提督×北上7-343

343 :6-632:2014/02/07(金) 02:09:48.35 ID:3RjczXZM
「どういうことだ、クソじじいども」
俺は激怒した。艦娘の生存率ばかり気にしてまともな戦果が少ない俺の艦に
“アレ”の装備を強制執行しようとしているらしい
『あの武器だけは、やっぱり載せないで』
『あぁ、絶対載せないさ。お前の頼みだからな』
恋人の、北上の願いを踏みにじる訳にはいかない。
俺は咄嗟に改装工廠へ走って行った

「やめてよ!やめて!!こんなの載せていいなんて言ってない!」
工廠に着くと北上が絶叫しながら“アレ”の装備を拒んでいる
「提督も、載せないって約束してくれたのに!なんでなのさ!」
どんなに北上が叫ぼうとも聞く耳を持たない工廠担当のクソじじい共
「俺は、北上への“アレ”の搭載は認めていないはずだが?」
工廠担当に問う。まぁ、答えは“予想通り”のものだったが・・・。

「大本営の決定です。少将の御意向は関係ありませぬ。少将が止めよと厳命されましても、大本営の命である以上実行します」
そう良いまるで卑猥な笑みを浮かべると、嫌がる北上に無理やり“アレ”を取り付ける
アレを取り付けらたショックからか俺が止められなかったショックからか
北上はただポロポロと涙を流すだけだった。

俺は耐えられなかった

だから、護身用の銃で工廠のクソじじいをぶち抜いてしまった。

「守も攻めるも黒鐡の浮かべる城ぞ頼みなる・・・」
ここに来てから何日立つのだろう。俺は何回“行進曲 軍艦”を口ずさんだんだろう
あの日、工廠のじじいをぶち抜いたその後、憲兵にひっ捕らえられ、投獄された
当たり前と言えば当たり前の事ではあるのであるが
俺が投獄されてから、ずっと北上は俺の牢の前から動こうとしない
「北上・・・。いいかげん新しい司令の命令を聞いて出撃しろ。出ないとお前も」
俺は北上を諭す。新しい司令の命令無視を繰り返し俺の牢の前にずっといる
いくら艦娘とて、命令無視と敵前逃亡で軍法会議にかけられれば処刑は避けられるであろう
それは嫌だ。絶対に北上には生きていてほしい。

「アタシ、提督の命令じゃないと戦場に出たくない。新しい提督の命令無視して牢屋にいれられるなら、それで良い」
不安なのか、寂しいのか、それともこの牢が寒いからなのか北上が震えている
俺は毛布を手を出すのがやっとの大きさの鉄格子から北上に手渡した
「ありがとね、寒かったんだ・・・。でも寒いだけじゃないよ?」
北上の目にどんどん涙が浮かんでくる
「好きなのに、大好きなのに提督と手もつなげない、キスもできない、エッチだって」
北上が絞り出すように言う
「俺だって・・・」
そう言い、鉄格子から手を出し指を絡める。
「ほら、手ぐらいつなげるだろ?だから」
北上は力なくうなづいた。

そして、俺の牢の前から姿を消した

北上は毎日俺の牢まで来て色々な話をしてくれる
新しい提督は、艦娘の生存率よりも戦果を優先して皆嫌っていること
第六駆逐隊が疲弊していても、中破レベルの怪我をしていても進撃させること
北上いわく、新しい提督は駆逐艦は消耗品としてしか見ていないかもとの事
そして、そんな姿をみて心配してしまうからウザイとのことだった
そんなたわいない会話をしているときだった
「ねぇ、提督・・・。シたい」
突然北上が行ってきた。
「あのさ、エッチはできなくてもこの鉄格子の大きさなら口ではできるでしょ」
そう言い、指を絡めてきた。
俺も投獄されてから満足にオナニーすらできず、かなり溜まっていた
俺は反り返った性器を鉄格子から北上に向けて突き出した
北上の口が俺のペニスを飲んでいく
亀頭を丁寧になめまわし、裏筋を刺激するように咥えながら舌を使ってくる
口内の温度と絶妙な舌技で、溜まりにたまった俺はあっけなく北上の口内へ
大量に射精してしまった。

「提督・・・。ごめんね」
そういうと、北上は突然下半身を露出させ果ててもなお大きさを保つ俺のペニスを
自分の性器にあてがった。
「アタシも欲しいよ。提督の、だから」
そう言いつつ、北上の性器は俺のペニスを飲み込んでいく。
しかし、鉄格子のせいで奥まで、根元まで入れることはできない。
sれでも俺は北上を満足させたい一心で、気持ちよくなりたい一心で小刻みに腰を動かした
牢獄に似合わない水音と北上の甘い声
「提督・・。奥まで欲しい、無理なのは解ってる。でも奥まで」
「ごめん、俺も北上の奥まで入れたい。もっと深く愛したいでも」
北上と俺の間をふさぐ鉄格子が憎い
そんな状態でも「大好きだよ提督」と何回も何十回も言ってくれる北上に愛しさを感じつつ
二回目の射精を迎えようとしていた
「北上、俺」
「うん、提督のちょうだい、アタシも一緒に」
その言葉を聞き北上の中に今まで以上に射精した。


行為を終え服を整えた後に普通の恋人同士ならキスをするのが定番だろうが
鉄格子が有るがゆえに、互いの指を絡ませた


北上と数日振りに交わった夜の事だった
『司令官・・・。もっと私を頼ってくれてもいいのよ』
「ん?なんだ雷まで来てくれたのか」
『そんなんじゃ、ダメよ!』
「まぁ、俺がやったことだしな。良くて一生このまま、悪くても銃殺だろ?」
たわいない会話に思えた。唯一違和感を感じた所は・・・・。
会話していたはずの雷が帰る時に、光に包まれながら消えて行ったことだ

嫌な予感はしていた

次の日、俺の牢の前に現れた北上の表情はいつもにまして硬かった
「あの、新しい提督さやっぱり駆逐艦の事何とも思ってないんだよね」
第一声がそれだった
「雷が沈んだのか?」
北上は驚いた表情でなぜ知っているのかと尋ねた
「実はあの後な、雷が俺の牢まで来てな。最後に歩いて帰らずにスーっと消えちまったんだ」
夢枕に立ったと表現しても良いだろう。
北上情報によれは、俺の代わりの提督は功を焦るばかり、複数の駆逐艦の傷を放置
そのまま進撃させそのまま沈めたそうだ
それに金剛姉妹、加賀、北上をはじめとする軽巡・雷巡が不信感と怒りを露わにしていると
の事だった。

無論命令違反も

そこがターニングポイントになってしまった


翌々日俺の軍法会議
裁判は5分もかからず俺の死刑が確定した

その日がやってきてしまった
俺は目に白布を掛けられ、椅子に座らされ、手足を縛られている
海軍ご自慢の銃殺刑という訳だ
執行役が到着するが様子がおかしい

「アタシがなんで提督を殺さなきゃいけないのさ!」
軍上層部は“命令違反・軍規違反”を繰り返す元俺の艦娘達への見せしめのためにも
北上を執行人に指名したのだ
どこまで腐敗してやがるのか底が見えない状態だ

「北上!俺の最期の命令だ!この命令に従え!絶対だ」
俺は声を張り上げた、
北上の声にならない叫び、これが最期に聞いた「音」だった


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アタシは恋人を殺した。
もう何もかもわからない
どうして“アレ”を載せておけばよかったの?
何でアタシなの?

もう嫌、なんでアタシばっかり
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アタシはろくに入渠もせずにこの作戦に従事している
大好きだった人の後任の提督はまさにクソ提督と言う奴で本当にウザイ
アタシは満身創痍。もう2・3発食らったら沈みそう
いや、本当は沈みたいから入渠していなんだ。
秘密裡にイムヤにお願いしてあるんだ。アタシが沈んだら取り合えず陸まで運んでって
木曾にお願いしてあるんだイムヤがアタシを陸に上げたらあの人と一緒のところに埋めて欲しいって

「帰投せよ、帰投せよ」
何か聞こえたけど、気にしない。さて前進しますか
あ、ヤバいフラグシップの戦艦が居る。
直撃コースだこれ・・・・。
ねぇ、あっちの世界でも会えるよね・・・。アタシの大好きな提督


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木曾は死者を冒涜するのは嫌いだがと前置きをしつつ、
元上司である提督の墓を掘り起こした。もう既に数か月が経過しており
亡骸は骨だけになってしまっているが、その骨に寄り添うように北上を安置した
最期の手向けと言わんばかりに、冷たくなった北上の手をそっと骨の上に置いた

見間違えかもしれないが、一瞬北上が微笑んだように見えた
“あの世”で二人が再会し、仲睦まじく永遠の愛を誓えることを祈り
土をかぶせた


+ 後書き
348 :6-632:2014/02/07(金) 03:12:30.55 ID:3RjczXZM
以上胸糞悪い作品おわり

ちなみに、雷の描写は実際に駆逐艦雷が轟沈した夜工藤艦長の元に
部下だった乗組員が枕元に立ち、艦長!艦長!と言いながら消えて行った話を
ベースにしてみました

次は誰か孕ませるかまたシリアス系にするか思考中です

349 :名無しさん@ピンキー:2014/02/07(金) 03:15:07.90 ID:BUVFWGbX
>>343
北上がアレのせたくないのは命の重さを知ってるからなのに
提督があっさりと殺しちゃだめだよね
案の定BADENDまっしぐら・・・

もしその状況で最善の手があったとしたら
後任が酷い作戦実行するような息のかかった奴が送られてくるの予想できるんだし
提督は退任させられないように適度に戦果挙げつつ
最小限の犠牲になるようにするしかなさそうだな
たとえ最小限とはいえ犠牲を出す作戦で艦娘たちに嫌われたとしても

自分も紳士スレに北上にアレ強引に乗せる小ネタ書いたんだが結末が違いすぎてびっくりしたw
最終更新:2014年02月08日 20:34