提督×弥生14-854

854 :名無しの紳士提督:2014/10/22(水) 23:44:29 ID:SIy2Y4/w
私の初体験の話をしよう。
まず知って貰いたいのが私は恥ずかしながらその時まで童貞であり、また素人であったという事だ。
しかし、しかしだ。提督である私はそれを恥と振る舞い、小銭入れには突撃一番を常備していた。
相手などいなかったのに、だ。
秘書艦として寄り添ってくれた彼女から誘われた時は、嬉しくもあり複雑な気持ちであった。
ふがいない。そう思ったが機会を逸するほど愚かではなく、執務を午前中に終え、夕方には街に繰り出した。
食事はいつになく豪華な物を選んだのだが、味は良く思い出せない。
先輩から以前教えられた連れ込み宿に向かう途中は気が気ではなかった。
一つは私が素人と感づかれやしないかと、もう一つは誰かに咎められぬかという、今思えばばかばかしいものだった。
湯浴みをするため、服を脱ぐ彼女に私は酷く興奮した。
無論、悟られぬように振る舞いには注意していたつもりではある。凝視せず、さりとて目を背けぬように、だ。
衣擦れの音、一糸まとわぬ女体、それから、良くわからない男を狂わせる香り。それらが私をおかしくさせていた。
どうにか湯殿で致す事をこらえた私は彼女と一つの布団に入った。
彼女から口づけを求められ、耳元で好意を告げられ、私は糸の切れた凧のように彼女を求めた。
未熟な乳房にむしゃぶりつき、臀部をあるいは女性器を愛撫した。
来て、とそう囁かれた時、私ははたと気づいた。愚息は果たして突撃一番をしていないではないかと。
ああ、小銭入れは果たしてどこにやったものか。そうだ、湯浴みをする前に衣服と共に置いてしまったではないか。
いかようにすれば自然に突撃一番を取れたものか。いや待て、付けずに応じるのが正しいのだろうか。
そんな考えが頭の中を渦巻いた時、私の愚息は萎えていた。
終わった、呆れられる。そんな風に思った私に暖かさが触れた。抱きしめられたのだ。

焦らずゆっくりで。弥生はここにいるよ。

その言葉に酷く情けなくなった私は泣き崩れそうだった。

……どうしたの。

私は洗いざらい話した。突撃一番の事も、素人であることも。

分かった。

そう言って彼女は、突撃一番を持ってきた。私だけではなく彼女も用意していたのだ。
されど、わたしの愚息はそれを付けられる状態ではなかった。
だから、彼女は私の愚息を暖かで小さな手で包むとそれを扱いた。

……がんばれ。がんばれ。

情けないのでこの後は割愛する。

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最終更新:2021年11月17日 01:58