小ネタ:提督×???15-874

874 :名無しの紳士提督:2015/01/28(水) 23:57:26 ID:el/0ce56
怖い話……、当たり前のように怖い事なんて周りにある。石ころとか海藻みたいにたくさんある。
だけど、一番怖いのは……その怖い何かが自分には関係ないと勘違いしていること。
当たり前だけど……人が死ぬように私たちも沈む。それを私は理解していなかった。
あるいはそれを知らなければ……、もしくは見なければ、悲しいだけ……、だったかも……。
沈む深雪を見て……、おかしくなった。
部屋に引きこもり……、何も食べず、何も飲まず。あるいは緩やかな死が私を迎えに来てはくれないかと願うように。
頑張り方などとうに忘れ……、姉妹もあまりに部屋の扉を叩かなくなっても……、あの人は私を訪ねて来た。
大丈夫か? 何をもって大丈夫というのだろう。
配給、貯まってるぞ? 取りにいける程、厚顔に思われていたのだろうか。
アイス貰って来た、溶ける前に開けてくれないか? そんなものいらない。
ただ当たり前のように姉妹で出撃して……私から沈みたかった。
痛いのは嫌だけど……、今切り裂かれている心より痛い事はないだろうから。
お前を笑わせに来たと彼が言った時、私はついにキレた。
冗談じゃない……、帰ってくれ……そんな気持ち。あるいは解体して下さいと望もうかと。
扉を開け、見えたその顔は幾分やつれたように見えた。
その時、私は気づいた。ああ……、人間は私たちは負けるのだと。
本土から離れたこの泊地が切り捨てられるのも遠くはないだろう。

良かった。

だけど、だから……なんと言えば良いのだろうか……私の頬を暖かい何かが流れた。
吹雪が沈んだと教えられた時も……流れなかったのに。

酷く怖くなった。

一人消えていくのが……、身勝手と知りながら怖くなった。

だから、

彼を押し倒した。私と……繋がって貰えるようにと。
その日からずっと、ずっと彼を犯した。
彼のものが……小さくなると抱き合い、朝か夕方かも分からない時間に大きくなるとまた繋がった。
彼も疲れていたのだろう。私にされるがまま……、部屋から逃げようともしない。
だから……、今日もまた同じ日が始まる。何でもない日……
裸で抱き合い……、したくなれば繋がり……、寝たくなれば寝るそんな日が。
今日も私は引きこもる。あるいは死が二人を分かつまで、ずっと……ずっと。
この地が焼き尽くされても、一緒に居よ……ね?

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最終更新:2015年03月02日 01:46