提督×曙1-256避

提督×曙シリーズ
256 :提督×曙 その後:2014/06/01(日) 23:50:05 ID:MpmLk9d2
うーん、どうしたもんかしら。

あたしは駆逐艦娘、曙。
今、あたしは金剛さんの部屋にいる。金剛さんはお茶を淹れている最中だ。
どうしてこうなったか、ちょっと思い返してみる。

*


「ケッコンカッコカリ」を巡る諸々の騒動から何日か経った。
あれからあたしの提督への態度は、ほとんど変わっていない…と思う。少なくとも表面上は。
まあ、提督はあたしと会話するたびに露骨に嬉しそう、というか浮かれまくっているんだけど。
他の娘もいるってのに、全く恥ずかしいったらありゃしない。
うん、でも、まあ、あたしだってその…嬉しくないわけじゃないし、今まで提督にもらったものを、何らかの形で返してあげたい。
しかし、あたしはその方面はとんと疎いのだ。
『前』は当然こんなこととは無縁だったし、艦娘となった後もまさかそんな…と気を払うこともなかったから。
一日の仕事を終え、駆逐艦寮へ歩いている間、あたしはそんなことをずっと考えていた。
しかし、寮にたどり着くと、入り口にあまり見かけない人が立っていたのだ。

「ヘイ、曙」
「あ、こ、金剛さん…」

今一番会いたくない人に会ってしまった。この人が提督に日常的にラブコールをしていたのは周知のことだ。
ケッコンカッコカリのことはもちろん隠せるわけがない。なんせ、あたしの手には指輪が光っているのだ。
カッコカリだから、なんて言い訳にもならないし。
陽炎型みたいに手袋をはめていればまだ何とかなっていたかもしれないけど、生憎特型にはそんな都合のいいものはない。
提督も「隠す必要はない、しっかりとお断りをした」と言っていたけど…気まずいものは気まずい。
微笑みながら、しかし歴戦の戦艦特有の余裕と威圧感を隠そうともせず、金剛さんが話しかけてくる。

「Youを待ってたネ。時間空いてる?」
「え、いや、特にこの後は何も…」

思わず正直に返事をしてしまった。
しかしこの場を適当にごまかしても、問題を先延ばしにするだけだろう。

「そう、良かった。ちょっと私に付き合って欲しいノ」

そう言うなり、あたしの手を掴んで歩き出した。

「ど、どこへ?」
「もちろん、私のteatimeに…ネ」

半ば引きずられるように戦艦寮に連れ込まれ、今ここでこうしている…というわけ。

まあ、こうなってしまったものはしょうがないわね。あたしも覚悟を決めなきゃ。
そんなことを考えているうちに、ティーセットを携えた金剛さんが戻ってきた。
優雅な手つきで2つのカップに紅茶を注ぐ。

「どうぞ。アナタ、運が良かったネ。一昨日、かなりいい茶葉を買ったとこなのよ」
「ど、どうも…」

金剛さんには悪いけど、あたしはあまり紅茶に詳しくない。というか、それ以前にこの状況で味なんてわかるわけ無い。
それでも勧められるまま一口すすると、いくらか気持ちも落ち着いた…ような気がした。
向かいに腰を下ろした金剛さんもカップを傾け、あたしをまっすぐ見てくる。

「別に取って食べようってわけじゃないわ、そんなに身構えないで欲しいノ。もうちょっとrelaxして…って言っても難しいわよネ」

当たり前じゃない。

「ンー、世間話も何だし…じゃあ本題を始めマスね」

ついに来たか。用件はおおよそ見当付いている。提督からのいきなりの告白だったとはいえ、あたしは譲るつもりなんて毛頭ない。
たとえ相手がこの人でも…ううん、誰だって、絶対に、譲らない。駆逐艦を舐めるな。

「アナタ…見ててじれったいのよ!」
「お断りしま…!  え?」

プフーッと金剛さんが噴き出す。え?何?この状況。

「フフフッ、今更アナタからテイトクを奪おうなんてしまセンよ」
「え…」
「そりゃあまあ超悔しいデスケドね。さっきまでアナタを脅かしてたのは、ささやかな八つ当たりヨ。ごめんなさいね」
「…」
「でも、それももうオシマイ。私だって、アナタのことはそれなりにわかってるつもりデス。アナタは誇りある、立派な艦娘。
 アナタに助けられたことだって何回もあったし、実は結構respectしてたのヨ。そんな娘が相手なんだから、私だって諦めます」
「…」

全く予想外の状況にあっけにとられていたが、まさかそんなことを言われるとは思っていなかった。

「それにテイトクから聞かされたワ。アナタのこと、いろいろね」
「え…?」
「あの曙が俺を尊敬してくれてたんだって!とか、あの曙が顔真っ赤にしてて死ぬほど可愛かったんだぞ!とか」
「な…なっ…!?」
「あんまり嬉しそうに話すものデスから、もう妬くを通り越して私まで嬉しくなっちゃいましたヨ」

あんのクソ提督、何こっ恥ずかしいことくっちゃべってんのよ…!

「あのテートクにあそこまで言わせたんだから、…な、何かしてあげないとイケマセン」
「う…あ、あたしだって…何か、して、あげたいんです…で、でも、あたしこういうのく、詳しくなくて、その… …?」

金剛さんの様子がちょっとおかしいことに気づく。目を逸らしたまま何やら笑ったような顔で、プルプル震えてる。

「曙…アナタ、いつもとのgap激しすぎ……テイトクが惚れるのも無理ないネ…」
「え…あう…」
「フウ…私としたことが、不覚を取ったワ… で!ですネ、カッコカリとはイエ、曙はテイトクとMarriageしたわけですヨ」
「…えっと、その…はい」
「その後は?私が見る限り何も進展無さそうデスけど」
「…はい…」
「フーム…何かしてあげないとって言いましたが、テイトクにも問題がありマスね。
 あのヒト、変なところでshyでオクテで真面目ダカラ…」

そうだろうか?あの時、提督のセリフは馬鹿みたいに直球ドストレートだったし、思い切り抱きしめられて、その上―
だ、だめだめ!思い出すと、また恥ずかしくて顔から火が出そう。回想やめ!

「どうやら少し強引な手に出てあげる必要がありそうデスね…」
「え…?」


ケッコンカッコカリから数日経った。
俺の一世一代の大勝負は見事成就したと言っていいだろう。あの時の曙を思い出すだけで、ニヤつきが止まらない。
しかし…問題はその後である。何か問題が発生したわけではない。その逆、何も起きていないのだ。
普通なら、デートに誘うあたりが定番なのだろうが…生憎、そっちの方は全く詳しくない。
というか…趣味、非番の時の過ごし方、好きな食べ物etc.… 曙のプライベートも殆ど知らないのだ、俺は。
オマケに提督業を縫って計画を立てねばならない。というか、最近は深海棲艦の新たな活動域が判明し、
俺の労働時間は不規則かつ長時間化。デートする時間などとてもじゃないが取れなくなっていた。
ベッドの中が唯一の癒しの空間である。

「ハァ~…曙に触りてェ…」

そんな欲望を漏らしながら寝室の扉を開ける。寝室と言っても執務室の奥にあるこじんまりとした私室である。
簡易ベッドと、少々の着替えや私物が置いてあるだけであり、実質仮眠室に近い。
しかし、鎮守府内では俺のただひとつのプライベートルームなのだ。
軍服を乱暴に服掛スタンドに引っ掛け、着替えもそこそこに布団に潜り込―

「…」
「…」

布団をめくると、曙がいた。目と目が合ったままお互い無言で固まる。
普段のセーラー服のような艦娘制服ではなく、薄いブルーのパジャマである。初めて見た。可愛い。
…などと、見とれている場合ではない。

「えっと、え…?曙?」
「な、何よ…」
「ほ…んものの?」
「は?何言ってんの?」

おお…この反応は、どうやら幻覚とかではなさそうだ。

「え…じゃあ、なんで?」
「…よ、夜這いよ」

ヨバイってあ、あの夜這いか!?あまりに予想外な単語に思わず素朴な疑問がこぼれ出る。

「…夜這いは相手が寝込んだところをに忍び込むものだから、正確には違うのではないだろうか」
「う、うるさいわね!そんな細かいトコどーだっていいでしょ!」
「しかし、よ、夜這いってお前…」
「…あの時に、あっ、あたしも返してあげるって言ったでしょ」
「…おう」
「で、でもっ…あ、たし…は、どうしてあげたらいいのかわかんなくって」
「…」
「こん…ある人にこんぐらいしなきゃ駄目だって、言われて…それで」

あ・い・つ・かー!! あの恋愛ジャンキーめ!
しかし同時に脳内で高らかなファンファーレが鳴り響き、金剛への感謝と賛辞の合唱が始まる。
でかした金剛、特注家具職人を好きに1回使える権利を贈呈しよう。

「え…っと、あと、その人から言伝があって」
「な、なんだ!?」
「『女の子にこんなことさせるほど放置スンナこのクソテートク』…だ、そうよ…」
「……お、おう…」

暴走気味に上がっていたテンションが一気にどん底に突き落とされる。ファンファーレ中止。
俺は。あの、あの曙をこんな行動に走らせるほど、不安にさせていたのか…

「ち、ちょっと!そんなに落ち込まないでよ!」
「いや… こん…その人の言う通りだ…済まなかった、曙…」
「ふん…もういいわよ… で」
「え」
「…で?」

ベッドに横たわったまま頬を染めてそっぽを向いている曙。
全てを理解した俺は、そのまま布団の中に潜り込む。曙の、隣に。曙の覚悟に、報いるため。


て、提督が布団の中に、入って、入ってきたあ!

「曙」
「…っ」

隣に寄り添われているのがわかる。後ろにいる提督の腕があたしの体の横から伸びてきて、すっと抱き寄せられる。
わ、わぁーっ!
さっきまでもこれ以上ないってくらいドキドキしていたのに、更に鼓動が激しくなったみたい。

「触るぞ」

緊張と高揚感でいっぱいいっぱいだったあたしは、何を言われたか理解する前にコクコクと頷いていた。
さ、触るって、え、えぇっ!?そういえばさっき部屋に入ってきた時触りたいとかって言ってたしでも触るってドコを!?
しかし、あたしのイロイロな予想に反して提督の大きな手は、あたしの頭をくしゃくしゃと撫で始めた。
少し拍子抜けしたけど…いい。これはこれで、すごく気持ちいい。
心地よい刺激が、密着した提督の熱と合わさって、コチコチだったあたしの体と心を蕩かしていく。ずっとこうしていたい。
でもあたしの心は欲張りで、だんだんそれでは物足りないと叫びだす。もっと。もっと欲しい。
それを知ってか知らずか、頭を撫でていた提督の手も少し下がってきて、あたしの耳やほっぺたをスリスリと撫でる。
直接素肌に触れられると、安心とは違う別の熱い感情が膨らんでくる。

「…ぁ」

提督の指が唇に触れると同時に、あたしはほとんど反射的にそれを咥えてしまう。
少し驚いたように止まった指が、わずかに逡巡した後、あたしの口の中に入ってくる。
あたしはそれに夢中で吸い付いた。

「ちゅ…   ふ、… んん、ちゅう…」

少ししょっぱい提督の指はたちまち無味に変わり、指どころか手のひら全体があたしの唾液でベトベトになる。
提督の手をあたしで汚してあたしのものにすることに、背徳的な満足感を覚える。と…

じゅる、じゅちゅうううっ!

「ひゃ!?」

突然耳を舐められた!え、そ、そこって舐めるとこなの!?

「曙…耳、弱いんだな」
「な、にゃに言って―ぅぁっ…」

ヌルヌルした温かい舌の感触と大きな水音が耳朶から入り込み、頭の中が侵される。
それに堪えるだけでも精一杯なのに、あたしを背後から抱きしめていたもう一方の腕が、
あ、あたしの、胸を、服の上からさすっていて、布地と先っぽが擦れる甘い刺激が背筋を走る。

「はぁっ、はぁっ、ぁ、はぁっ、て…とく、んんっ、あっ、はぁっ…」

信じられないぐらい甘い声があたしの口から漏れていて、自分が興奮していることを否が応でも自覚させられる。
体を触られてるのに嫌じゃない。それどころか嬉しくて、もっと欲しくなってる。
あたしって…こんなに、えっちな子だったの?

「直接、触るぞ…」
「ぷぁっ、はぁっ、はぁっ、ああ…」

あたしの口の中から撤退した提督の指がパジャマの裾から侵入して、じ、直に、あたしのっ、お、おっぱいを、触ってっ…
しかも指にはあたしの唾液がべっとりと付いたままで、それを塗りつけるように乳首を撫で、優しく押し潰されて…
いつの間にかコリコリに硬くなっていたソコは、提督の指にヌルヌルと撫でられるたびにビリッと甘く疼き、
そのたびに堪えられない喘ぎ声があたしの口から漏れ出す。

「ひゃう、あ、ああ、そっ…こ、はぁぁっ、ああ、ひぃんっ…」
「曙。こっち向いて。俺を見て」
「はぁ、はぁ、…?」

首をひねると目の前に提督の顔があってドキッとする。軽口を叩いて笑っているいつもの顔じゃない、真剣で必死な表情。
ああ、そっか。こいつもあたしと同じなんだ。あたしの体を触って、あたしを抱いて、興奮してるんだ。
それを理解した瞬間、どうしようもなく提督が愛しくなって、あたしは自分から唇を重ねていた。

「ん…んん、ん…ちゅ、ふぅんっ…」

この間された時はびっくりするばかりだったけど、自分からするキスは、全く別物だった。
提督の唇や舌の感触。提督の熱い吐息。もう全部が気持ち良くて、あたしは夢中で舌を伸ばし、唇をはみ、唾液を舐めとった。

「んん!?ふうんんーっ…」

し、舌が入ってきたぁっ!?しかもあたしの頭の後ろに提督の手が回っていて、逃げられない。
くるしい。あたまのなかがあつい。でもきもちいい。もっとしてほしい。

「んふぅ、んっ、んちゅっ、んんーっ…ぷはっ! はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

提督の舌があたしの口の中をさんざん蹂躙したあと、ようやく開放される。
いつの間にか提督はあたしに覆いかぶさっていて、全身を抱きしめられている。
熱に浮かされたまま、あたしもぎゅっとしがみつく。
そうしていれば、いつまでも提督と一緒にいられる気がしたから。

「…触るぞ」
「ふぇ…? ふあぁっ!?」

これ以上どこを触るのよ…のぼせた頭で、そうぼんやり考えていたら…
…あたしの股の間に入り込んできた手が、パジャマ越しに、あっ…あたしの…をクニクニと揉んでいて…

「ひぁ、あっ、て、とく、そっこ、だ、だめっ、あ、あうぅ、あ、ああっ」

しかも、知らない間にソコは汗ではない液体で潤んでいて、揉まれるたびに濡れそぼった下着が擦れてビリビリと電流が走る。

「曙のここ、すごく熱い」
「ひぃん、はぁっ、や、やだぁ、そんなっ、こと、いわな、あ、ああっ!?」

今度はズボンの中に侵入してきた提督の指が、直接っ…あ、アソコを弄り始める。
自分でも数度しか触ったことのないソコはもうヌルヌルになっていて、それがアソコ全体に塗り広げられてクチュニチャといやらしい音を立てる。
特に、アソコの上にある…アレが撫でられる度、特大の電流が頭まで走って、言葉にならない声が喉から漏れだす。
アソコからの刺激が密着した提督から伝わる熱と一緒くたになって体の中で荒れ狂い、頭の奥でバチバチとスパークを散らす。

「やっ、やぁ…あ、あたしっ、なん、か、きゅうって、なんか、あついの、きちゃううっ…!」
「ああ。我慢しなくていいぞ…」
「はぅぅ、はっ、やっ、あっ、あ、あ、あうううぅ~~っ…!」

やがて…体内を駆け巡っていたうねりが頭を突き抜けていって、ポッカリと空いたそこに流れこんだのは、心地よい倦怠感と爽快感。
荒く息を吐いている間に熱も徐々に引いて、気だるげに首をひねると、心配そうにあたしを見る提督の顔が目に入った。

「ちょっと抑えが効かなくなってしまった…すまん。 曙、大丈夫か?痛くなかったか?」

こんな時まで気遣わせて。何やってんだ、あたし。

「…がう」
「え?」
「違うの。こんな…あたしがしてもらうんじゃないの。あたしが、して、あげるの。提督に」

そう。あたしがここまで来たのは―

「言ったでしょ…返してあげるんだって」
「いや、でもお前―」
「うるさい。黙って大人しくしてなさい」

少しふらつきながらも上体を起こし、提督を押し倒す。
そのまま汗で蒸れたパジャマを脱ぎ去り、用を為さなくなったぐしょぐしょの下着も脱ぎ捨てる。
この時点であたしの羞恥心は吹き飛んでて、意地でも提督を気持ちよくしてやるんだと意気込んでいた。でも…

「曙…」
「なによっ」
「体、きっ、綺麗だ…」
「~~~っ!?」

提督の言葉で一気にぶり返してしまった。恥ずかしさと嬉しさで力が抜けて、提督の体に倒れこみそうになるのをどうにか堪える。
多分無意識に言ったんだろうけど…全く、油断ならないんだから。
気を取り直して、金剛さんのレクチャーを思い出す。そう、実は付け焼き刃ながら、その…やり方を教わったのだ。

(そんなに難しくないのヨ。要は、自分がしてもらったらPleasureなコトをしてあげるのデース!)

ふむふむ。つまり、さっきしてもらったようなことをしてあげればいいのね…
さ、さっきしてもらったこと…
……!

「ど、どうした曙。大丈夫か?さっきから固まってるが…」
「だっ、大丈夫よっ!じゃ、じゃあ、始めるわ…!」

意を決して提督に覆いかぶさり、唇を食みながら頭や顔、腕を撫でる。

「ん…ちゅ、ぷぁ、ふぅんっ はぁ、ううんっ…はぁーっ、はぁーっ、ああ…」

デスクワークが中心なはずなのに、意外に筋肉が付いている…やっぱり軍人ってことかしら。

「ううっ…あ、あけぼの…うあっ」

さっきのあたしみたいな声を上げてる…気持よく出来てるってことよね、うん。
キスも、目についた場所に次々投下していく。喉元にしてあげるのが一番いい反応してくれることを発見。ちょっと気分がいい。
してあげている間、提督はずっと頭や背中を撫でてくれてて、まるで褒められているようで嬉しくなってしまう。
もっとしてあげたい。提督のシャツを脱がして、露わになった肌に覆いかぶさる。
遮るものがない素肌同士の密着は、やっぱり布越しとは比べ物にならなくて、その熱だけであたしの思考能力を奪っていく。

「ちゅ、れろ、んふ…ちゅっ、ちゅ、ふう、ふうっ…んん…」

肌に舌と唇を這わせながら、少し手こずりながらも提督のズボンを脱がせることに成功。
うわっ…すご、膨らんでる…

(女の子のとおんなじで、ビンカンで気持ちいいそうデース。そっと触ってあげるのがbetterでショウ!)

恐る恐る下着の上から触っただけでも、ソコが放つ熱で手が熱くなる。

「うあっ…! そこ…ううっ」

うん…痛がってる様子はない。というか…提督の懇願するような表情がやばい。ゾクゾクする。
気を良くしたあたしは、パンツを脱がせてそれを露出させる。
…うわっ、うわあ…これが、提督の… うん、よし…

(いきなりだとトテモpainだそうデスから、ゆっくりネ。入りやすいように濡らしておけばmore betterヨ!
 これでアナタもテートクと一つに…!so fantastic! テ、テートク、そんな大胆な…oh YES…! ah…)

始まってしまった脳内金剛さんから意識を切り離し、目の前に集中。
意を決して提督にまたがり、熱いソレを持ってあたしにあてがう…ああ…あたしのが、提督のに、当たってるよお…
少しずつ、少しずつ、腰を落としていく…先っぽが、あたしに、入ってくる…っ…

「…~~ッッ…」

やっぱりというか、提督のソレは大きくって…あたしのが小さいのかもしれないけど…すごく、痛い。文字通り、体が引き裂かれてる。
でも、でもっ…!

「っひゃっ…!?」

…と、寝ていた提督がいきなり起き上がって天地がひっくり返った!何!?どうなったの!?
ばふん、と音がして、あたしは提督に抱きしめられたまま仰向けになっていた。

「…いい。曙。無理しなくていい」
「違っ…無理なんてしてない!あたしは―」
「貰ったよ。十分…お前の気持ちは伝わった。でもな…こういうことは、女の子にやらせるのは…なんかその、ダメだ。
 ケッコンしてくれなんて言っといて、放っぽってた俺が悪かった…すまん」
「違うの…謝んのは、あたしなの… 『前』の、あいつらは、あたしたちのことっ…全然、見てくんなくって…」
「うん」

やばい。頭の中が沸騰してて、何言ってるかわかんない。勝手に口が動いてる。

「悔しくって、悲しくって、でも、あんたはっ…違って、あ、あたし、酷いことばかり、言ったのにっ…」
「大丈夫。俺はお前を見てる。ずっと居てやる…いや、居てくれ…曙」
「提督、ごめんなさい…ありがとう、提督…」
「うん、うん…曙」
「ん…んちゅ…ふ、ふう…ん…ちゅ、ちゅくっ、あ、んん…っ」

慰めるような、優しいキス。昂っていた心が落ち着いて、でも、ふわふわとした高揚感で満たされていく
戦闘に勝利した時とも、朧や漣たちと過ごしている時とも違う、甘くて熱い、幸福感。

「曙…いくぞ?」
「…うん」

抱きしめられたまま、耳元で囁かれる。

「…っ」

直後、さっきと同じように提督のがアソコにあてがわれる。やっぱ…大きい。
大きいけど、さっきあたしが入れようとした時よりも…なんか…

「そう…そのまま、力抜いて…」
「ふっ…う…うう…」

提督の先っぽが…あたしのを押し分けて…入ってっ…くる…っ
痛みはさっきほどでもないけど…異物感というか、圧迫感が…すごい。
やがて…ぶつんという感触のあと、てい、とくのがっ…あ、あたしの、ナカに…っ

「かはっ…!あ…あっ…はっ、はっ、はっ…」
「はあっ、はあっ、お、奥まで入ったぞ、曙…」
「は…はい…って…?あ、あた、し、て、とくと、ちゃんと、できて、る…?」
「ああ…!ちゃんと、できてるぞ…曙、俺と、セックスしてる…っ」
「はあ、はあ、よ、かった…す、すきにして、いいからっ…!」

金剛さんに教わった最後のワードの効果はてきめんだった。
提督の目から理性の光が消え、あたしのおなかのナカを提督のがぐりぐりとかき回し始める。

「…っ!う…うう、う、あ…っ、てい、とく、ゆ、ゆっくり、あ、痛っ…ああっ…」
「すまん…っ あ、あけぼのっ…やば、俺、とめらんなっ…も、もうちょっと、がまん、うあああっ…!」

いたい。あつい。くるしい。でももっと。もっとあたしにむちゅうになって。もっとあたしをみてほしい。
あたしも、ていとくがくれるもの、ぜんぶうけとめてあげる。

「う、ああっ、てぃ、とく、のが、ああうっ、お、おく、まで、あ、そんな、ついた、らぁっ…」
「ああ、あけぼのの、なかっ、すごいっ… うあっ、はあ、はあ、そんなに、しめられると、や、ばいって」
「し、しらないわよっ、はあ、ああっ、か、かってに、なるん、ああっ!?そこだめ、へんになるよおっ」
「うああっ…あけぼのっ…好きだっ…あけぼのっ…!」
「んぅっ、はうっ、あっ、あ、たしもっ、あんっ、ふぁっ、あっあ、ああぅ、んんっ」
「あけぼのっ… もうっ、俺…っ イ、く… っ」

そして、提督が一番奥に突き込んだ瞬間…それは突然訪れた。

どぐっ!びくっ、びゅぐーっ!どぷっ…びゅくっ、びゅく、びくっ、びくっ…

腰をめいいっぱい密着させたまま、あたしの中で、提督のが大きく脈打って、熱いものを次々と注ぎ込んでくる。
その間熱くなりすぎた提督の体にギュッと抱きしめられてて、今更ながらに苦痛がほとんどなくなっていることに気づいた。

「はぁっ、はぁっ、あ、あけぼの…はぁ、はぁ、だ、大丈夫か…?」
「はぁ…大丈夫なわけないじゃない…痛いって言ったのに」
「す、すまん!」
「ゆっくりしてって言った」
「悪かった!アタマに血が昇って止められなかったんだ!すまん!」
「…で?」
「…え」
「その…キモチ…よかったの…?」
「あ、ああ!そりゃもちろん!さっきの俺見てりゃわかるだろ?」
「…そ。ならいい」
「え…」
「提督に…ちょっとでも、返してあげられたんなら、…よかった」
「~~~っ お、お前ってやつはぁっ…」

そう、あたしの体はどう贔屓目に見てもかなり幼い。
正直、提督を受け入れられるのか、満足させられるのか…それが一番怖かったのだ。
でも何とかなったみたい。何か悶えてる提督を横目に見ながら、あたしはそのことに小さく安堵し…
…あれ…なんだか、視界が狭く…

「…でも…次は、もっと、やさし…く…」
「つ、次って…お?あけぼの? ―ぼのさん?おーい…―」


「…ここ…あたし…?」
「おー。やっと起きた。おはよう曙さん」

視界の隅で、ベッドからむくりと起き上がる曙の姿を捉え、俺は時刻的にだいぶ遅めの挨拶をかけた。
ぼんやりと見渡す曙の目に突然理性が灯り、次いで面白いように赤くなっていく。

「う、あ、お、おはよ…」
「あー…まあ何だ。…すごく可愛かったぞ? ぶほおっ!!」

いろいろ思い出しながら曙の方に再び目を向けると、ちょうどそこにはすごいスピードで俺の顔面めがけて飛んでくる愛用の枕(少し固め)が。
その衝撃から何とか立ち直り、何やらテンパっている曙に声をかける。

「待て落ち着け、今日は曙は出られないと説明してある。落ち着け」
「そっ… そうなの…?」
「ってて…う、動けそうになかったしな…俺が面倒見るということにした。体、大丈夫か…?」

改めてぺたぺたと自分の体を触り、なぜか少し赤くなる曙。

「…だるい」
「だろうな。一応蒸しタオルで拭いておいたが…風呂に入って、今日は一日休みな」
「えっと…ありがと。そうするわ…わわっ!」
「おっと…大丈夫か?」

ベッドから起き上がろうとした曙があえなく失敗する。やはり、昨日は少し無理をさせすぎたようだ。

「腰…力、入んない」
「しょうがないな…ほら、おぶされ」
「あ…う、うん」

いつになく素直な曙を背負って、部屋を出る。
…たまには、こんなしおらしい曙もいいもんだ。いや、いつもの曙もあれはあれで可愛いんだが。

「いや~、昨日はちょっと張り切りすぎた…いたっ!いててて、な、殴るなって!」

背後から無言の抗議が飛んでくる。やっぱり、もうちょっとしおらしい曙が増えてくれてもいい。

「ってて…なあ、曙」
「…何よ」

…さて、朝から考えていたことを切り出さないと。金剛の、耳に痛くて有り難いあのセリフが脳裏に蘇る。
曙にあんなことをさせた失態は、俺が挽回せねば。

「今度、どっか行くか…二人で」
「え、あ…うん」

それだけかよとか言うな。これでも精一杯考えたセリフだ。すこしずつ、第一歩が肝心なのだ、うん。

「今までの分、取り返さないとな」
「…あたしも」
「うん?」
「あたしも。これからたくさん、お返ししてあげるから」
「~~っ、お、おう…」

思わぬ返答に悶えながら、俺は辛うじて返事する。
この憎たらしい、愛すべき小さなクソ艦娘との『これから』を夢想しながら…

+ 後書き
270 :名無しさん:2014/06/02(月) 00:01:04 ID:8msYtwJY
おわり。スレ汚し失礼しました
ノベルの陽炎抜錨の曙がクッソ可愛いので、皆買うように(ダイマ)

これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/

最終更新:2019年12月11日 22:03