草薙京

「へへっ!燃えたろ?」

名前:草薙京
原作:ザ・キング・オブ・ファイターズ'94

人物

傲岸不遜な性格の自信家であり、勝利メッセージでは敗北したチームを見下すように上からの目線で物を言うことが多く、口は悪い。『'97』のエンディングでは、減らず口は何とかならないのかと紅丸から言われている。基本的に不器用で仲間への思いやりを表に出せず、恋人のユキにも素っ気ない態度を取って不機嫌にさせたりもする。しかし、チームメイトである紅丸や大門はもちろん、事情をよく知らない真吾やユキが神器またはオロチがらみの争いに巻き込まれ傷付いた場合には怒りを露にする一面もある。

プロフィールに「嫌いなもの」は「努力」とあるが、決して努力を“しない”わけではない。『'94』優勝後に海外へ武者修行の旅に出ており、「弐百拾弐式・琴月 陽」を新たに習得、『'95』にて披露した。『'96』大会前に野試合を挑んできたオロチ八傑集四天王の1人であるゲーニッツに、「裏百八式・大蛇薙」を片手で止められたうえに手も足も出ずに負けている。この敗北が、京に自身の慢心を悟らせるきっかけとなった。ゲーニッツに対する怒りと「大会で草薙の真の力を見せてやる」という思いから、修行を一からやり直し、「最終決戦奥義・無式」を習得した(ゲームで追加されたのは『'97』)。

上記のように頻繁に修行に向かうなど、稀有な才能に甘んじてはいない。努力が嫌いな理由としては、自分は生まれつきの天才ゆえに元々実力があるのだから努力など必要ないということを話している。『KOF京』でも蒼司や柴舟に勝つと「普段の修行を怠けているようでも、『KOF』優勝の肩書きは伊達ではない」と褒められるほどである。

『KOF京』に登場する従兄弟の草薙蒼司について、ゲーム中では心から尊敬していることが描写されており、京曰く「父親よりも、男として、人として立派」と話している。人を見下すことが多い京だが、その京をして「本当に強かった。一生勝てないと思っていた」と言わしめるほどの実力があると認めている。また、オロチ一派にさらわれて行方不明になった蒼司の妹である葵を必死に探したり、強さを追い求めるあまりオロチに心を巣食われて武道を辞めざるを得なかった蒼司のために武道を辞めずに済む方法を必死に探すという一面もある。

八神庵との関係

八神庵とはライバル同士であり、660年前からの家柄の因縁以上に個人的に敵対している。『KOF京』で京が「話がある」と言えば、庵は「お前の断末魔を聞きたい」と答えるほどで全く話が噛み合わない。また、「生まれ変わっても何度でも殺す」とも言われた。『2003』のK'のチームストーリーではK'とマキシマの元を訪れた鎮元斎からそのことを心配され、『KOF京』でもキム・カッファンに未だにいがみ合っていることを心配された(鎮とキムの2人は660年前から続く因縁を知らない)。しかし、オロチに関することになれば神楽ちづるの手引きで手を組むこと(休戦する)もある。基本的に極めて険悪な関係であるが、『'97』の三種の神器チームのエンディングにおいて、過ちを悔い庵を救ってほしいと願う八尺瓊一族の思いを感じ取ったこともあり、三神器の「祓う者」としての宿命が目には見えない繋がりとなっているせいか、庵を「血の盟約」から救おうとしたように、ごくたまに連帯感(友情)めいた感情を出す時がある。また、ちづるは2人の争いを止めさせようとしている。『KOF MIA』では勝利台詞で「生き甲斐を奪うのは可愛そうだから負けてやれない」という趣旨の台詞を言う。また、「一個人としての八神庵と決着を付けたい。オロチの力に飲まれるような人間に用はない」という趣旨の台詞も言い放っている。

オロチ編の終焉後

『'97』で八神庵や神楽ちづると共にオロチを封印したが、その直後ネスツに拉致され、能力の一部をデータ化して奪われた上に大量のクローンを作られてしまう。おまけにネスツ側のミスで草薙の力を弱められてしまい、「ネスツ編」では全力で炎が出せなくなっている。その結果、操作キャラクターとして、草薙京-1(京-1)・草薙京-2(京-2)・KUSANAGI・K9999・ネームレスが登場した[7]。

『'99』で京が拉致された理由としては、地球意思であるオロチに対抗し得る力を武力にする、全世界をネスツの手でコントロールするための足となる殺人兵器を作り出す上で利用しない手はなかったからだという(結果的にクローンは事態を察知したハイデルンに回収される)。しかし、その殺人兵器はデータがないと作動しない。そのために『KOF』を開催し、世界各地の格闘家たちのデータを集め、ネスツが作り出した殺人兵器にそのデータを転送することを目的に大会が主催されたと知ることになる。京は自分の力をいいように弄ばれたことに怒り、ネスツと決着を付けることを決意する。『'99』ではネスツから脱走している最中であったことから庵と共に隠れキャラクターとなっており、服装も学ランではなく新しい衣装になっている。本物が隠れキャラクターとして扱われたのは現時点でアーケード版『'99』のみである。

『2000』では自らの足で再び、かつてオロチと戦った場所へ行く。そこで自身のボロボロになったグローブを眺めながら、ネスツと決着を付けない限りは日本にいるユキの元へ帰らないことを決意する(『2001』では紅丸にそのことを注意されている)。またしてもクローンゼロが息を引き取る前に自らが死に物狂いで会得した「最終決戦奥義・無式」の力をゼロ・キャノンに転送することに利用されたことを知り、そのことに激怒する。しかし、ネスツ編以後の『2003』では力を取り戻したのか、「最終決戦奥義・無式」を「三神技之壱」として使用していた。パラレルワールドの『MI』シリーズでは未だ力を取り戻せていないようであり、この技がない(『MAXIMUM IMPACT 2』では性能違い版が使用している)。

『2003』ではアッシュ・クリムゾンが神楽ちづるの力を奪う際にちづるを襲ったことに激怒しており、それ以降は目的は不明だが三種の神器の力を手に入れようと目論んでいるアッシュから目を付けられている(京もアッシュを敵視している。アッシュは現時点でちづると庵の力を奪っており、残りは京の炎のみとなる)。さらに京・庵・ちづるが封印したオロチが「遙けし彼の地より出ずる者」を名乗る一族の無界に封印を解かれ、現代に蘇った。「遥けし彼の地より出ずる者」の目的は現代に再び転生した地球意志であるオロチの力を自分たちの主に捧げることである。『2003』以降は、庵・アッシュ・オロチ・「遥けし彼の地より出ずる者」と、京が戦わなければならない相手が増えた。

『XII』では、何も背負うものがなく闘うことができたのは紅丸たちと出会った異種格闘技大会であり、95年度の大会でオロチの力を纏ったルガール・バーンシュタイン、そして自らの宿敵である八神庵に出会ってしまってから、オロチ一派との激闘やネスツとの闘いなどいつも何かのしがらみを背負って闘っていると回想している。

イロスマサイドストーリーでの動き

アッシュを追うためにイロスマの空想世界へ行くが、途中でサンジュと神美と合流し、北海道へ行くことになった。歩いてる途中にジューショクと会い、彼を温めてくれる。そのあと、白恋中校庭で吹雪達と合流し、本拠地へと進む。5章では、草薙の拳で戦うなど見せる場面もある。シーズン2では、準メインキャラとなっている。

衣装の変遷

オロチ編・ネスツ編・アッシュ編と章が変わることに服装が変わっている(詳細は下記に表示)。なお、上着の背中に入った日輪の紋章は彼のこだわりでもある。

オロチ編('94~'98)
改造学ラン(学生服)、頭にはハチマキ状にした白のバンダナをしている。グローブと上着の背中には、草薙流古武術継承者の証である、金の「日輪の紋」が入っている。『'94』は一部のイラストで「赤い靴下」を履いていた。また、ベルトにバックルが見当たらないせいでカンピョウに見える。ほとんどの外部出演ではこの衣装。『MI』では2Pモデルで、『MI2』にも性能違い版の「草薙京CLASSIC」としてこの衣装が登場する(『MIA』で高校留年に関する溝口との掛け合いがあるのはこちらのみ)。
ネスツ編('99~2002、NEOWAVE)
バンダナを外し、白いジャケット・ブルージーンズ・十字架模様入りの黒の長袖シャツを着ており、腰にはウォレットチェーンを付けている(開発者によると、着ている服は「ネスツからの脱出の際にどこかからパクったもの」だとしている)。『MI』では1Pモデル。『ネオジオバトルコロシアム』でも同様で、PS2版『XI』ではこの『NBC』版の京が隠しキャラクターとして追加される。『MI2』では京CLASSICの2Pモデルになっている。また、サイドストーリーシーズン2のメイン服装でもある。
アッシュ編(2003、XI、XII、XIII)
金の「日輪の紋」入りの黒い革ジャケット・オロチ編と同様のグローブ・白のノースリーブシャツ・色の濃いジーンズを着用(バンダナは着けていない)。革ジャケットは『2003』~『XI』まではシングルライダース、『XII』以降はダブルライダースとなっている。なお『XII』において腰のウォレットチェーンも追加されている。サイドストーリー第4章や最終章でもこの服装になっている。
MAXIMUM IMPACT 2、Regulation "A"
ここでも新衣装となっており、白と黒を基調としたライダースファッション。また、アニメ『The King of Fighters: Another Day』でもこの衣装で登場した。サイドストーリー第5章でもこの服装になっている。
KOF バトルDEパラダイス、KOF'99EVOLUTION(草薙京SP)
黒のジャケットにジーンズなど、全般的にアッシュ編の服装に近い。アッシュ編の服装との違いとして、オロチ編でのバンダナを着用していること、グローブを着けていないこと、ジャケットの前を閉じていること、そしてジャケットの背に日輪の紋がないことが挙げられる。

百式・鬼焼き(おにやき)
その場で肘を打ってから裏拳のように腕を伸ばし、炎を纏い1回転(CVSでは2回転)して舞い上がる。柴舟のものは京に比べると前方への攻撃判定が大きく、その分離れた相手にも攻撃が届く。攻撃の発生も京より早いが、その分無敵時間も京より短い。『'96』 - 『'98』での京の「鬼焼き」は、無敵技からガードポイント付きの技に変更されたが(EX京の鬼焼きは無敵技)、『'99』以降は無敵技に戻った。また、ゲームボーイ版『熱闘KOF'96』(以下『熱闘'96』と表記)のIORI'(暴走庵)は、鬼焼きの下降中に葵花の3段目に似た打ち下ろしを繰り出す。
百八式・闇払い(やみばらい)
手から炎を放ち、地を走らせる。動作は草薙流が内から外へ腕を振るのに対し、八神流は下から腕を伸ばし送り出すようにする。これにより、草薙は前方へ、八神は真下から炎を出すという違いがある。この影響で『'95』での庵の「闇払い」は炎が相手に届くのが遅く、強攻撃キャンセルで出しても連続でつながらない(『'96』以降は庵の「闇払い」の動作が高速になった分このようなことは無くなった)。
百壱式・朧車(おぼろぐるま)
空中へ飛び上がりつつ、連続で回し蹴りを繰り出す。弱は1発限りだが、強では2連続で相手の体を蹴り上げ、さらに空中踵(かかと)落としを決める。『CvsS2』では中で2段攻撃、強で締めの踵落しが追加される仕様となっている。
炎を用いない技であるため、真吾の使う「朧車 未完成」もそこそこ忠実なものになっている。ただし、『'98』までは強は1回ごとに跳んでいた。さらに『'98』では、攻撃回数がランダムで2回か3回となり、その3回目の攻撃は最後の踵落としを出そうとして頭から転落するというもので、ガード不能であった。『'99』以降もランダムで3回攻撃が出るが、ガード不能という性質は無くなった。
弐百拾弐式・琴月 陽(ことつき よう)
走り込んでの肘打ちから、相手を掴み炎を爆発させて相手を燃やす。
草薙流と八神流で掴んだ後の体勢と最後に付く字が違い、草薙流(陽)は首を掴み上げ、八神流(陰)は頭部を地面に叩き付ける。ただし、『熱闘'96』の暴走庵は八神流にもかかわらず掴み上げになっている。
七拾五式・改
顎の辺りを2回連続で蹴り上げる。『'94』では近距離立ち強キックであった。『'95』以降は低く飛びながら蹴り上げる「七拾五式・改(ななじゅうごしき かい)」という必殺技に昇格。この技を上手に当てることで、強力な空中連続技を決めることが可能。
裏百八式・大蛇薙(おろちなぎ)
前方へ手を振り、体を包み込むほどの量の炎を出して周囲を焼き払う。京がMAX版で使用する際は全身が炎に包まれ、「秘奥義」に昇華する。1800年前、この技でオロチを倒したことからこの名がついた。『XIII』では、ジャンプ中にも出せる「空中大蛇薙」が追加された。
最終決戦奥義・無式(さいしゅうけっせんおうぎ・むしき)
目の前に火柱を立ててから、その中を突っ切り、炎を全身に纏いながら多段化した必殺技の連続攻撃を繰り出す。通常版は火柱→4回の「毒咬み」。MAX版は火柱→6回の「毒咬み」→1~3回の「罪詠み」→3~5回の「罰詠み」→1~2段の「鬼焼き」(『CAPCOM VS. SNK』では火柱→4回の「毒咬み」→4回の「荒咬み」→2段の「鬼焼き」となっており、なぜか原典から逸脱している)。草薙家が、オロチが再び甦ることを予測して編み出した技である。
裏百弐拾壱式・天叢雲(あめのむらくも)
指先から直線状に炎を飛ばし、ヒットすると自身の後方から巨大な火柱(10ヒット)を発生させる。技名の由来は草薙の剣の別名である「天叢雲剣」。
伍百弐拾四式・神塵(かむくら)
相手の胸倉を掴んで爆発を浴びせた後に全身に炎を纏いながら、『2001』では2回の「毒咬み」→2回の「荒咬み」→「荒咬み」→「毒咬み」→「罰詠み」→「鬼焼き」と繋ぐ技。また『XI』では「毒咬み」と「荒咬み」を交互に2回ずつ計4回放ち、「九傷」→「八錆」→「七拾五式・改」から「大蛇薙」を決める。コマンド投げに分類され、相手を掴むまでに若干のタイムラグがある。
ライバルである庵の「八稚女」発動時の台詞を京が叫ぶ。
最終決戦秘奥義・十拳(とつか)
大きく振りかぶって片手に炎を溜め、全身に炎を纏ってパンチを繰り出す突進技。ヒットすると画面全体に炎が燃え上がった後、相手が燃えたままダウンする演出が入る。
発生が早く、突進速度が速い。リーチも長いため連続技や反撃に使える。
最終決戦奥義・無式からMAXキャンセルで安定して繋がり、技後は起き攻めも狙える。
最終更新:2012年09月11日 16:39
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