非エロ:「~麗しくとても可愛いおっさ…お姉さんの生態~ 休日編」提督×飛鷹14-541

541 :名無しの紳士提督:2014/10/01(水) 08:24:03 ID:5VM6G0HU
とりあえずしょうもないパロネタ思いついたので投下
エロは全くなしです
先に謝っておく、隼鷹ファンのみんなごめんなさい
それでは適当にお楽しみ下さい(楽しめるのか?)

542 :名無しの紳士提督:2014/10/01(水) 08:24:47 ID:5VM6G0HU

~麗しくとても可愛いおっさ…お姉さんの生態~ 休日編


 太陽も頂点に昇った頃の或る鎮守府。時計の針はそろそろ正午を差そうとしている。

「司令、午前中の執務が終りました。お茶をどうぞ。」

 今日も秘書艦の飛鷹はテキパキと業務を片付け終えた。提督は飛鷹の入れた茶を飲みながら、

「飛鷹は仕事が丁寧だな。勤務中でも酒呑んでそうなどこかの誰かさんとは違うな。」

 飛鷹が秘書艦になって早一ヶ月、前任艦を遙かに上回る提督の信認を受けていた。その前任艦とはそう、飛鷹型二番艦隼鷹である。
彼女は率先して新任艦の歓迎会をひらいたり、飄々とした性格で艦隊のムードメーカーとしてこの鎮守府の皆に慕われている。だが一つ大きな問題があった。
 彼女は鎮守府一のうわばみなのだ。同じ軽空母仲間の千歳に注がれるままに鯨飲した挙句翌日二日酔いで出撃、誤って友軍艦隊に攻撃隊差し向けあわや同士討ちとか、
新任艦歓迎会でよりにもよって幼げな駆逐艦達に一気飲みさせる(尤も受けたのがウォッカ大好き特型酒豪駆逐艦響だけで最悪の事態は避けられたが)、
さらにどういう仕組みか飲み屋や酒屋のツケの催促状が提督名義で届く事態に至って、お前暫く頭冷やせと秘書艦を解任されてしまったのだ。

「ところで飛鷹、今日のキス島方面練成艦隊の艦隊はどうなってる?」
「ええ旗艦龍鳳、千歳、千代田、瑞鳳…」

 飛鷹は淡々と読み上げる。艦隊構成はいつも通り間違い無いはずだが…

「うんうん、ってあれ、隼鷹が居ないぞ?確かシフト表では今日だったはずだが。」

 提督はうーんと頭を捻って思わずポン!と手を叩く。

「そうだ一昨日瑞鳳が鶴姉妹と映画行くからって代わったんで今日は休みか。あいつフリーの日何してんだろうな。」
「ここ最近一緒に出歩かないのでわかりませんわ。」
「おいおい一応同型艦だろう、偶には気を使ってやれよ。しかし隼鷹の休日か…案外こんなもんじゃないのかなあ?」


~これより提督の想像~

11:00 起床。起き掛けにとりあえず冷蔵庫の缶チューハイ(宝レモン)をくいっと一気呑み。これが朝食。
12:00 身支度をし外出。電車に乗る。ポケットから出した昨日のあたりめしゃぶりながら鬼殺し(180ml)を3パックぐらいチューチュー。
12:30 目的地の競輪場へ到着。近くのコンビニでスーパードライとワンカップ大関を買占めてから入口でいつも通り競輪新聞(\450)を買い、入場料(\50)を払い売店目指す隼鷹。
12:35 焼き鳥・もつ煮・おでんをまとめ買い、向かうは当然無料席。隼鷹だっていつかはロイヤルシートに座りたい。
12:40 とりあえず食いながらほんの少し出来上がる隼鷹。「くーっ、やっぱもつ煮はドライだよドライ。」などとわけの分からない独り言。ここまでがテンプレ。
13:05 発券開始。「いっつもアテになんない新聞だな~」と文句言いつつ手堅い目の車券。徐々にメートルの上がるオーラ。焼き鳥とスーパードライの消費がマッハ。
13:30 出走!「いつも通りやってくれよ!」赤鉛筆片手にワンカップ大関すすりながら慌てず騒がず成り行きを見守るが…
13:52 勝負の鐘が鳴った!「いっけぇーー!そこだ差せ!もう一息差せ!差し切れぇぇっーーー!」興奮の余りスーパードライを握りつぶす隼鷹。
13:55 ゴール!「やっぱり1-3だったぜへへん!さーて祝杯だーっ」隼鷹、勝利の美酒に酔う。スーパードライとワンカップ大関のチャンポンとはある意味最低だ。
14:00 待ちに待った払戻。「これでぱーっといけるぜぱーっとな!」中々儲かったようだ。酒がさらに進む進む。レースの合間に千鳥足でつまみ買いにいくのはやばいぞ隼鷹。
17:35 「…もう嫌、このあたしがチョンボなんて…こんなのってないよぉ~」師弟×同期がらみ×最近賞金額順etcの鉄壁ラインのガチ銀行レースに酒の勢いで今日の勝ち分全部ぶっこむも酔いが回ってて張る目間違えた。オケラ確定のお知らせ。
18:00 とぼとぼと競輪場を後にする隼鷹。同じく今日スッた連中とオケラ街道死の行軍(財布の中身的に)引き出せない競輪貯金で一日棒に振るか隼鷹。いや違うこんな所で終る女ではない!
18:20 隼鷹は街外れの喫茶店に入り、無料の紙パックジュースを引っ掴み、ゲーム機に座りいつも通り千円札入れる。そうここは10円ゲーム屋である。憲兵の皆さんここもお仕事のうちですよー取り締まらないと。
19:25 「よっし!これでまた呑める!」設定が甘かったのかツイてたのか、今日の競輪の負けどころか儲かった隼鷹。飲み代を全部ぶっこんだだけの事はある。店員の冷たい視線も気にせず誇らしげに店を後にする。目指すは歓楽街。
20:過ぎ~ とりあえず金と酒の欲求の続く限りハシゴしまくる隼鷹。「今日はあたしの驕りだヒャッハー!」羽振りのよい隼鷹の周りに集まる呑んだくれのおっさん達。「ウチにも呑ませてえな」ん?中には艦娘の姿も?
05:30 チュン、チュン…と雀の鳴き声…歓楽街より「朝日が黄色いなぁ…帰ろう」とねぐらに戻る隼鷹の姿があった。手には店から持ち出したボトルキープの泡盛(どなん60度)が。早速迎え酒かさすがは鎮守府一のうわばみ。


「…とまぁ、こんな具合だろうな飛鷹。」

 執務室で一人呟いた提督に飛鷹の様な女性はこう反論した。

「これでは只のアル中年ですわ。‎それに橿原丸なら今頃ピアノのレッスン中でしょう。」
「う、ううん…!?って何を言ってるんだ飛鷹?」

 飛鷹の様な女性、いや船娘は間一髪入れず返す。

「そもそも私は飛鷹などではなく出雲丸という立派な名前の豪華客船ですわ。船主いい加減憶えて下さい!」

 提督は訳が解らなくなった。一体どういう事だこれは?
そもそも二隻とも客船としては未完成状態で改造された筈。いやそんな事はどうでもいい。

(何で、何で二隻とも客船なんだ…時系列が絶対おかしい、おかしいぞ?何故なんだ…?)

 一人問答する提督の意識はここで途絶えた。


…暫く執務室の机に突っ伏していた提督は目覚める。

「うう…仮眠のつもりが寝すぎてしまったようだ。秘書艦の出雲ま…飛鷹も席を外してるようだな。」

 コンコン、とドアをノックする音。誰だ入っていいぞ、と提督はドアの向こう側に声をかけた。

「赤城入ります。」

 ドシン、ドシンと重厚な足音と共に赤城が執務室へと入ってくる。その足音はまるで戦艦のそれのようだ。

「おお赤城か…って何だその姿は!?と、ところでこの前貸した烈風改はどうした?」

 赤城と名乗る艦娘の姿は紛れも無い戦艦そのもの。
16インチ砲塔を背負い多数の14サンチ副砲を生やしている。

「烈風改…知らない子ですね。って、そもそも私は航空母艦ではありません、巡洋戦艦です。」

 提督はまたしても一体どういう事なんだ!と自問自答するしか他に道は無かった。
…赤城だって巡洋戦艦として完成する以前に空母に改造されてた筈なのに…もう訳が分からないよ。
困惑で頭が一杯の提督の意識はまたしてもまどろみの中へと消えていった…

「装置の第一段階試験は上手くいったみたいですね。記憶の操作もばっちりです。飛鷹さん一服盛らせてくれてありがとうございます。」
「明石さんもやるねぇ。鹵獲深海棲艦の洗脳装置の実験台に提督を使うなんて普通思いも付かないよ。」
「しっかしあたしの事を只の呑んだくれのおっさんだと思ってたとはねぇ…あたしの乙女ハートでも傷つくって。」
「とはいえ同じ飛鷹型空母としては隼鷹はちょっと呑みすぎですよ。お酒以外の趣味嗜好も持つべきですわ。」

 明石の工廠で頭に機材を取り付けられ横たわる提督の姿があった。「橿原丸…出雲丸…赤城…」とうわ言を流しつつ。
隼鷹と飛鷹は興味深げにそれを眺めている。

「まあ今回の件で提督の艦娘への考え方も多少分かりましたし、いいんじゃないですか?」
「そうだねえー、んじゃ明石さん景気付けに一杯行こうぜ!って思ったけど…」
「今日ぐらいは一人前のレディーでいさせてもらうかねぇ、暁が羨むぐらいに。」

 明石と飛鷹はふふっと微笑んた。

「確か今日は水交社主宰のダンスパーティーがある筈です。ダンスだけなら提督と一緒に付き合いますわ。」
「おおっいいねえ。久々に踊ってみるのも一興ってか?なにせあたしは豪華客船になる予定だったからねぇ。でも今晩は酒抜きで。」
「技術畑なのでダンスなんて初めてですから、手取り足取り教えてくれるなら行ってもいいかな。」
「私と隼鷹がみっちり仕込んであげますわ。さて提督もう起きなさいよ!」

 三隻は起こしたばかりでまだまどろんでいるしゃっきりしない提督と共に社交の舞台へと消えていった。


[完]


おまけ

 鎮守府に住まう酔っ払い提督はある日思いがけなく二隻の巨乳軽空母隼鷹と千歳にめぐり合う。
それから提督の身の上に奇乳…いや奇妙な出来事が続くのだった。次回『性なる酔っぱらいの伝説』
続かない…

これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/

最終更新:2015年04月27日 11:35