屋根直してくる(提督×扶桑)2-520


 「この様子だと、今日の出撃は無理そうね・・・」
 「そうだな、田んぼの様子を見てくるってレベルじゃないな」
 提督の言葉からお分かりの方もいらっしゃると思いますが、当鎮守府は現在台風の直撃を受けて機能を停止しています
激しい雨と風に包まれた鎮守府は、まるでここだけが切り離された世界のよう
「よし・・・扶桑、各員に連絡。『今日は休みだ。装備の手入れをするなり羽を伸ばして休みなり好きにしろ。ただし外には出るな』以上」
 「かしこまりました」

 提督からの指示を受け、各艦娘の寮責任者へ連絡
そこからまた各部屋ごとに指示が行き、それぞれへの任務が受け渡される形となっています
今日はこの天候なので外出は厳禁、日頃の疲れを癒すよう伝え終わると私は提督に振り返り
「提督、連絡完了しました」
 「ご苦労・・・うっし今日は仕事休み休みぃー!扶桑も楽にしてていいぞー」
 「はい、ではお言葉に甘えて・・・」
 提督が大きく伸びをしてお休みを宣言したことを受け、私も背負った装備を外すことにしました
艦娘として補正がかかっているので潰れるようなことはないのだけれどそれでもはやり重いものは重いものです
部屋の隅にずしり、と確かな重みを伝えて着地した装備にほこりが被らないように布をかけ
「ん、ん~~~」
 私も伸びをひとつ

「さて、立ったまんまもなんだ。座りなよ、お茶でも飲もう」
 「はい、提督」
 先にソファに座り、私を促す提督
 私はそれに応え、お湯を沸かし、備え付けのティーセットを使って紅茶を淹れる準備を始めた
淹れ方は金剛さんから直々に教えを受けているの
頃合いを見てティーカップに注ぐ。ふわりと紅茶の良い香りが室内に広がる
「提督、どうぞ」
 「うん、ありがとう・・・いい匂いだ」
 「ありがとうございます」
 自分の分もカップに注ぎ、提督の隣に座りながら一口
うん、及第点ね。さすがに本場仕込みの彼女にはかなわないけれど

「たまにはこういうのも悪くない、のかな」
 「はい、たまには良いと思います」
 言いながら私の肩に腕を回し、そっと引き寄せてくる彼
 私はそれに逆らわず傾き、彼の肩に頭を乗せる
「ふふ、こうやって朝からあなたとくっついていられるのですもの」
 「いつもは寝る前に少しくらいだからねぇ」
いつもはもっとがっついてくる彼も今日は時間があるからかゆったりと触れてくる
「ん・・・」
やさしく、髪を梳くように撫でられる。指が通り、私の髪にほのかな熱を与えてくれる
彼の手は心地よく、こうして撫でられていると自然と胸の奥があたたかくなる
 しばらくそのまま時間が流れ、お茶がなくなった頃

 「ずりずり~ぽよ~ん」
 気の抜けるような声を漏らしながら提督は体を横にずらし、私のももに頭を乗せる。いわゆるひざまくらね
「今日はまた、とても甘えん坊さんですのね・・・」
すりすりとほおずりしてくる彼の頭をやさしく撫でながらつぶやくと
「扶桑がいるなら甘える。それは俺にとってもはや常識(キリッ」
 「うふふ、真面目に言っても締まりませんよ・・・♪」
 彼は自信満々に返してくる
私に甘えてくれる・・・それが嬉しくて、ついつい甘やかしてしまう

「はぁ、扶桑のふとももはすべすべだなぁ~」
 「きゃっ!?もう、提督・・・?触り方がだんだんいやらしく・・・ふぁっ」
 私のふとももをすりすりさわさわ
 それが段々私の感じやすい所を攻めてくる形になっても、窘めることはできなかった
「ん、ん、ぁ・・・ひぅ・・・んん・・・」
 今日は仕事もなく二人きりなのだから、そうなることを期待しても悪くはないと思うの
 だって彼は私のことを好いて秘書に命じ、私もそれを喜んで受け入れたのだから

「あ、ぁん・・・、ん・・・あっあ・・・!」
 「扶桑はおっぱいも大きくて、柔らかいなぁ・・・」
 身を起こした彼は私の襦袢を開き、胸を露出させるとぱくりと突起を含む部分を口のなかに収めて吸い付いてきた
空いているもう片方の胸には手が回り、ふにふにくにくにと揉みしだき、感触を堪能しているようだった
「はぁ、はぁ、あなたに・・・ん、気に入ってもらえて・・・ぁ、あっ、うれ、しいわ・・・ひゃんっ」
 「ん・・・ちゅ、ちゅ・・・」
 夢中になって私の胸を吸う提督
 残っていたもう一つの手を、私の深い所へと伸ばし
「あ・・・ん、ぁぁ、あ・・・んっ」
 下着の隙間から指を沈み込ませていた

くちゅくちゅ、ちゅっちゅ
室内には彼の愛撫する音と、私のくぐもった嬌声が静かに響く
彼に触られている、彼に求められている
 そう思うと見る間に昂ぶってしまい
「んん、ん、ぁ、ぁああ~~~っ!」
 小さく身を振るわせ、達してしまう
「はぁ・・・はぁ・・・」
 「扶桑、布団へ行こうか」
 力の抜けた私を抱きかかえささやく彼にこくりと頷き、敷かれていた布団に寝かされる

「ん、あなたの匂いがします・・・」
 「時々昼寝してるからなぁ」
 上からも下からも彼の匂いに包まれて、これから沢山愛されるのだと、とくん、とくんと胸が高鳴って、止まらない
「もう十分準備できてるね、挿れるよ」
 「はい・・・、ん、あ、あぁあっ!」

 我慢できないとばかりにそそり立つ彼自身を秘裂に押し当てられ、そのまま貫かれる
熱くて硬いそれはゆっくりと私のなかをかき分け、その最奥へ
度重なる逢瀬により私のここはすでに彼専用の物となっていて、それの到来を感じるときゅうっと絡みついて行った
「ん・・・相変わらず、すごいね・・・すぐ出ちゃいそうだ・・・」
 「ふあっ、あ、んん・・・!奥までごりごりと・・・!あぁ・・・我慢はなさらないで・・・」
 「うん、ごめん、一回・・・でるっ」

どくんっ!どぷ、どぷ、びゅるる!
とまるで音を立てるように彼の精液が私の一番奥に注がれる
「は・・・くっ・・・」
 「ふあ、あ、あつい、のが・・・あ、あぁあ・・・!」
 今日初めての熱い迸りが私を満たしていく
身体だけではなく、心も

「こっからが本番だからな・・・」
 「はい、いっぱい来てくださいね・・・」
 一度出しても萎えることのない彼は再び私を求めて動き出した
「う、はぁ・・・扶桑、扶桑・・・」
 「ん、ぁ、はい・・・はい・・・っあ、あ、あああっ!」
 腰をがっしりと固定して奥まで激しく突きながら、彼は私を求めささやく
 それに応えて首に手を回し、すがりつく
 こうしていないと彼のやさしい声と、中の、激しい動きでどこかへ飛んで行ってしまいそうだから
一人になるのは、怖い
彼から離れていってしまいそうなのが怖い
与えられる快感とともに浮かぶその感情を、回した手から感じてくれた彼は、背中に手を回し抱き寄せてくれた

「あ、あ、あぁ!て、てい、とく・・・あ、あ、あぁぁっ!」
 「ふっう、扶桑、扶桑・・・!」
それからはまるで獣のような交わりかたで、お互いに抱き寄せて
彼は一心不乱に突き上げ、私はそれをそのまま受け止めて
「あ、あ、あっ、ふぁ、あ、んああ、ぁ、っああああああっ!」
 「う、はぁっあ、あ、ああああっ!」
 声を抑えることなく交じり合っていく

「はぁ、あ、んぁ、あ、くふっ、私・・・私・・・もう・・・」
 「ぐ、俺も、もう・・・限界・・・!」
 「最後は、一緒に・・・いっしょ、あ、あ、あ、ああああああああああっ!」
 「くあああああああああっ!」
 共に絶頂を迎える
 どくん!どくん!と先ほど出したにも関わらず大量の精を放つ彼は
一滴も漏らさないというかのように最奥部にぐりぐりと押し付けながら身を震わせていて
私はその彼を力の入らない腕でなんとか引き寄せて、愛しさを込めてゆっくりと抱きしめた

「くふ・・・ぁ・・・はぁぁ・・・」
 「うぁ・・・う」
 最後まで出し切った彼は私の上に覆いかぶさってきた
肌と肌がふれあい、胸の奥がぽうっと温かくなる
 そのまましばらく、言葉も変わらずにただ抱き合う
 それだけでいい、それだけが、いいの
抱き合ったまま、ゆったりとした時間をすごして私は一言

 「提督・・・いい天気ですね」

おしまい。
 

タグ:

SS 提督 扶桑
最終更新:2014年06月11日 23:05