提督×利根×筑摩14-508

提督と利根筑が3Pしてる話です
利根×筑摩の要素もありますので百合苦手な方はご注意ください



 自らの心臓の音が、やけにうるさく聞こえていた。
 普段の見慣れた鎮守府の廊下が、まるで異界に変わってしまったかのようだ。
 空気が直接秘所に触れ、体の芯がスッと冷える思いがする。さっきすれ違った艦娘は、自分を不審には思って
いなかっただろうか。
 航空巡洋艦の利根は、胸元をギュッと握りしめ、頬を薔薇色に染めながらも、目的の部屋。提督執務室にたど
り着く。
 ただ鎮守府を一周しただけだというのに、座り込んでしまいそうなほど身体が疲弊しているのが分かった。
 しかし同時に、身体の中に堪え切れない程の熱が堆積していることも利根は理解していた。薄緑色の式服の奥
、何にも覆われていない秘所からとろりと垂れ落ちた愛液が、利根の太ももに透明な一筋を刻んだ。

「提督……鎮守府一周、確かにしてきたぞ」
「おお、そうか。それはご苦労だった」

 執務室の扉を開けば、提督が利根を出迎える。近づいてきた男は、利根を満足そうに見下ろしていた。

「ではどうなっているか、直接見せてもらおうか」

 男の言葉に躊躇いながらも頷いた利根は、自らの下半身を覆う布地に手をかける。
 利根の下半身を覆う布地には、腰から足先にかけて深いスリットが入っている。角度によっては股がかなり露出
するデザインだ。その為、利根や妹である筑摩は通常、短パンのような下穿きを着用している。
 しかしあろうことか布地を自らまくり上げた利根は、下に何も穿いていない状態だった。赤々とした花弁が、提督
の眼前に晒される。これでは階段の昇り降りどころか、すこしでも大股で歩こうものなら、秘所が覗き見えてしまう
だろう。

「もうしっかり濡れているな。なんだ、その格好で興奮していたのか」
「我輩は、そんな……」
「んんぅ? 素直に認めたらどうだ。ノーパンで鎮守府を歩きまわって、自分は興奮していたんだと」
「いやっ……ああッッ!」

 提督は腰をかがめながら指先を伸ばし、利根の秘所に触れる。瞬間、鈍い水音が室内には響いた。膣をほじく
るような男の指先に連動し、くちゅくちゅとした水音が室内には際限なく響き渡る。
 膣から指を引き抜いた男は、愛液をまぶしたクリトリスを触れるか触れないかに指先で転がした。それだけで利
根は顎を反らし、快感を堪えるかのように歯を食いしばる。

「はぁっ……ああッ! だって、こんな格好をするなど……誰かに見られたかと思うと」
「興奮するわけか? まったく利根はとんだ変態だ」
「いやぁっ、違っ―――ッ!!」

 提督になじられ、利根は目に涙を浮かべながらも身体が感じてしまっているのを理解していた。身体の奥が切
なく疼き、熱い吐息を利根は漏らす。

「こんな利根の格好を妹の筑摩が見たら、いったいどう思うだろうな? なんなら、知ってもらうか?」
「え……?」

 利根への愛撫を片手で絶やさぬまま、提督はもう片方の手で器用に内線電話の番号をプッシュする。
 提督の様子を見つめながら、利根は焦燥感に駆られていた。提督を止めなければいけない。そうしなければ、
自分はもう戻れなくなってしまう。
 しかし送り込まれる愛撫の快感が、利根の決意を霧散させてしまう。

「ふぁ……ぁぁッッ! だめじゃ……だめ、なのに」

 クリトリスを強すぎず弱すぎず、丁度よい強さで刺激される度に、利根の意志とは関係なく腰が跳ねる。的確な
愛撫による蕩けてしまいそうな熱は、利根の思考を溶かしていく。

(ああっ、身体がもう……切なくて)

 奥底から沸き上がってくる切なさに、利根は限界だった。
 何かを求めるかのように提督を見つめながら、自ら腰を動かしてしまう。

「ああ、そうだ。今すぐ執務室に来てくれ。忙しいところすまんな。……ふむ、利根もいい感じになってきたな」
「提督っ……んぅ……ふぁぁっ」

 受話器を置いた提督は、利根に唇を重ねる。
 開いた口腔に舌を入れれば、まるで身体の熱に急かされるように、たどたどしい動きで利根が舌を絡めてくる。
必死で快感を貪ろうとするかのような利根のキスに、提督は暗い悦びを感じた。
 普段の快活明朗な様子は影を潜め、今の利根はひたすら淫蕩に性を貪っている。果たしてこんな姉を見たら
どういった反応をするのか、提督は内心でほくそ笑みながらズボンのベルトを外す。

「ああっ、提督……」

 ズボンを脱ぎ去り、自らの主砲を露出した提督へ、利根は物欲しげな声を漏らす。
 ノーパンで鎮守府を歩きまわり、その後に愛撫を受け続けたことにより、利根の身体は既に限界だった。今に
も淫熱で張り裂けてしまいそうで、利根は切なげに息を漏らしながら、提督の主砲を見つめている。

「我輩はもう……」
「心配するな。今すぐ楽にしてやる」

 提督の言葉に頷き、利根は机に手をついて、腰を提督に差し出す。
 腰にかかる布地を少しずらせば、ヒクつく花弁がその身を晒した。きゅっと締まったいかにも触り心地の良さそ
うなヒップの下に咲く赤々とした花弁は濡れそぼり、まるで男を誘うかのようだった。
 行為に期待するかのように甘酸っぱい匂いを放つ愛液が滴り落ち、透明な線を幾筋も張りのある太ももに刻ん
でいる。
 提督は高揚感に薄く息を吐き出しながら、利根の花弁に自らの主砲を触れさせさた。

「ああっっ! これ……んぅぅッ!」

 凶悪な極太クラスの主砲を、利根は背筋を震わせながら呑み込んでいく。敏感な粘膜をかき回しながら体内に
押し入ってくる主砲の巨大さに、利根は脳天まで痺れてしまいそうな快感に襲われた。

(気持よくて。だめじゃ、こんなのダメなのに……提督のオチンチンの味、覚えてしまう。この大きさじゃないと、ダメ
になるっ……)

 挿入だけで軽くイッたのか、熱い愛液を絶え間なく分泌しながら、まるで主砲にしゃぶりつくかのように膣壁は蠢
き絡みついてくる。熱く蕩けた膣内はそれだけで気持よく、気を抜けば提督もイッてしまいそうだった。
 しかし提督は利根の腰を掴み、ピストン運動を開始する。抽送時にカリ首に吸い付く圧迫感のキツさは決して不
快ではなく、強く射精感を喚起させる。

「くっ、これは堪らんな」

 蠕動運動を繰り返し、奥へと導くかのように膣壁は主砲を扱き上げる。敏感な亀頭が熱くねっとりと圧迫される
快感は背筋を駆け上がり、提督は薄く息を漏らしていた。

「提督、我はもう……ああっ!! いい、そこっ、んんぅぅ!! 奥っ、好きじゃ……もっと、ぎゅっと……ふぁぁあ! んんぁぁ……また、またイクっ……ッ!!」

 腰を密着させ、最奥部をギュッと押し込まれ、利根は今日何度目か分からない絶頂に身体を震わせる。自ら快
感を求めるかのように腰を揺らし、じゅぷじゅぷと愛液が空気で撹拌される音を響かせながら、利根はあられもな
い嬌声をあげ続けた。
 絡まりつく柔肉の熱さに、提督も限界だった。射精に至るべくピストンを早め、腰を前後させる。
 肉のぶつかり合う音が響き、敏感な膣内が巨大な凶器で掻き回される。しかしそれでさえ、今の利根には快感
にしか思えなかった。

「あっ、ああッッ!! 中に、中に出して! 奥に沢山出して欲しいのじゃ……ッ」

 自らの言葉に興奮するかのように、利根の膣内が一段と強く絡みついてくる。痛みを感じる程の締め付けは、
提督を限界まで押し上げた。掠れた喘ぎを漏らし、提督が腰を震わせる。巨大な主砲から放たれた精液は、利根
の子宮を熱さで満たしていく。

「あっ、ああ……お腹の中、精子一杯出て……」

 下腹部に広がる精子の熱に、利根は満足気な淫蕩とした声を漏らす。主砲を引き抜けば、花弁からは精液と愛
液の混合液が滴り落ちた。

「……では感想を聞こうか。筑摩?」

 利根から主砲を引き抜いた提督は、半勃ち状態の主砲を隠しもせず、執務室の入り口を振り向く。
 そこには利根の妹である筑摩が、蒼白な顔をして立ちすくんでいた。

「えっ……ちくま……? なんで……うそ、じゃろ?」

 机に手をついたままの状態で、利根は絶望に染まった声を漏らす。確かにそこに立っているのは、自分が見知
った妹の姿だ。けれど何故。混乱する利根の思考は、一つの光景へと辿り着く。
 提督がかけた電話。あれはどこへ繋がっていたのか。

(まさか本当に……)

 提督が筑摩を呼んだのか。それを確かめるために提督を振り向けば、提督はいかにも楽しそうな笑みを口元に
刻みながら、利根の秘所へと指を埋める。

「ひぅっ! あぁっ……」

 反射的に出てしまう声は艶色に濡れていた。普段とはあまりにも違う姉の声に、筑摩は口元を抑えながら、一歩
を後ずさる。
 扉を開き、咄嗟に執務室を後にしようとする筑摩を、提督は呼び止めた。

「筑摩……いいから鍵を閉めて、そこで待っていろ」

 言うが提督は、利根に何かしら耳打ちをする。否定するかのような叫びをあげる利根だったが、再び何事かを言
い含められ、利根は唇を噛み締めたまま立ち上がる。

「姉さん?」
「筑摩。すまんな、こんなことに巻き込んで」
「え……?」

 未だに状況を正確に飲み込めていない筑摩へと近づいてきた利根は、筑摩に顔を近づけ、囁くように言う。

「もう我輩は……ダメなのじゃ」
「い、いやっ……そんなっ、姉さん!」

 否定しなければいけない。こんな姉を認めては駄目だ。
 筑摩の言葉はしかし、利根の唇が呑み込んだ。

「んっ、んぅぅ……」

 利根の唇が筑摩に重なる。筑摩の後ろ頭を抱え込むようにした利根は、開いた唇の隙間から、利根の口腔内
に舌を押し入れる。

(姉さんの舌、中にはいって……いや、なにこれ。こんなの……姉さんじゃ……)

 利根はいやらしく舌を絡め、筑摩に快感を与えようとする。
 そのキスはかけ値なしに気持ちが良かった。まるで頭の奥が蕩けてしまいそうになる。水音が口の中で響く度、
否応なく身体が反応し、筑摩は自然と自分も舌を使っていた。

(姉さんの舌……凄い気持ちいい。わたし、姉さんとキスしてるんだ)

 その事実は、筑摩のことを昂ぶらせていく。
 胸の奥に押し隠したはずの気持ちが、否応なくほころび出てしまう。

「筑摩。こんな愚かな姉を恨んでくれ」
「ううん、わたし利根姉さんのことを恨んだりなんかしない。だってわたし、ずっとこうやって利根姉さんとキスした
かったの」
「筑摩、お前は……」

 筑摩は胸の内に秘めた、通常の姉妹とは異なる親愛の情。しかしそれは、男の手によってひどく歪な形で叶え
られようとしていた。

「利根。それで終わるつもりか?」

 後ろから響いた男の言葉に頷いた利根は、筑摩の前に跪く。手を伸ばし、利根は筑摩の下穿きをずり降ろした
。そしてゆっくりと、利根は筑摩の秘所に顔を近づけていく。

「姉さっ……んぁぁ!」

 利根のざらついた舌先が、筑摩の秘所を舐めあげる。
 花弁に唇を密着させ、垂れ落ちる愛液を飲み込みながら、利根は情熱的な愛撫を筑摩に施す。

「ダメ、姉さん。本当に、わたしこのままだと……いやっ、いやぁぁぁッッ!!」

 どこをどうすれば感じるのか、同性である利根には悲しいくらいによく分かった。陰唇の周りを唇でしゃぶりなが
ら、浅瀬を舌先でほじくり回す。

(どんどん愛液が溢れてくるぞ。筑摩、我輩の舌で感じてくれてるんじゃな)

 その事実は利根に奇妙な充足感をもたらす。どれほど利根の舌が筑摩に触れていただろうか。
 筑摩が悲鳴のような喘ぎをあげながら、身体を震わせる。勢いよく溢れ出た愛液が、利根の顔を汚した。

「そんなの……うそ……わたし、姉さんこと……」

 イッてしまったショックからか、筑摩が床に座り込む。しかし座り込み、半ば放心状態の筑摩に、利根は軽く唇
を重ねた。触れるだけのキスをした後、利根は筑摩に微笑んむ。

「大丈夫じゃ筑摩。筑摩も、すぐに気持ちよくなる」
「え……?」

 姉の言葉の意味を筑摩は理解できていない。しかし座り込んでいた筑摩は、腕を引っ張られた強引に立ち上が
らされた。

「さって。次は俺とお楽しみといくか」
「提督……な、なにを!? やめてください!」
「おいおい、ここまで来てやめてくださいってこともないだろう。なあ筑摩? お前とはセックスしたことなかったら
、いい機会だと思ってな」
「いい機会って……て、提督!?」

 応接用のソファーに押し倒された筑摩は抵抗しようとするが、あろうことか腕を利根に抑え込まれる。

「大丈夫じゃ筑摩。こうなってしまっては、我輩も筑摩と一緒に気持ちよくなりたいし……な」

 既に利根の愛撫によって、筑摩の秘所は濡れそぼっている。挿入準備は万端だった。

「嘘……提督、そんなのいやです! いやぁぁ!!」

 艶やかな黒髪を振り乱し、筑摩は拒絶を示す。提督の巨大な主砲は筑摩に恐怖しか与えなかった。
 しかし彼女の姉は、まるで物欲しげに提督の主砲を見つめているではないか。その事実に筑摩は混乱する。

「心配することはない。少し苦しいのは、最初だけじゃ」
「姉さ……んぅ……」

 利根が筑摩の唇をキスで塞ぎ、それだけでなく筑摩の胸元を開けさせる。
 ぷるんと露出したかなり大きめの乳房へ、慈しむかのように利根は指を這わせる。キスを続けながら乳肉を揉
みしだき、乳首を転がす。知り尽くした同性の愛撫によって、筑摩の身体は否応なく昂っていった。

(ふむ……この光景も、これはこれで堪らんな)

 利根と筑摩のレズプレイを見せつけられている提督の主砲は、完全に体積を取り戻していた。
 ヒクつく筑摩の花弁からは白く濁った本気汁が垂れ落ち、ソファーを汚していく。

(準備も万端のようだしな。筑摩のこともいただくか)

 提督が狙いを定め、筑摩の花弁へと主砲の先端を押し付ける。筑摩が拒絶をしめすかのように身体を震わせ
るが、そんなものに構わず提督は筑摩の中に主砲を挿入した。

 入り口はキツイが、一度中には入れば筑摩の膣は主砲に吸い付いてくる。利根とはまた違う膣内の感覚を味
わうかのように、提督は筑摩の中をかき回した。

(ああっ、挿れられてる。オチンチン中に入って……いやっ、大っきくて壊れちゃう)

 利根から愛撫を受けながら、膣内を抽送される。日常とはかけ離れた行為によって、筑摩の理性は限界間近だ
った。
 男の主砲から与えられるのは、レズプレイとはまた違った、一種暴力的な快感。しかしそれを身体が求めていた
かのように、筑摩の膣ヒダは嬉しそうに主砲に絡み付くのだった。

「あっ、あああッッ!! こんなの、こんなのって!」

 乳首を吸われる甘い快感と、膣壁を押し広げられる暴力的な痺れが身体の中で混ざり合い、筑摩は一気に絶
頂へと駆け上がっていく。

「いやっ、いやぁぁ!! うそ、うそっ!! ダメっ、わたしっ、もう……ッ!」

 肉のぶつかり合う音を掻き消すかのように、筑摩の濡れそぼった喘ぎが響く。
 よく知っている妹の、普段とはまったく違う乱れた姿に、利根は身体の中から熱いものが湧き出てくるのを感じて
いた。

(ああっ、筑摩。我輩の大切な妹……)

 筑摩の乳首を舌先で愛撫しながら、利根は自らの秘所を指先で掻き回す。二本の指で膣内を抽送し、クリトリ
スを押し潰してしまわんばかりの強さで転がす。背筋を駆け上がってくる痺れは、普段の自慰の時とは比べ物に
ならなかった。

(筑摩。我輩も一緒に……)

 まるで示し合わせたかのように利根と筑摩の手と手が重なる。二人は同時に絶頂を迎え、身体を震わせていた。
 絶頂したことによる急な締め付けは、提督へと今まで以上の快感をもたらす。
 提督は射精間近に膨れ上がっている主砲を膣から引き抜くや、利根と筑摩目掛けて狙いをつけた。

「ひゃぁっ!」
「んんぅ!?」

 絶頂直後の二人へと、勢いよく吐出された精液が降りかかる。精液の濃さと匂いに浸っていたのも束の間、利根
は膝立ちになると射精直後の主砲に舌を這わせた。
 それを見て黙っている筑摩でもない。艶やかな長髪に白濁を絡ませたまま、筑摩も主砲に舌を這わせる。
 比較的慣れている利根のフェラと、どこかぎこちないながらも必死さを感じさせる筑摩のフェラを同時に受け、射
精直後にもかかわらず提督の主砲は体積を取り戻していく。
 姉妹によるお掃除フェラが終わり、すっかり主砲が綺麗になった頃には、巨大な肉塊は再び脈打っている有り様
だった。
 そんな主砲を、利根と筑摩は愛おしげに見つめる。

「提督よ、今度は我に挿れてくれるのだろう?」
「ふふ。またわたしでもいいんですよ」

 利根と筑摩の二人が、揃って執務机に手をつき、尻を提督へ差し出す。提督は自らの思った通りになったこと
に唇を歪めるや、二人へと向けて一歩を踏み出した。
 鎮守府の長い夜は、まだ始まったばかりだった。



「けど、驚きました。提督と姉さんがこんな関係だったなんて」
「まあ、な。成り行きというやつじゃよ」
「へえー、成り行きですか」
「な、なんじゃその顔は」
「ふふっ。なんでもありません」

 提督との行為の後、汚れを洗い流した利根と筑摩は、肩を並べて鎮守府の廊下を歩いていた。今回はきちんと
利根も下穿きを身に付けているようだ。ちなみに二人並ぶと、筑摩のほうが少し背が高かった。

(姉さん、提督のこと好きなの見え見えですよ)

 そうは思っても、筑摩は口に出しはしなかった。それに自分は、もしかしたら提督に感謝しなければいけないの
かもしれないと思う。

「姉さん」
「んっ……ち、筑摩!?」

 鎮守府の廊下であることにも構わず、筑摩は利根に軽く唇を重ねる。

「寂しくなったら、いつでもわたしがお相手しますね」
「しかし……我らは姉妹じゃぞ!?」
「でも、わたしは気にしてませんよ?」
「気にするとかしないとか、そういう問題ではなかろう……まったく」

 拗ねたように言いつつも、今度は利根の方から進んで唇を重ねてくる。どころか二人は、舌同士を絡めあっていた。

「まだ身体が疼いているのじゃ……筑摩、いいのか?」
「はい。じゃあ部屋に戻ってゆっくり、お相手します」
「う、うむ……」

 筑摩が伸ばした手に、利根は躊躇いがちに指先を絡ませる。決して本意なわけではない。これさえも、もしかし
たらあの男の手のひらの上なのかもしれない。
 けれど筑摩は、与えられたこの状況を精一杯謳歌しようと、ぎゅっと姉の手を、自らの最愛の女性の手を握るの
だった。


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最終更新:2015年09月09日 10:28