微エロ:青葉×慰安夫 東「鎮守府慰安労働」15-829


829 :鎮守府慰安労働:2015/01/25(日) 00:17:17 ID:brTBX6HA
長波と話をした翌日、東はある人物の部屋へと足を運んでいた。
どうしても告げなければいけないことがあると言われ、仕事終わりに律儀に向かう。
そうした部分は確かに艦娘たちから信頼を置かれている部分ではあった。
呼び出した人物の部屋の前に立ち、東は軽く扉を叩く。
時間はもうすぐ艦娘にとっては門限が迫っている時間帯なので、ノックの音は控えめに。
それでも今日は秘書艦である神通に話が通っているため、びくびくしている様子はない。

「青葉~。入るぞ~?」
「あ、は~い。お待ちしてましたぁ」

部屋の主は青葉型重巡洋艦、一番艦の青葉だった。
同型艦である衣笠と二人部屋のはずなのだが、今夜はMO作戦に参加しているらしい。
帰ってくるのは朝になるため、いい機会だと言って呼び出されたのだが……。
部屋に入るなり、思わぬ光景に東はため息をつかざるを得なかった。

「お待ちしてましたはいいけど、着替えて待ってたらどうだ?」
「え? あ、やっぱり匂います?」
「いや、そういう問題じゃなくって、一人の女の子としての心配りだよ」
「えへへ、すいません。実は今しがた、訓練から戻ったばかりでして」
「仕方ないやつだな、まったくもう」

あろうことか、青葉は赤のブルマに体操服という姿で東を出迎えていた。
加えてややしっくりこない、黒のニーソックスは普段から履きなれているものである。
首筋、額、四肢には拭き取りきれていない汗が滴っているのが分かる。
よほど激しい訓練だったのか、上着はうっすらと下着の模様が透けて見えた。
東は踵を返し、再び扉を開けながら背中越しに口を開く。

「とにかく話は着替えてからだな。着替えたら呼んでくれ、待ってるから」
「あれ~、いいんですか? 着替えてしまっても、こういうの嫌いですか?」
「嫌いじゃないけど、そんな恰好で話をされても困る――」
「長波さんの太ももに顔をうずめて、恍惚としていたじゃないですか」

青葉の言葉が耳に届いた瞬間、東は音を立てないように気を付けながら素早く扉を閉めた。
ここから何を口走られるかわからないのなら、廊下に声が漏れるのは避けたかった。
煽るような青葉の口調から、東は最悪の状況下に置かれていることを瞬時に悟っている。
あぁ、青葉は全ての情報を掌握した上で今夜、自分を部屋に招いたのだと。
一度大きく深呼吸をしてから、東は青葉に歩み寄りながら口火を切った。

830 :鎮守府慰安労働:2015/01/25(日) 00:18:00 ID:brTBX6HA
「そ、それで衣笠がいないタイミングで呼び出したのか……どこまで知ってる?」
「長波さんとの逢引、浦風さんとの混浴、夕張さんとの徹夜ゲームなどなど、です」
「うわー、めちゃくちゃ嬉しそうな顔してるし、というかほとんど見てるじゃないか」
「そりゃもう! 鎮守府のジャーナリストとして、舞い込んだ記事の種は逃がしません!」
「俺は種か。まぁいいや、とりあえず内緒にしといてくれない?」
「嫌です」

目尻から音符でも飛び出しそうにご満悦なウインクに、東は卒倒しかけた自分に鞭を打つ。
青葉新聞と称し、様々な記事を書いてきたジャーナリスト魂がそうさせるのだろう。
放っておけば数日もしないうちに、鎮守府中に青葉が持っている情報が広まるだろう。
一部を除けばやましいことはしていないとはいえ、噂が広まるのは避けたかった。

しかし今すぐもんどりうって悶えてしまいたい東をからかうように、青葉はご機嫌だった。
手元にある情報が相手をどのようにでも料理できる、百獣の王のような笑み。
あるいは目の前の相手を今すぐに捕えてしまおうとする、鼠を前にした猫のような笑み。
生殺与奪の権利を握っている時点で全ての優位は我にあり、とドヤ顔にも似た笑み。
そんな絶対的優位に立っている青葉の口から、思いがけない言葉が飛び出した。

「とまぁ、普段の私なら全て曝け出したいところですが、東さんにチャンスをあげます」
「チャンス?」
「えぇ。私のお題を攻略できたら、情報はなかったことにします。ネガも捨てましょうか」
「そいつは助かる。だがあんまり度を超したお題は勘弁してくれよ」
「それは私の気分次第ですね。じゃあ始めましょうか」
「やれやれ。やるしかないんだろうな」
「分かっていただけたようで何よりです、では早速お題と行きましょうか」

青葉は怪しさ抜群の笑顔を浮かべながら、二段ベッドの下の段に腰掛ける。
青葉が使っているらしく、枕の横にはメモ帳や愛用の大きなカメラが転がっていた。
普段は人当たりのいい青葉だが、悪だくみと共に敵に回った時の恐ろしさと言ったらない。
思わず東の視線も泳ぎ、常識的なお題が出されることを祈らずにはいられなかった。

一拍の間、東にはそれ以上に長く感じる静寂が二人を包み込んだ。
青葉も深呼吸を挟んだかと思うと、東から視線を外さないままゆっくりと足を組む。
同じ重巡洋艦として愛宕や高雄に身体のインパクトで劣るものの、青葉もスタイルはいい。
太ももが露わになるブルマを履き、組まれたニーソックスをまとう足はたまらなく淫靡だった。
音を立てそうなほどの勢いで東が生唾を飲む、青葉が口火を切ったのはそれとほぼ同時だ。

831 :鎮守府慰安労働:2015/01/25(日) 00:18:37 ID:brTBX6HA
「舐めたいですか?」
「え、あ、何だって!?」
「見ちゃいましたよ。東さん、私の足を見て生唾飲みましたね? やらしーです」
「ば、お前、それは、それは、ばかたれ! お題だとしても冗談じゃ……」
「私はいいんですよぉ? 別にネガも写真も、情報も広報に流すだけですし?」
「かぁー、タチ悪いやつ! ……だが、ダメだ!」

左右に鋭く首を振り、迷いを振り払うようなしぐさと共に東は青葉のお題を断った。
広報にされてしまうのは嫌で嫌で仕方なく、土下座で許されるなら喜んでする覚悟だった。
しかし思わぬお題に取り乱しながらも、繰り返しダメだと断り続ける。
情報が流されるのは嫌だが、それ以上に青葉の今のお題に従うのは許されない気分なのだ。

一方で東の反応が予想外だったのか、きょとんとした表情を見せたのは青葉の方である。
衣笠がおらず、深夜の男性とくれば十中八九飛びついてくるものだと思っていた。
ところが目の前には顔を赤くしながらも、右に首を振り続ける東の姿。
そんな姿を見た青葉の中にあったのは戸惑い、続けて湧いてくる感情ですらない“衝動”。
腰を上げさせ、青葉に次の行動を取らせるように背中を押した衝動――嗜虐心だった。

「あ・ず・ま・さん」
「な、何だ? 別のお題なら何だってやるから、なんとかそのお題は変えてくれ!」
「変えません」

短く断りを入れた青葉は、東の肩を掴んで勢いよく引っ張った。
手前に引き倒すためではなく、自分自身のさらなる優位を確実なものとするための布石。
くるりとその場で半回転した東が体勢を整えるのも待たず、続けて後ろ向きに引き倒す。
膝の裏を軽く蹴ってバランスを崩せば、座るほどの力でも東の自由は青葉のものとなった。

気付けば東はベッドのへりにもたれ掛かり、再び青葉は自分のベッドに腰掛けている。
両肩にはしっかりと青葉が手を置いて固定しており、抵抗などしても微々たるものだった。
天井を見ようとすると、悪戯っぽい青葉の笑みが自分自身の立場を分からせて来る。
言うなれば既に捕食対象である東は、青葉という捕食者に捕まってしまっていたのだ。
しかしここで折れてはいけないと、東は口を開く。

「ざ、残念だな、この体勢じゃお前のお題に応えられそうにないぜ?」
「そうですか? 青葉はそうは思いません、お題はきちんとこなしてもらいますよ」
「この体勢でか?」
「えぇ。よいしょっと」
「おい、何するつも――んんっ!?」

832 :鎮守府慰安労働:2015/01/25(日) 00:19:07 ID:brTBX6HA
東の言葉を遮ったのは言葉でも何でもない、青葉の脚だった。
一度正面に伸ばした足を曲げ直し、ふくらはぎと太ももで東の顔が固定される。
膝の裏のおかげで呼吸が止まることはないが、青葉の余裕は最高潮に達した。
脚だけで東の行動のほとんどを制限した上で、両腕は自由なのだ。

一方で東の状況は、浦風に襲われた時とは比べ物にならないほど悪くなっていた。
腰を下ろした体勢で抑え込まれ、腕だけで拘束を振り払わなければならない。
しかし存分に整った青葉の上に足を振り払うのは並大抵のことではなかった。

「おい、青葉! 放せ! 放せってば!」
「無理です、足は人間の中で最も筋力の強い場所と言われているんですよ」
「知らない! 早く放せ!」
「落ち着かない人ですねえ、じゃあこうしてっと」
「こら、バカ! やめ、んっ! んんーー!?」

腰を折り、青葉の手が東の口を覆った瞬間。
悲鳴の代わりに上がったうめき声を最後に、東の抵抗は急速に勢いをなくす。
口を塞がれ、鼻での呼吸を強制された東は思い切り青葉の匂いを吸い込んでしまっていた。
青葉の脚を引き剥がそうとしていた腕からは力が抜け、ただ太ももに掛かっているだけ。
視界がぼやけ、抵抗する気力もままならずにベッドにもたれかかっていた。

「おやおや、力が抜けちゃいましたねえ。大丈夫ですか?」
「ん、んん……」
「おっと。まだ抵抗の意思がありますか、意地っ張りですね」

驚きを隠せない青葉だったが、その言葉も既に東の耳には届いていなかった。
東の吸った匂いは、味覚ではなく脳に直接訴えかけるような甘さを含んでいたのだ。
ただ単に女性の汗の匂いというだけではなく、しっとり蒸れたニーソックスから漂う匂い。
鼻腔の奥をくすぐりながらその場にとどまるような濃い匂いが、完全に脳を酔わせている。
一度意識が向けば、抵抗していた時の意思が邪魔をしていた全てが東を混乱に導いた。
柔らかな太もも、しっとりと蒸れた汗の匂い、肌触りのいいニーソックス。

青葉に拘束されているという状態すら、今の東には快楽という情報として流れ込んでくる。
足で捕えられ、口を塞がれて無理やり汗のにおいを嗅がされるという屈辱的なはずの現状。
抵抗しようとしても咎められて匂いを嗅がされる敗北感、背徳感は東を快楽の沼に沈める。
今の東にとっては、現状の一つ一つの要素が心地良くてたまらなかった。


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青葉
最終更新:2015年08月20日 14:33