提督×熊野5-235

前回の話

0600時

目覚ましの鳴る前に目が覚める。
視界に入ってきたのは普段と異なる天井だった。

「知らない天井だ……」

などと数日前イムヤ達と視聴したアニメのセリフを口にしながらここが今まで使っていた居室ではないのを思い出す。

「ちょっと重たい……ってまぁ当然か」

俺の上では昨晩排卵日でありながらがっつり中出ししてしまった熊野が抱き付いたまま眠っていた。
その寝顔は幸せそのもので、かわいい寝息を立てている。

「熊野、可愛いぞ……」
「ん……おはようございます提督」

こちらがキスをしようと思ったら熊野に起きられてしまった。
でも、おはようのキスをするのは変わらないからこのまま続行だ。

「おはよう、ん……ちゅうっ」
「んん……あんっ……提督のオチンポが……」
「あ……そうか……」

昨晩はあの後、二人で思いっきり甘いトークをしたあとそのまま寝てしまったんだよな。
要するに俺の肉棒は熊野の膣内に収まったままというわけで、しかも朝勃ちしているから熊野が感じるのも当然だった。
いかん、俺の上でムズムズしている熊野を見ると……。

「熊野、このまましちゃおうか……」
「勿論、よろしくてよ」

そのまま、夜戦突入ならぬ朝戦突入してしまった。
当然、昨晩に続いてそのまま中出し……嗚呼、俺も熊野も朝から元気だよなぁ。

 

0700時

朝からいたした後、ひと風呂浴びてから朝食をとりに食堂へ向かう。
熊野と腕組んで歩いていると、第六駆逐隊の皆と出会った。
彼女たちもこれから朝食らしい。

「司令官、熊野さんおはよう!」
「ごきげんようなのです」
「おはよう」
「はわわっ、おはようございますなのです」

うん、皆いい挨拶だ。

「あー、司令官と熊野さんが腕組んでる。私も腕組んじゃうんだからね」

俺と熊野が腕組んでいるのを見た雷が俺の左腕に自分の腕を絡ませる。

「電も……司令官さんと一緒なのです」
「司令官、いいかな?」

すると、電ちゃんと響も服の左袖をつかんできた。

「暁はいいのか?」
「お、お子様じゃないんだからそんなにベタベタしないわよ!」

そうは言っても本当は腕を組みたいのがミエミエなのだけど、そこがまた可愛いんだよな。

「暁ちゃん、一人前のレディなら殿方と腕を組んでエスコートするのは当然でしてよ」
「熊野さんがそう言うなら……」

熊野が言うと暁もおずおずと俺の右袖をつかんできた。
だがしかし……。

「これじゃちょっと歩きにくいな……」
「そうですわね……」
「ねぇ、それならじゃんけんで決めない?」

雷の一言に思わずうなずく。
じゃんけんで勝ち残った子が俺と腕を組むならいいか。

そして早速その場でじゃんけんが始まったのだが……。

「うん、やっぱり私達の司令官だけの事はあるわね」
「皆の前でこんな風に抱っこされるなんて……嬉しいけれど少し恥ずかしいですわ」
「はわわっ、高いけど司令官さんが転んだら大変なのです」
「暁がちゃんとエスコートしてあげるんだから」
「司令官の背中……広いな」

結果、じゃんけんは熊野と雷が最後まで勝負付かずでコイントスでようやく決まった。
だけどこれはどういうことだ?

現在俺は熊野をお姫様抱っこしながら雷と電ちゃんを両肩に乗せた上、背中に響をしがみ付かせ暁は右腕をがっしと掴んでいる。
それでいて食堂まで普通に歩いているんだから俺もタフになったよな……。
まぁ、普段から書類が山のように詰まったダンボール箱積み上げたのを手に軽々と歩いているわけだから当然か。

案の定食堂に着いたら、皆から奇異の目で見られた。

「提督ぅー!」

そこへ金剛が一言。
多分、お姫様抱っこして欲しいんだろうな。

「私も肩車して欲しいデース!」
「そっちかーい!」

思わずツッコミを入れてしまった。

ちなみに本日の朝食はトレーに山積みされたホットサンドを熊野と第六駆逐隊の皆で食べることになった。

朝食が終わったら帰還してくる遠征組の報告を聞いてから労ってやらないとな。
大きな海戦も無いみたいだし当面は平和だろう。

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最終更新:2013年12月13日 00:00