉と身も心も体も重ねたいという劣情が一気に湧き上がり、心の火は少し燻りながらも先ほど感じた達成感を薪として淫猥な炎となり更に燃え盛ろうとしていた。
 プラモが切欠なんて私おかしい、とばかりに残っていた背徳感は焼き尽くされ、高揚感と劣情に逆らえない。

「…んんっ、う…生まれたままの姉さまが目の前に…あの頃からかわらない…んっ。」

 山城は仮眠用ベットに横になるや否や、細く白い指を自身の女の部分に潜り込ませた。少し湿り気を帯びたそこは、彼女の興奮に従い泉の様に恋しい蜜汁を湧き出させる。牝の香りが周囲を包み、指を愛液の水源へねじ込ませ暴れる度に彼女の喉は嬌声を上げる…それに加えて、じゅぼ、じゅぼ、と肉筒を掻き出す如くの激しい指の動きと淫らな音は、まるで山城の上下の口を艶かしい楽器に変えたかの様に。そして爪弾くのは彼女自身。

「ンンンっ、小さい頃の…ねえさま…きゃしゃな…幼いからだ…そう…まるで、稚鮎のような…くぅんっ…」

 十分に濡れた山城の秘所は尚も更なる渇望と熱気を帯び、滴る蜜汁は徐々に粘り気を強めてゆく。
 秘所どころか全身に回った熱気に彼女は服をはだけ、そのたわわに実った豊球をもう一方の手で握り荒々しく揉み上げた。きゅっぎゅぅっ…「あぁん」と戦艦らしからぬくぐもった声を上げながらも、肉筒を掻き回していた指を引き抜き、自身の蜜をはちきれんばかりに膨らんだ女の実(さね)に擦り付け速く激しくこすり続ける。それはちゅく…ちゅく、ちゅく…とヌルヌルした物が蠢くような音を立てて。

「わたしの愛しい…姉さま…あぅぅん!姉さま、ねえさま、ねえさま…やましろ、もぅだめぇ!ふそうねえさまぁーーーっぁぁんっッ!!」

 彼女は身体を弓なりに反らし、最愛の姉の名を呼びながら絶頂を向えた。

 ‥はーっ・・・はぁ・・はぁ・・・
(また姉さまをこんな…しかもプラモの…扶桑姉さま山城は悪い妹です…でもそれが幸せなの…ごめんなさい…)

 荒い息を吐く山城。絶頂に達した余韻に浸った虚ろな瞳がふとドアに目が行く。とそこには…
 清霜が居た。驚いた表情でじっと山城から目を離せず呆然と立ち尽くして。

(見ちゃった…凄い…山城さんのオナニー…航空戦艦でもするんだ…清霜のよりずっと激しい…)

「えっ、清霜ちゃん!?なぜここに?…嘘、やだ、もしかして今の全部見てたの?」
「あっ?山城さんこれわ…ええっと忘れ物取りに来たらその…」

 自慰を見られた事に山城は驚きと羞恥を隠せなかった。
 だが暫しの気まずい沈黙の後、突如山城の表情が変わった。絶頂の余韻が醒めて良からぬ事でも思いついたのか。



 そして、あらそうなの、と軽く微笑んだ山城は乱れ着のまますくっと立ち上がり、目の前の当惑している駆逐艦にいきなり抱きついた。
 清霜は、えっ、ええっ?と更に混乱し振り解こうとするが戦艦の出力と成熟した体躯に抑え込まれ動けない。

「清霜ちゃん、戦艦になりたいんでしょ?なら戦艦についてもっとよく知るべきよ…身体でね。」

 そう言う山城の表情には嗜虐的な笑みが零れている。そして清霜の服を脱がし始めた。

「山城さん冗談でしょ?清霜にそんな趣味無いってば、無い、無いって…もうやめてったら、あん、そこはダメっ!」

 はらりと衣装が床に舞い、下着のみとなった清霜。その名の通り清らかな霜のような清楚な肢体が露わとなる。
 ブラに納められた控えめな丘。スッ、と滑らかなお腹。そして体躯に見合った程良い肉付きのお尻。太股・脹脛・足首の整ったライン…それらはまるで少女が女になる過程の一部の様だ。
 にも拘らず同時に、先程山城が淫らな声で呟いた『稚鮎のような幼さ』が身体中から感じられる。その空気をあえて打ち破るかの様に、山城は可愛らしいショーツの上から秘部に触れた。そこが既に湿りを帯びているのを見逃さない。
 ショーツの隙間から指を挿し込み、他人に触れられた事の無い様な純真な清霜の花弁に絡める。くちゅ…ひゃあっ!?と思わず華奢な一声が部屋中に響いた。

「私の見てて感じてた?ほーら、もう糸引いてる。かわいいのにスケベな子ね。」

 人差し指と親指を広げて清霜に見せつける。指と指の間に愛液で出来たか細い橋が架かる。

「やだっそんなの!恥ずかしいよう。清霜スケベじゃないもん。」
「それはどうかしら。ま、覗き見するのは戦艦として大切な観測能力かも。さてどこから教えて欲しい?」

 そしてこの夕雲型駆逐艦の下着を脱がし生まれたままの姿にした山城は彼女をベットに横たわらせ、

「やんっなにするの?!」

とまだ困惑する清霜の身体につつっと舌を這わす。うなじから鎖骨、肩甲骨、背骨…と段々下ってゆく山城の舌びら。

「…え、なにこれ?そんな…舐めちゃいや‥ひゃぁん、ぁぁあ、はぁン!」
(この体じゅうヘンな感じ…もっとして欲しい、ってそれ違う~)

 そして小振りなお尻の稜線に沿って舐め上げた頃には、すっかり力の抜けた一隻の駆逐艦が完成していた。恐らくこの様な行為は初めてなのだろう。だがこれしき山城にとってはほんの序の口だ。

「駆逐艦には装甲なんて無いわよね。軽く舐めただけでこんなに感じるなんて。これじゃ戦艦と撃ち会えないわ。さてここも戦艦に向いてるか確かめてあげる。」
「ここってどこ?どこ?えっ、そんな‥」



 山城は清霜の脚を軽く開きその湿った部分を広げた。太股につつっ…と伝う愛液。それは彼女の入り口からジワジワとしみ出している。

「へぇ駆逐艦にしとくには勿体無いイイ形してるじゃない。戦艦は普段見えない部分も美しいものよ、って今考えたんだけど。」
「恥ずかしいよ。山城さんにもあるのに何で清霜のを広げちゃうの…ねえ…」

 桜色の花弁は清楚ながらも充血し、『清らかな霜』とは裏腹に女体の淫らさそのものだ。山城は男を知らないであろうその部分にちゅっと口づけし丹念に舐め始めた。

「嫌っ!清霜、航空戦艦に大事なとこ舐められてる!くぅっん!んんっ、何これ、おかしいよ!あそこがぞわぞわする!」
「とっても濡れてるわよ。ふーん格納庫も大した消火能力ね。そうよ清霜ちゃん航空戦艦になりなさい。伊勢や日向らも喜ぶわよ。」
「瑞雲なんて積まないもん!くぅ、ふぅぅンっ…そ、そんなにクリちゃんなめちゃ…こんなの、こんなのって初めてだよっ!」
(これが戦艦の攻撃?!激しくて・・でも気持ちいいけど、いつものイッちゃうの来ない…こんなのおかしいよ)

 日頃ショーツの中に仕舞われている大切な部分、クリトリスを執拗に舌で転がされた清霜は今まで感じたことのない艶かしい感触を強く感じていた。
 彼女が姉達の目を盗んでする自慰行為は横たわって指で軽く擦る程度で十分達する程度のもの。
 それに慣れているせいか、舐められ吸われて感じても、勝手の違いでイきそうでイけない状態が続き、頭の中が性感と焦燥感でぐるぐる回っている。
山城もそれを察したのか一旦クンニを止め、右手でクリトリスを愛撫しながら左腕を清霜の背中に回し、ぐっと抱き起こしざまに深く激しい接吻をした。清霜の愛液と山城の唾液の混ざった物の纏わりついた舌が清らかな口内にねじ込まれる。

「??んんーー!(ヘンな味、ってこれが姉さん達の言ってたディープキス?!やだっ、ファーストキスが女の人なんて!でも戦艦だし…)」
(ぷはっ)「ふぅ~中々良かったけど、航空戦はまだ苦手かしら?折角の兼用砲も持腐れよ。“口腔”攻撃に対する訓練も要るわね。有難く思いなさい。」
「山城さ‥ん変な駄洒落言わ・・ないでよ…くッ、ひゃうん、そんなに擦らないで!イく、もっとコスって!イイ、いっちゃう、いっちゃうよおお!あうぅーーーっっンッ!!」

 清霜は自分の一番敏感な部分から全身を駆け巡る快感に腰が抜け、思わず山城に倒れこみ抱きついた。

(しゅっごいきもちいい…こうくうせんかん、せんかんに…やられ、て、あたまが…とろとろ・・何もかんがりゃれな…)

 はーっ‥と大きな息をし胸を振るわせる清霜。それを見て多少の達成感を感じる山城。
 そして山城はベットの下に手をやり何かを取り出した。それは黒光りした立派な張形だ。
 清霜は達したばかりに関わらずそれを目の当たりにして血の気が一気に引いた。これで処女を失うという恐怖心が彼女を襲う。

「少しは清霜ちゃんも戦艦が解ったかしら。じゃあ最後に耐水雷防御試験をしてあげる。ちょっと痛いかもしれないけど我慢してね。」
「え、ええーっ、止めて、止めてよそんなの無理!清霜はダメなの!お願い堪忍して山城さん!」
「そうね、雷撃しても魚雷を受けるのは考えたくないわよねぇ。でも大型艦、まして戦艦はコレ位耐えられなきゃ駄目よ。じゃ、いくわよ!」
「ねえ、ねえ、やめて、それだけはやめてよ!!(初めては大切な人にって決めてたのに、こんなので失くしちゃうなんて嫌ーっ!)」
 山城が張形を秘所に当て、一気に突き刺そうとしたその瞬間、

「や、やめなさいそこの戦艦!清霜に何してんのよ!!」

 ドアがバシっと勢いよく開き、部屋に乗り込んだ霞が山城を精一杯の大声で怒鳴りつけた。 
 霞は痴情を目の当たりにしたのと怒りで顔を真っ赤にしている。どうやら彼女もあまり免疫が無いようだ。そして後をついてきた扶桑と金剛も部屋に入ってきた。

「山城、その辺でよしなさい。可哀相に清霜ちゃん怖がってるわよ。」
「Oh、とんだレズレイプデース!マーすんでの所で止められて良かったけどサー、山城やって善い事と悪い事弁えなヨー。」

「ん、駆逐艦が何を…って姉さまと金剛も!?どうして?」

 痴態を見られた。それも姉さまに。と凍りついた山城が手を止めたのを見計らって、清霜は裸のまま小走りに霞の後ろに隠れた。



「霞ぃ…助かったよ。あのままヤラれちゃうとこだった…だけど戦艦ってこんなにHで凄いんだね。知らなかった!」

 全く何言ってんのよこの子。とりあえず早く服を着なさい、と言う霞は貞操の危機を救ったのにあまり懲りてない僚艦に呆れている。

「え、ええっと、姉さまこれはあの…つい姉さまのプラモ見てたら、その、あれで、そこにそう、清霜ちゃんが…そうなって…別に私、姉さまや清霜ちゃんにやましい事…とか、そ、そんな事無いんです姉さま~」 

 いきなりの姉や金剛の闖入にしどろもどろもに弁明する山城。霞は怒っているが扶桑と金剛はちょっと面白がって聞いている。 

「山城、姉の私を想って自分でするのは構わないけど…その気も無い子を力づくで犯すなんて絶対許されない事よ。清霜ちゃんに謝りなさい!」
「フィギュアニーなら聞いたコト有るけどサー、そのまま流れで他の艦娘を無理矢理ファック、ロストバージンなんて言語道断ネー!」
「戻るの遅いから金剛さんや扶桑さんに探してもらったのよ。そしたらこんなことに…有り得ないわ。」

 皆に諭されて航空戦艦と駆逐艦は頭を下げた。

「清霜ちゃん本当に怖い思いさせてごめんなさい、許して下さい…そして姉さまも辱めてごめんなさい…皆さんどうもすみませんでした…」
「山城さん怖かったけどアレなカタチでも戦艦教えてくれたし、これだけ謝ってるから清霜収めちゃうよ。…でも霞、扶桑さん、金剛さん、色々迷惑かけてごめんなさい。」

「いいのよ山城。妹の気持ちを受け止めるのも姉の勤めよ。でも姉妹では…ちょっと考えさせてもらうわ。」
「Youもこれに懲りてレズは精々身内だけにするネー。でも山城流“戦艦教練”興味有りマース。練習戦艦だった比叡も上手そう…ゴホッ、只の独り言デース。」
「この様子じゃ清霜も大丈夫そうだし、山城さんも十分反省してるようだから、この件はここで止めておくわ。」

 二隻の平謝りで何とか収める事ができた。そうこうしているうちに少しづつ場が和み、霞・扶桑・金剛は山城の組み上げた新造時風1/700扶桑をじっくり眺めている。

「さっき清霜の組んだ金剛見てきたけど、あんたって案外細かい事得意なのね見直したわ。ま、私が付いてるから当然よね。」
「金剛型の良いところ一杯知って貰えたみたいで嬉しいデース。模型屋巡って探してきた甲斐があったネー。」
「大したもんでしょ。ねぇねぇもっと清霜を褒めて!」
「…調子乗りすぎよ。」

「清霜の金剛に負けず劣らず上手いわね。…自分のプラモ作るのも悪くないわ。」
「三脚楼…懐かしいわね。昔は山城と砲塔の向きも一緒だったのよ。でもちょっと美化し過ぎで恥ずかしいわ。」
「山城も中々やるネー。どの戦艦も昔のシンプルな方がかっこいいデース。」
「私が組み立てたから当然よ。…提督に手伝ってもらったからここまで出来たけど。」



清霜と山城は自分達の作品の品評を聞いて本当にプラモ組んで良かったと思った。だが扶桑のプラモを見ていた清霜は寂しそうにぼそっと呟く。

「さっきの…アレな事で山城さんから、戦艦には観測能力とか防御力とかあと火力とか色々必要だって。」
「でも清霜にはそんなの無い‥分かってたけど。なのに山城さんや金剛さん馬鹿にしてすいませんっ。」

 山城はそんな清霜の目をじっと見てこう言った。

「確かに私は生まれついての戦艦。そうじゃない貴方はどう頑張っても戦艦に成れない現実にぶち当たるかもね。」
「でも沢山経験を積んでドンドン育って信じた道を一歩一歩登っていけば戦艦をも超えた清霜ちゃんに成れる筈。いつかきっとね。」

 珍しく山城が姉さま不幸欠陥以外の事を口にしたので、金剛や扶桑も自分達なりにこの戦艦になりたい駆逐艦を諭した。

「今のは山城の砲術練習艦時代の訓話の受け売りデース。」
「でもワタシだって巡洋戦艦から改造して戦艦になったネー。清霜も夢と心意気を忘れないで頑張るデース。全てはその後について来マース!」

「これで扶桑型や伊勢型も戦艦なのが分ったでしょう。私達は航空戦艦である前に戦艦なのよ。」
「でも戦艦は文字通り『戦う艦船』だからそれに見合った働きの艦娘こそが真の意味での『戦艦』なのかも…」

「扶桑さん、それと艦種の戦艦とは関係無いんじゃ。でもツッコミ無しで私達は戦う船として深海棲艦と対峙してるのよ。」
「だから戦い抜く為皆やヘッポコ司令に喝入れてんのよ!で全て終わったら、そう一皮剥けた司令と…てなに言わせんのよ!」

 山城・金剛・扶桑につられて霞も思わず心情を吐露してしまった。それを聞いた寂しそうな清霜に笑みが宿りそして力強い顔付きとなった。

「…ありがとう。清霜わかった!もっともっと頑張って強い艦娘になって、皆から『戦う艦船』って認めてもらうんだから!」
「でもさ霞ってやっぱり艦隊司令の事好きなんだね。司令の話になるといつもと違うし。あの人も気付いてるかも?」

 清霜の不意打ちに霞は思わず頭からポッと湯気が噴いた様に顔を赤らめ黙り込んだ。

「そんなわけないでしょ、何言ってんのよ!」
「…聞かなかった事にする。人の恋路邪魔したくないし。ねえ霞。」

 駆逐隊を背負って立つ様な厳しい霞から垣間見えた乙女心。
 そして決意を新たにし、自分の意思を貫こうと改めて思った清霜。
 そんな二隻の駆逐艦を三隻の戦艦はすがすがしい眼差しで見つめていた。



 そして駆逐隊の教習が終わった後日の提督宅。今日は遅く帰宅した提督の目の前に…

「おいこれは何だ。」
「あ?これか。いっちょ作って欲しいんだよ。ねえ、あ・な・た。」

 リビングには沢山のプラモの山。それも全て1/700天龍。

「…つまり全部俺が組めと?」

 妻の天龍はしれっと答えた。

「貴方さぁ…旦那なら嫁の模型作るの嬉しがるもんだろ普通。何なら手伝ってやってもいいぜ。」
「だがこれは多過ぎだ。第一、天龍型はお前だけで十分だ返品してこい。」

「おっとそれは出来ねーな。俺達のラブラブっぷりを皆にお裾分けするのさ。この模型でよ。それに…」
「一つ出来る毎にお前の好きな…あれ、それ…そうDVD一つ買うの許してやるぜ。」
「でも夜も手ェ抜くなよ!そろそろ俺ン中のドック使って建造してやりたいし…じゃ頑張って作ろうぜ!」

「分ったよ。俺達の愛の表明と子作りの為に頑張りますよ。全く。」

 そして夫たる提督は妻公認でプラモ組みに勤しむ事になってしまった。
天龍の山を眼前にしてハーッと長い溜息をついた。これ全部組んで配るのかよ勘弁してくれよ、と。

(もうヤケだ天龍組んでるフリして義妹の龍田にしちまえ。いやレッドホークなんちゃらみたく宇宙行きだコノヤロー!) 

 山城と清霜に模型製作の楽しみを教えた提督はこうして天龍型を量産する羽目になった。でもその癖満更でもない様子だ。
それは天龍が、提督に教えを請うた時の山城や清霜と同じ眼差しをしていたから。
 嬉々とする妻を見て僅かに口元の上がった提督は1/700天龍の箱を開けた。 



[完]





267 名前:253[] 投稿日:2015/02/26(木) 18:49:34 ID:STrkO70Q [15/15]
以上です
毎度の如く前フリ本文状態でエロまで無駄に長いのと
投稿ミス等で13レスも掛ってしまいすいません

切欠は学○の扶桑型戦艦読む→建造当初がかっこいい→スクラッチの芯用に安いWLの扶桑買って来る→友人モデラーに産業廃棄物買った馬鹿等ボロカス言われる
悔しい!青○旧キット扶桑型の汚名を晴らす!+清霜かわいい!=当作品ができました
わけがわかりませんね

でも自分の模型がそこらじゅうに売ってるって設定は面白いかもしれないです

268 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/02/26(木) 23:46:37 ID:tzu8r60E [2/2]
GJ!

269 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/02/26(木) 23:48:57 ID:Lm4z24To [2/2]
乙!良いね。

270 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/02/26(木) 23:58:46 ID:kRbPjwtE
乙乙、次回作も楽しみにしてますよ~


これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/

最終更新:2015年09月13日 03:30