提督×千歳4-669

朝日が昇る。
冬の空気は冷たく澄み渡り、照らされた水平線の向こうまでもがくっきりと浮かびあがっている。
日差しは早朝の寒さに凍える鎮守府に優しく降り注いだ。

「ん……0630……ふぁぁ…いつも通りね」

空母寮の一室で彼女は目覚めた。
秘書艦の朝は早い。
提督を起こし、本部からの手紙の回収をしたり、他にも朝のうちにやることは沢山あるのだ。
まずは布団から出るわけだが…

「あら?…まったく…今日も勝手に入って来てるんだから、この子は」

隣の布団で寝ていたはずの可愛い妹が彼女の布団に潜り込んでいた。
いつもの事ながら、ある意味過剰な妹の愛に思わず苦笑が漏れる。
片腕に人形の様にすがりついて寝ているのは、以前抱き締められたのを少し叱ったせいであろうか。

「ごめんね、お姉ちゃんは仕事があるから」

彼女はゆっくりと妹の手をほどき、もぞもぞと布団から這い出た。
枕元に準備してあった服を着て、長髪ゆえに大きく乱れた寝癖を直した。絹糸のような銀髪を後手に束ね、一つに結わえる。最後に額に鉢金を巻き、これで準備は完了である。

「さて、と…艦載機の皆さん、おはようございます」

艦載機妖精たちに声をかけながら、戸の傍に置いてある飛行甲板を抱えて部屋を出た。妹を起こさぬよう戸は静かに閉める。

「はぁ~…あら、吐く息が白い!いよいよ冬も本番なのね」

鎮守府の廊下を提督執務室に向かって歩く。
不意に向かい側から歩いてくる音がした。
巡回担当の駆逐艦であろう。
彼女の想像通り、向かいから現れたのは第六駆逐隊姉妹の三女、『雷』だった。

「おはよう、雷ちゃん。巡回ご苦労さま」
「おはよう…千歳さん…」

軽空母『千歳』と雷はすれ違いざまに軽く挨拶を交わす。雷は片目を擦りながらぼんやりとした様子で応えた。
普段は元気いっぱいに提督と戯れる彼女には珍しい姿である。
昨日は長時間遠征から帰投し、そのまま一晩の定期巡回に入ったのだ。眠さと疲労でへとへとなのだろう。
これから一日、雷がゆっくりと休めることを千歳は祈った。

「失礼しますよー…」

コンコンと小さなノックをしてから執務室の扉を開ける…
中はカーテンも締め切ったまま真っ暗だった。

「…」

千歳は静かに中に入ると、執務室脇にある提督私室のドアに向かう。秘書艦となった時に渡されたこの部屋の鍵で扉を開けた。

「…くぅ~…」

暗闇から寝息が聞こえた。まだ提督は夢の中のようだ。本当に朝に弱い人だなぁと千歳は微笑んだ。
千歳はカーテンを開け、冷えた部屋に温かい陽射しをとりこむ。

「…はぁ~…」

顔面に日光が直撃してもこの男は目覚めなかった。

「まったくもう…提督!起きてください!」

布団の上からばしばしと提督の体を叩く。

「んぁ…おはよう……千歳」
「おはようございます。朝ですよ」
「あ~、あと30…分……」
「提督、寝ないで!…もう」

ここの提督はこのように普段は頼りない、ぐうたらのアラサー男である。
朝は弱い、仕事はすぐサボる、執務室に居ないと思えば、埠頭の先で昼寝していたりとダメ人間ぶりを挙げれば枚挙にいとまがない。
しかし、それでもこの提督を慕う艦娘は多い。
千歳はその筆頭である。
怨念に囚われ、深海棲艦として暗い海の底から這い上がってきた千歳を、この提督は数十年に及ぶ呪縛から救いだした。
水上機母艦『千歳』は艦娘としてこの鎮守府にやって来たその日から、長く、共に戦って来た。
五度の改造を施され、軽空母となった彼女は秘書艦として共に沖ノ島の海を越えた。
この頃からふたりの間には単なる提督と艦娘という関係を越えた想いが芽生えていた。
どちらからとも無く、二人は自然にひとつになった。
千歳に溺愛する千代田や、金剛、その他多くの艦娘たちとひと悶着あったりしたが、今では鎮守府周知の恋仲となっている。

「たまにはしゃっきり起きたらどうですか?……あ、そうだ。うふふっ、いい事思いついちゃった」

困り顔だった千歳はふいに悪戯っぽく笑った。そして、まだ眠る提督の耳元に顔を近づけると…耳の穴にふぅっと息を吹きかけた。
そのままどこか扇情的に囁きかける。

「提督、起きて……今すぐ起きてくれたらイイコトしてあげますよぉ…最近はご無沙汰じゃないですかぁ?…て・い・と・く♪」
「…」

が、提督は目を開けない。すうすうと寝息を立てている。

「…そう。ならおあずけです…あら?」

千歳はこれでもダメかと思いながら上体を起こすと、視界の端に奇妙な布団の膨らみを捉えた。
大した膨らみではないが、先程までは確実に無かったものだ。
それは提督の股間あたりに見受けられる。

「もう…提督~?こっちは正直ですよ」

妖しく微笑みながら千歳は膨らみを撫ぜる。布団の下で何かがピクリと小さく動いた。

「お布団、はいじゃいますね」

ばさっと勢いよくはがされた布団の下には寝間着のズボンが見事なテントを立てていた。千歳はそれを見て微笑むと、ズボンもゆっくりとずり下ろす。
ぶるんと屹立した提督の息子が現れる。

「このままじゃあ、今日の執務に影響が出ちゃうわね…しょうがないなぁ♪」

千歳はベッドに腰掛けるとそれを掴んでゆっくり上下に扱き始める。一往復ごとに手のひらの中の肉棒は堅さを増していった。

「しこしこ…しこしこ……うふふっ」

千歳はやわやわと握ったり、強く、速く扱いたり、手の中で猛るものを弄ぶ。
ひとしきり手で愛撫した後、千歳は屈み、顔を近づける。

「すんすん……あぁ…提督の、匂い」

目を閉じて確かめるようにくんくんと愛しい男の匂いを堪能すると、千歳はゆっくりと舌を伸ばした。

「んちゅ…えろ…れろれろ…」

既に先走りを滲み出している先端を舌先で舐めまわす。円を描くようにくるくると舌を這わせて刺激する。
千歳の唾液と提督の先走りで亀頭がぬらぬらといやらしく光った。

「ふふ…あむ…ん~」

亀頭までを口に含むと、鈴口を舌でつつく。つついた先から溢れる先走りを味わい、嚥下する。


「んむんむ…くちゅ…ふむ!!」

唐突に千歳の口腔内で精液が迸った。ビクビクと震えながら、約一週間分の濃厚なものを先端から溢れされる。

千歳は口を窄め、尿道の中の分もしっかり吸いだすと、窄めたまま口を肉棒から離した。

「…ハァ…ハッ…」
「ひぇいほく…おはおうごらいまふ」
「…おはよう」

呼吸を乱しながら目を開けた提督に、千歳は口に精液を残したまま挨拶をした。

「…んっ…こくっ、こくっ…はぁ…提督、ごちそうさまでした」
「お粗末さま…」
「寝たふりしててもわかりますよ」
「半分は本当に寝てたよ…」
「こっちは元気でしたけどねぇ…とっても濃かったですよ、ゼリーみたいで」

口に溜めていた精液を飲み込むと、完全に目覚めた提督を少しからかった。
ツンツンと指で肉棒をつつく。未だ萎える気配はない。

「どうします?続きをしますか?」
「…胸でしてくれ」
「ですよね、ふふ♪…わかってる!」

千歳は嬉々として答えるとベッドに乗り、提督の胸辺りに後ろ向きで跨がった。
ぷちぷちとシャツのボタンを外し、その豊満な胸を露出させる。白くきめ細かい肌にピンクの乳首が映えていた。
千歳はむっちりとした二つのおっぱいで未だ猛る提督の肉棒を挟みこんだ。
そのままたぷたぷと両側から少し揺らす。少し汗ばんでしっとりした谷間は柔らかく、しかし張りのある弾力でもって提督の男根を包みこむ。

「んっ…はぁ…あー…」

千歳は谷間へ唾液を垂らし、滑りをよくする。まずは交互に左右の乳房で擦りあげた。
もちもちと柔らかな左右の乳房から交互に与えられる乳圧がやんわりとした気持ちよさを与えてくれる。

「ふふっ、提督?気持ちいいですか?」
「ああ…!」
「嬉しい♪…まだまだですよー」

千歳はぎゅうぎゅうと左右から圧迫し、押しつぶすような動きに変えた。
ぎゅうと押されるたびに谷間の唾液ローションが小さな泡となって谷間から溢れ、弾ける。
圧迫される時の柔らかくも強い刺激と、解放された時のもちもちとした感触がじわじわと提督を絶頂へと導いていく。

「…ッ…千歳…そろそろ」
「はぁい、いつでもいいですよ」

ラストスパートと千歳は両手で乳房を抱え込むと上下に激しく擦り始めた。
提督の腰と乳房が当たって、たぷっ、たぷっと音を立てる。
と同時に唾液と溢れ出した先走りでにゅぽにゅぽと淫靡な音が溢れ出した。
もっちりとした柔肉に挟まれ、さらに自らの粘液によってにゅるにゅると擦られる様はまさに極上のおっぱいホールである。

谷間の上から顔を出したり、引っ込んだりを繰り返す肉棒の先端を千歳はぼーっと眺めていた。
早く、早くと射精を待ちわびる。
提督の息は荒く、乳房の中の男根は熱く、震えている。千歳は急かすように一層動きを激しくしていった。
にゅぶ、にゅぶと響く音も激しさといやらしさを増していき、打ちつける乳房の音も大きくなる。

「イ…くッ!」
「!!…はむ!」

その瞬間に千歳は肉棒の先を咥えた。白濁した奔流が口の中に吐き出される。
先ほどよりは少ないといえ、勢いは衰えず、少しばかり千歳の唇の端から溢れてしまった。
千歳はそれを指ですくい取り、ちゅぷと口に含む。こくこくと嚥下し、ふぅとひと息ついた。

「…ハァァ…もう…大丈夫だ…起きよう」
「あら、本当に?」
「これ以上やったら…逆に起きられなくなりそうだ」
「…そうですか」

少し物足りなさそうに千歳は提督の上からどき、ベッドからおりると部屋の端によった。

「流石に寒いな…はやく着替えんと……そんな顔をするなよ」
「提督、自分だけスッキリなさって…ずるいです」

着替えを始める提督に少し意地悪く千歳は言った。

「心配しなくても、今夜はちゃんと相手をするよ…一緒に風呂でも入ろう」
「それは……いえ…たまには、それもいいですね」

そう答えると千歳はやんわりと微笑んだ。

 

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最終更新:2013年11月28日 22:04