857 :『弥生19歳』:2014/10/23(木) 00:02:59 ID:qurEo4rU
「んぐっ!」
気付いた時には、弥生の顔が俺の目の前いっぱいにあふれていた。
両腕でがっつりと固定して逃げようにも逃げられない。
あんな儚そうな美少女のどこにこんな怪力があったのか疑問に思うくらいだ。
だがそれも単純な話だ。
弥生は艦娘だからだ。
駆逐艦とやらは戦艦や空母に比べて馬力は少ないが、それでも俺よりは遥かに力のある存在だ。
「んっ……ちゅっ……あふっ……んんっ」
弥生は目を閉じて、舌を俺の口内に潜り込ませてくる。
初々しいながら、しかし弥生の舌は俺の歯茎や舌を念入りに欲する。
いつも儚げで、それでも可愛らしい彼女は必至で俺を求める。
まるで何かを求めるかのように。
しかし離れようとする俺の頭部をがっちりホールドしている。
とろける接吻からは逃げられず、弥生の甘酸っぱい唾液を送り込まれ続ける。吸われ続ける。
858 :『弥生19歳』:2014/10/23(木) 00:03:44 ID:qurEo4rU
「れろっ……ぷはっ」
そして弥生は儚げな雰囲気と裏腹に野獣のように口を離す。
唾液のブリッジが俺と弥生の唇の間に繋がって、どろりと落ちる。
「……弥生、怒ってないですよ」
「怒るとしたら襲われたこっちの方だ」
「…………襲ってないですよ」
いきなりとろける接吻をされたのはこっちの方だ。
しかし弥生が目を潤ませて今にも泣きそうなのはなぜだろうか。
「泣いてるのか?」
「泣いてないです……」
「悲しそうだぞ」
「……きっと、昔に戦死した友達の事を思い出してるから……」
そういって目を伏せる弥生は、先ほどまで怪力を振るっていた人外女には見えない。
弥生がまだ中学生くらいの年齢の頃、彼女が艦娘として所属していた第三十駆逐隊の戦友が目の前で沈んだという。
「……『如月の事を忘れないでね』と言ってました。如月は私や睦月の目の前で沈んで行って……それでっ!」
弥生は震えながら焦点の合わない目で呟く。
「あの子が現れました……」
859 :『弥生19歳』:2014/10/23(木) 00:04:19 ID:qurEo4rU
「2人目の如月か」
「何人目かは知りません……ですが『あの子』はまた現れました……私と一緒に悲しんでいた睦月を抱きしめていました」
艦娘は同じ姿で現れる。
艦娘の子供へ受け継がれる事もあれば、『ドロップ』する事によって生まれ変わる事もある。
ただ一つ分かるのは、弥生の友達であった如月は沈んだ。
その後に睦月型駆逐艦「如月」と全く同じ顔をした艦娘が現れた。それが弥生のいう「あの子」なのだろう。
「その『あの子』は悪い奴なのか?」
「私は避けてますが、睦月は壊れたように『あの子』を追いかけまわしていて何を言ってるのか私にはわかんない……でも卯月は『あの子』とも仲良くしてるみたいで……」
「いい奴なのか?」
「……きっとそう。ただ私が『あの子』を見るたび、私達の目の前で沈んで行った如月の事を思い出すだけで……」
戦場でPTSDは良くある事だ。
それが陸の上でも海の上でも同じなのだろう。
目の前で友人が沈んで行き、その友人の生まれ変わりとも言える艦娘を避けてる自分に罪悪感があるのだろう。
「だがそれじゃ俺への無理やりな接吻の理由にはならん」
「……艦娘の子供は色々と障害を負うリスクが高い事はわかってる」
「……弥生?」
「でも私の子供であるなら、それはもう一人の『弥生』であるわけで……子供の弥生を私が母親として愛せるなら、少しだけ『あの子』の事を許せるかも……」
「お前何を言って……」
「だから……っ」
860 :『弥生19歳』:2014/10/23(木) 00:04:50 ID:qurEo4rU
突然、弥生に押し倒される。
いくら抵抗してもこんな悲しそうで今にも壊れそうな女一人抑えきれない。
「だから私は貴方とセックスします……それで妊娠して、もう一人の『弥生』を産んで……その子は艦娘にならないよう育てます……っ!」
「やめろ弥生……お前まだ19歳だろ」
「関係ない……っ」
弥生は俺を艦娘の馬力で抑えつけながら、再び無理やり唇を奪ってくる。
「んっ……れろっ……ちゅっ……んんっ」
先ほどよりも荒々しく、両腕と両足で俺を拘束しながら艶めかしい舌づかいで迫る。
弥生は艦娘としての怪力を使い、俺のズボンをみるみるうちに引き裂いてふんどしも引っぺがす。
そして俺のちんぽいがそそり立った。
「ぷはっ……起ってるね」
「そりゃあんだけ接吻すればな」
「追い詰めます……任せてっ!」
弥生は俺を固定化しつつ、自分も下半身を脱ぎだす。
彼女の儚い紫の毛が、その秘所に生えそろっていた。
「ここに入れれば……もう一人の私が……産まれる」
「怖いのか……だったら止め……」
「いいえ。元第三十駆逐隊を……舐めないでっ!」
「なっ!」
弥生は一気に腰を下ろし、俺のそそり立ったちんぽいを自らの秘所へ導いた。
その勢いは一気に弥生自らの処女を、俺のちんぽいで貫かせる事となった。
861 :『弥生19歳』:2014/10/23(木) 00:05:22 ID:qurEo4rU
「うぐっ……やってくれたね……」
「やったのはお前の方……」
「怒ってなんかないよ……怒ってなんか……んっ」
「んぐっ! んっ……っ!」
弥生は処女喪失の痛みをこらえながら、涙を浮かべて俺の唇を再び奪う。
舌をすすられながら、両腕と両足で俺の体を固定して、必死で俺の子種を得るべく腰を動かしている。
その淫らで儚い一人の女に対し、間違いなく欲情している。
それでも与えられる快楽を我慢していた。
「早く……出してっ!」
「駄目だ……弥生考え直せ! 友達のことを忘れるために好きでもない男の子供なんか孕んでも」
「何……言ってるのっ!」
弥生から与えられる暴力的な快楽に対し、耐えていた。
「弥生……あなたのこと……だいすき……だよっ」
「っ!」
弥生の愛情染みた告白が、限界だった。
「弥生っ! 弥生ぃいいいい!!!!」
「……あはっ!」
弥生の子宮に向けて、子種を思いっきりぶちまける。
もう誰がなんと言おうとも立派な中出しそのものだ。
「はぁっ……はぁっ……」
弥生は力尽きたように放心する。
862 :『弥生19歳』:2014/10/23(木) 00:07:11 ID:qurEo4rU
だが下半身の接合だけは解こうとしない。
「……弥生、怒ってるか?」
「ふんぬバーニングファッキンストリーム……」
「本当に子供を産む覚悟はあるんだな?」
「如月もあの子も関係ない……一人で子供を育てる覚悟もある……」
「いくら元艦娘だからって19歳でシングルマザーなんて無理だろ……」
「でも……」
「結婚しよう」
「……いいんですか?」
「ああ、せめて幸せな家庭を築こう」
例え逆レイプされたといっても、友達の死を何時までも引きずっているこの艦娘の事は放っておけなかった。
そんな事を考えるのも男のサガなのだろう。
そして一度中出ししてしまった事で覚悟も座ったのか、俺のちんぽいは白濁液を放出したにも関わらずまたも元気になっていた。
「済まない弥生。また大きくなってきた」
「え……でも、私、中だししてもらったし……」
「じゃあ好きにさせてもらうか」
「……いいけど」
弥生にキスをする。
今度は無理やり奪うようなキスじゃなくて、ねっとりと味わうような幸せなキスを。
そしてこの後、滅茶苦茶セックスした。
863 :『弥生19歳』:2014/10/23(木) 00:08:41 ID:qurEo4rU
19年後
弥生家はなんだかんだ言っても、それなり以上に幸せな家庭を築いていた。
娘も一時期は成長が止まっていたものの、18歳の今はかつての母親によく似た女性へ成長出来ていた。
「お母さん。電さん、妊娠してたよ」
「そう。電さんに何か失礼な事とか言わなかった?」
「元気な赤ちゃんを産んでほしいって言ってきた。子供かもしれないけど、艦娘が子供を産むのはきっと間違いなんかじゃないと思ってるから」
「……そうね」
娘にふんぬバーニングファッキンストリームする事はあっても、弥生は艦娘であっても一人の母親として接してきた。
艦娘であったとしても、子を成していく事は決して間違いではない。
「お母さんは早く私を産んでくれたんだよね。お父さんに襲われたの?」
「えっ。えっと……子供がそんな事言うものじゃないの」
ちなみに睦月型の中で最も早く結婚して子を産んだのは弥生だったりする。
~了~
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最終更新:2016年04月13日 18:42